過去の自分に出会った(ヒプノの旅)

ある程度思考が邪魔しなくなった今、ヒプノを学び始め
すぐに編成意識に入れるようになっていた。

初めての練習相手とのフルセッション。

階段を降りた先には、ゴールドの扉と白い髭をたくわえた賢者の姿。
その扉に進むように促されいた。
扉を開くと、今度は登る階段が。
どんどん上り進めるとまた扉が。
ホワイトパールの扉。
開くとそこはただ空の空間だった。

コンドルのような大きな鳥が飛んできて背中に乗るように促した。
そこからまた扉があり、中に入ると

自分と思えるブロンズのボブヘアの女性と、パートナーとおぼしき男性と
暗い水槽のあるレストランで向き合っていた。

どうやら何かの任務?仕事で、彼は遠くにしばらく行かないといけないようで思い空気の中、別れを覚悟していた。

セラピスト役の方が少し先の時間軸の飛ばしてくれ
次の場面は40代くらいの女性。
一人寂しく、雪景色の中自分の部屋で物思いにふけっていた。

何が見えますかで、絨毯とコーヒーテーブル。
その上には、カップと万年筆。
部屋の感じから、アメリカかヨーロッパと思える40~50年代頃と推定。

重厚な本が並ぶ本棚があり、一つの本を手に取ってみましょう、と誘導された。
ブルーの厚い本の中には、1枚のカードが挟んであった。

I`m leaving for a whileという文字が浮かび上がり、
しばらく離れるけど、君のことを想っているよ、という内容だった。

名前がJoshと書かれていた。

彼女がずっと戻らぬ彼を待っていたようだ。
彼はもうこの世にはいないと悟った。

そこからまた少し先の未来へ飛ばしてもらい
次の見えたのは、同じその部屋で、同じく雪景色を見つめる
ロッキングチェアに座る老婆だった。

ずっと一人寂しく、老後を送ったようで
彼との思い出を胸に大事にしまって今世を終えるところまできていたようだ。
その人に何かしてあげたいですか?と誘導され

ブランケットをかけてあげた。
人の温もりに触れた老婆は、温かい幸せを感じていた。

他にしてあげたいことは?
でお茶を入れてあげた。

その女性はずっと美しい彼との思い出の中で時を止め
その思いでだけで生きていたようだった。

最後に何かもらえる、ということで老婆からもらったのは
リボンのついた鍵。
ジュエリーボックスの鍵だった。
そこには3連の指輪が入っていて、一つはエメラルド。
その指輪を触ると、“過去でも未来でもなく今に生きる”というメッセージを思い出せるおまじない、と教えてくれた。

この過去生のビジョンで私がもらった気づきは…

過去ではなく、今に生きること。
未来でもなく、今に生きること。

ずっと一番好きな絵を描くことがほとんどできず
日々やらないといけないことや仕事に時間を注ぎ
それだといつまでたっても老婆になるまでできないかもしれない、というメッセージも隠されていた。

私はずっと若い頃からなぜか楽しいことをしていても
誰かといても、どこかで寂しさを感じていて、
だけどその寂しさは懐かしく、孤独に浸ることが嫌いではないという矛盾した気持ちがあった。

それが、この過去性を通し、彼との美しい思い出は寂しけれど幸せだった。
誰かを心から愛したこの思い…
という、ものとリンクしていた。

過去に引っぱられた生きていたのかと。

老婆に聞きたいことはないかと聞かれ
“次に生まれ変わったらどうしたい?”と聞いてみた。

その答えは、“今を思いっきり生きたい”だった。
ブランケットをかけてもらって初めて
人の温かみを受け取ろうと思えばこんなに近くにあったのかと気づいた。

でも私は(老婆)、ずっと時を止め、その時間の中で生きていた。
周りの温かみを受け取ることなく、気づくこともしなかった。
人の温もりは、こんなに近くにあったのに…と。

大きな気づきをくれたセッションでした。

今日は必要なものを観に行きましょう、と予めテーマを決めずのセッションでしたが、“今を生きる”ことの大切さを改めて教えてくれた。
最近の私は、今年は引っ越しを控え、新天地での不安や心配、また先の見えにくい未来の不安に時折引っ張られることがあったから。

どんどん映画のようにビジョンが見えるようになったのも
思考で考えず、ハートの声を聞く練習をこの数年間していたせいだろう。

思考が介入すると、とたんに分からなくなるのをクライアント役さんを通して学ばせてもらった。
その点、誘導より先にどんどんビジョンが見えてしまうようになっている。

次回は、セラピスト役の体験を記録しておきます。


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