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LIPHLICH『蛇であれ尾を喰らえ』の考察
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※初めにLIPHLICH考察から読んで頂けると解りやすいです。
蛇であれ尾を喰らえで描かれていたものとは
蛇であれ尾を喰らえは7 Die Deoで振られたサイコロが散らばって始まる、死と再生なるショーが繰り広げられる土台となる作品。ウロボロスの無限の輪を出発地点から廻って、LIPHLICHの作品は死んでは生まれ変わりを繰り返し一周りして終着地点へと戻る。そしてまたそこを出発地点として廻っていく。
その出発地点から再出発する作品がケレン気関車である。更にそこからまた一周り作品を作り戻ってきたアルバムがEPILOGUE 0となる。そしてDope Deadly Dreamで再び出発をする。
ボーナストラックとしてSKAM LIFE、聖俗街、7 Die Deoが再録されたのはメンバーチェンジを経てもこの初められたショーを続けなければいけいないという決意表明のように思える。
この作品ではウロボロスのMVで炎を消す時に煙が出ている。無限ループを終わらせる為に炎を消したはずが結局戻ってきてしまう。ウロボロスの輪から抜けだすことが出来ず再生を繰り返すこれからの流れを暗示しているよう。
蛇であれ尾を喰らえのジャケットデザインは7 Die Deoのデザインの一部を引き継いでいる。今後の作品もデザインでの繋がりが潜んでいる。そして蛇が絡みついている時計盤のⅦは赤くなっている。
歌詞カードは通常ではあまり見られないほどデザインにまとまりがない印象がある。これはこのアルバム自体がウロボロスの輪としてあらゆる世界へと繋がっているためだ。ページをめくるたびに世界観の違う楽曲が飛び出してくるまさにLIPHLICHの楽曲のような歌詞カードのデザインになっている。
蛇であれ尾を喰らえはトランプの数字では8に当てはめられる。この形こそウロボロスであり、無限∞を意味している。そして全ての始まりと犯行と土台が揃い次の作品から死と再生なるショーが始まる。
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1.うねり
2.ウロボロス
ウロボロスとは尾を飲み込む蛇のこと。始まりも終わりもない完全なもの。
死と再生、不老不死などの象徴。
3.slow virus infection
4.露店商通りの道理
5.一輪
6.GOSH!
7.不条理、痛快、蛇の歌意
8.旅
9.シャルルの憂鬱
10.RACE
11.リインカーネーション
12.SHOW MUST GO ON
歌詞考察は後日追記予定