産まれたよ、人生
こんにちは、おぎゃー！！！！蓮です。
9/19は誕生日でした。
私はめちゃくちゃ逆子だったのですが、産まれる一週間前にくるっとなったらしいです。
お陰様で産まれたあとも「逆さになる」という行為が苦手で、前まわりや逆上がり、マット運動なども出来ません。
(マットの前まわりだけ、柔道で受け身を取るために覚えました。戦いの中でしか成長できない。)
ところで皆さん、これまでの人生をふりかえってくださいというネタ、就活や総合の時間であるあるですよね。
なんか人生グラフみたいなの書かされたり。
私、あれ嫌いなんですよね。いや、質問自体は悪くないんですけど。
何が嫌って、本気で人生振り返る気がないくせにポーズだけとって自己顕示欲と大人の顔色を伺う表情だけがありありと浮かび上がってくるカスみたいな年表が嫌いなんですよ。
あれでいいんですかね。お前の人生そんなもんなのかよってんだ、こりゃ。
私は、みんながそれぞれに地獄を持っていることに価値があると思うんです。
苦しむって成長のチャンスで、安全な場所では緩やかに死んでいくだけだから。ちゃんと地獄を食い殺して生きていく、そういう戦いに日々挑んでる人間が星の数ほどいる。ひとつも停滞していなくて、絶望も怒りも折れてしまいそうな弱さもある。コントラストと激動の中で踏ん張っている人間の強さを信じています。
なので、安全なふりをした年表は自分の本当の価値から目を逸らしてヘラヘラしてるようにしか見えない。
そんな訳で、私はクソみたいな年表を書くならここで腹を切るという気持ちだけで自分年表を書きました。
真剣にやると、案外これが良いんですよ。自分の選択基準や生き方みたいなのが見えてくるんです。
これ、大人も子供もやった方が良いかもなぁって。
今日はそんな自分年表をちょこっと掻い摘んで振り返ってみようと思います。
【赤ちゃんから幼稚園】
初めて喋った日本語、「可愛い」です。
決まった人以外に会うと号泣する引っ込み思案で怖がりな赤ちゃんでしたが、顔が可愛すぎて色んな人に囲まれていたそうです。可哀想だろ。
モテました。顔可愛いし。大人しいし。モテました。大人しいけど、自分がお姫様やヒロイン役をやれると信じて疑わなかったので、劇は赤ずきんちゃんとかうさぎさんとかしかやってませんでした。立候補です。恐ろしいですね。化け物め。
【小学校低学年】
記憶があんまりありません。すんげー嫌いな先生がいました。地震の時に防災頭巾被ったら「そんなことしている場合じゃない」と怒られたのをまだ根に持っています。許しません。執念深い。
なんかいじめられてた気もするけど、このくらいの子供のいじめってだいたい家庭に問題あるし、何となくそういうことも察してたのであまり相手してませんでした。仲良くなったと思ったらいじめたり、なんかそういうの、悲しいよね。きっとやってる側も。
【小学校高学年】
一足先に厨二病です。私はいつもそうなんですが、ありとあらゆるものを一足先取りしちゃうんですよね。中学２年生の時は窓際族の卑屈なサブカル高校生みたいな感じだったし。
本はすごく好きで、図書館の児童書はほとんど手をつけました。この辺から生きているのがうっすら気持ち悪かったです。
【中学生】
ハイパーうんちくんです。キモオタコミュ障ヒキニートなので普通に問題あるぜという感じです。
この時期に大事件とバッティングしまして、本当に生きるのがキツくなりました。このあたりはかなりセンシティブオブセンシティブなのでお話しませんが。
体調が常に悪いので、保健室の常連でした。保健室の子達はわりと皆気のいい奴らで、なんでこいつらが教室から追い出されて、こいつら虐めたアイツが普通に授業受けてんだよ、病院行けよと思ってました。
生きているのが気持ち悪い、自分の価値が全く分からない、そういう思春期をすごしたことが後の文学研究では非常に役に立ったので、捨てたもんじゃなかったなと思います。
【高校生】
相変わらず死んでいますが、地元から離れた小規模な女子高に入ったことで少し元気になりました。
女子高には当たり前だけど女子しか居ないから、皆辺に気取らず、堂々と自分の個性を伸ばしているんですね。不思議なことに、カースト的なものも大してなく、小規模な団体がちょこまかとある感じでした。気の合う合わないはあるけど、思ったよりみんな大人だったな。
高校時代は結構自分にとっては激動でした。
中学の時とか、それこそ自分が人間であることが気持ち悪かったんだけど、高校生になってからは何とかして人間になりたいと思うようになったのね。
自分が愛せない自分を誰にも愛してと言えないし、今好きでいてくれてる友達にもすげー失礼じゃんって思って。
