改めてモンテッソーリ教育って何? 通園中の母からの回答
我が家の長男(2歳)はモンテッソーリ教育の基盤とした英語のプレスクールに通っています。そこで改めてモンテッソーリ教育って何?という質問に対して母親目線で回答したいと思います。
まず初めにお伝えしておくと、我が家はお受験体質の家庭というわけではありません。息子をモンテッソーリスクールに通わせているお話をすると、教育意識が高い系の一家と思われがちですが、我が家は小学校は近所の公立でもいいのではと思ってます。
しかし、子供たちが大人になる頃には、私達の親が想像できなかった時代を自分たちが生きているように、子供たちも想像以上を遥かに超えた未来を生きているはずです。
少なくともAI化が進むことでロボット社員のような人材は必要なくなっていくと言われているため、子供たちには自由に伸び伸びと個性を伸ばすことに重きを置き、我が家では脳の発達の黄金期と言われる0〜6歳までの幼少期にモンテッソーリ教育を取り入れることとしました。
モンテッソーリ教育とは
ざっくりと説明すると、モンテッソーリ教育は20世紀初頭にイタリアのマリア・モンテッソーリによって考案された教育法で100年の歴史があり、今では世界各地で盛んに実践され、その効果が実証されています。
基本的に縦割りのクラス形式で学年が違うお友達と同じクラスになるため、小さい子はお兄さんに教わり、お兄さんは小さい子の面倒を見るということが自然と身につきます。
モンテッソーリ教育の目的としては、それぞれ発達段階にある子供を援助し、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間に育てる」ことです。
脳生理学に基づいて、さまざまな能力の獲得には、それぞれ最適な時期があると結論付け、これを「敏感期」と呼んでいます。
敏感期には、運動の敏感期、感覚の敏感期、秩序の敏感期、話し言葉の敏感期、文字に対する敏感期、数に対する敏感期、文化の敏感期などがあります。この子供達の「自由」の保証と、「敏感期」を育むことが、モンテッソーリ教育の大きな特徴です。
モンテッソーリスクールと他の幼児教室の違いとは
モンテッソーリスクール以外にも幼児教室にはいくつか行ってみましたが、体験してみてモンテッソーリ教育の大きな特徴と感じたことは、とにかくモンテッソーリスクールでは手先を使った授業や、お仕事と呼ばれる知育玩具を使い一人で遊びに没頭する時間が多いので、自然と集中力が高くなり手先が器用になります。
手先が器用になると、例えばストローやフタのないコップで飲み物を飲んだり、洋服のボタンをつまめるようになったり、日常生活でできることが自然と増えていきます。自分のことを自分でできるようになればなるほど、子供の脳にはいい刺激を与えられ、人に頼らず自ら物事を考えて進められるようになっていきます。
そのお陰かわかりませんが、我が家ではの息子は一人遊びの時間や一人で本を読む時間、そしてひとり言が多いです。
モンテッソーリ教育の大きなメリットとしては、自らの意思でお仕事を選び探求できるので自然と子供の興味深い分野を研究させることができ、探究心が伸び得意分野を伸ばしやすい傾向にあると思います。
一方で、あらゆる幼児教室の多くは受動的な授業のスタイルが一般的で、その教室に行かないと学べない様な課題が多く、フラッシュカードや数の勉強など、先生や親がいてこそ進む授業が多いです。
どちらが良いか悪いかについては、その子の特性と両親の成らせたい人物像によって違うので断言はできません。
しかし、もしマックザッカーバーグやビル・ゲイツのように自分の得意分野の事業を探求し、独自開発そして展開していけるような力をつけるにはモンテッソーリ教育がいいでしょう。
反対に大手企業の役員やトップに成らせたい、というイメージがあれば私立幼稚園、小学校を受験させるために、有名な幼児教室に通わせたほうがいいと思います。日本のお受験校に受かるには少なくとも大人の言うことや試験結果を暗記するなど求められる子供像が異なるのです。
モンテッソーリスクールに通わせて分かったこと
息子はクラスで輪になり歌って踊るようなリトミックタイムよりも、モンテッソーリ教育でお仕事の時間と呼ばれる知育玩具で一人で没頭する時間の方が好きなようでした。
このことを実感してから、お家で一人遊びをしている際に声をかけることを控えるようにしました。この一人で何かに没頭している時間に彼の脳は集中タイムに入っているので、一言でも話しかけるとその集中モードはプツリと切れてしまうのです。
重要なのはこの集中モードが出現する瞬間をいくつ気づいてあげられるのかということが私たち親が気づくべきポイントなのだと思います。
この教育法が良いか悪いか適しているか適していないかは、自分の子供にトライさせてみない限り一切わかりません。それはどの教育法を選んでも同じことが言えます。このような小さな子どものサインに気づきその特性をいかに生かしてあげるか、それこそが親の役目なのではと思う今日このごろです。
すべてのパパさん・ママさんへ。
この記事を読んでくださったという時点で毎日子育てを頑張られているという証拠だと思います。
どうかあまり頑張りすぎずご自身も大切にされてくださいね。
それでは☆
今日はこのへんで(^_-)