10キロ痩せたり、見た目に気を使うようになったり、少しずつだけど確かに前進していたと思います。この時期から、自分を大事にすることに真剣になり始めました。
結構踏んだり蹴ったりで酷い目にあいまくってたんだけど、今考えると自分の価値とか存在とか軽く見積もりすぎてたなと思う。視野、狭すぎでしたね。
卒業式の日、3年間同じクラスだったけどほとんど話したことの無い子が「ずっと蓮ちゃんの顔が凄い好きだった」と言ってくれたのを覚えています。
その子、凄く美意識高くて可愛くて努力家で、ずっと素敵だなと思ってたんだよね。
私はそんな話しかけやすいタイプでもなかったから、きっと最後に言わなきゃ後悔すると思ってわざわざ話しかけに来てくれたんだと思う。
自分の持ってるものが誰かをつき動かしたなら、それは才能だなと思って、自分の全部が嫌いだったのがその日を境に変わりました。
【大学生】
なんでもやる。好きなことも興味のあることもできるだけ諦めずにやった。
私は文学部なんだけど、文学研究って人生の伏線回収なんだよね。評論がどうして作品になるのかというと、その人の読み筋にオリジナルの表現や視点が滲み出すからなんですよ。
本を読むって、物語をおいかけるだけではない。その作品が生まれたバックグラウンド、同じ作者の他の作品との比較、同時代の評価と今の評価、自分がこの作品をどこに位置付けたくて、根拠をどう示すか。1回で読み切れる小説はひとつもなかったし、それはもう人生よなと思いました。
主人公が失敗したり苦しまない作品は無いよ。自分より賢い人間が、自分の考えたことを物語に落とし込んで残してくれたのが文学だからね。
音楽、踊り、写真、絵、表現に溢れた時期でした。
案外できないことってなんにもないんだなって。
私はいい意味でも悪い意味でも呪いに縁がある人生だなと思っていて。
人の強烈な欲望とか憎しみとか絶望とか喜びとかそういうのに触れる機会が多かった。その過程で私にかけられる言葉とか行動とか、やっぱり染み付いていくんだよね。
一つ一つ自分の好きな呪いだけ残して、いらないものは捨てていく、そのために生きてるなぁと思う。
私は大人に死ぬほど勘が鋭いと言われることが多々あるんだけど、人の思考回路とか物事の道理とかそういうものを読むのがわりと得意です。(気にしてたら疲れるからあえて無視してるけど)多分これは小さい頃からいろんな大人たちに出会って、酷い目にあったり救われたりしてきたからだと思う。
人って形だなと思うんだよな。粘土細工というか。自分の形は自分で決めて、練り上げるしかないんだなと思って生きています。
なので、今もめちゃくちゃ忙しいけど強欲に生きています。ぜってー負けねぇという気持ちです。
欲望を忘れると人は動けなくなるのでね。
私はかなり若い段階で子供らしくなくなり、色々苦しんできたけど、苦しまなければ良かったと思ったことは1度もないです。もっと上手くやれたなとは思うし、馬鹿だったな、遠回りしたし助けてもらえばよかったとは思うけどね。
寺山修司が、美しい童話だけを見て育った子供は大人になってその童話に殺される的なことを言ってたんだけど、まさにその通りだと思うんだよ。
仕事でも何でもそうだけど、大事なのは完璧にやることではなくリカバリーが早いことでしょ？リカバリー早くなるには経験積んだり、教えてもらうしかない。美しい童話は完璧は教えてくれるけど、リカバリーの仕方は教えてくれないからね。糧にすれば勝ちなんだからどんだけ苦しんでも死にかけてもいい。生きて、ここぞって時に脳みそ動けば良い。
ここで書けないような話も沢山あるけど、それぞれ一つ一つに意味があったし、その時々の行動に理由を見い出せたから、自分の中では全部必要だった出来事です。残ってるデメリットや苦しみ、恐怖、苦手を無くすのは私の仕事なので。
話するのとかもそんなに得意じゃないけど、今特典会とか配信で皆と話してリハビリしてるしね。
宇宙にも自然にも命にも意味は無く、いずれ来る終わりに向かってとりあえず時間が流れているだけなので、自分の人生くらい皆好きにしようね。
そんなこんなで産まれて20年くらい経ったんだけど、この調子で人生が続いていくなら早く歳とりたいな〜！！めちゃくちゃ貫禄あるババアになりたい。パワフルで気高くて陽気なババアに。今から鍛えるぜ！！
今年の目標は平和ボケせず頑張るです。
多分去年もそうです。来年もそうかもしれないです。O型って大元が狩猟民族らしいので、血に任せてこれからも頑張ります。自己実現の化け物として。
最後は今まで言われた中で一番ウケた呪いでしめます
「貴方、めっちゃ強い女の鬼がついている、祓えないわ、ごめん」
これからもよろしくお願いします。