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『CHAKHO』セインくんのかわちいエピソード7選!
ふざけたタイトルだが、至って真面目である。
最近重苦しい展開が多い『CHAKHO』。しかし、随所に挟まれるキャラクターの日常や小ボケがなんとも味わい深く、魅力のひとつになっている。思わずクスッとしてしまうドグォンの天然ぶりや、時代劇のような口調でこちらの斜め上を行くハルくんの振る舞いは、『CHAKHO』のよいガス抜きでもある。
というわけで今回ご紹介したいのが、新市の光ことセインくんだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1663339459333-GAAEoveDqc.jpg?width=1200)
各々が違ったボケ方をする『CHAKHO』の面々だが、セインくんのすごいところは、本人は至って真面目にしているのになんとなく愛おしく、胸を掴まれるような気持ちにさせられるところではないだろうか? クールに装っているのは表面上だけで、その心はとても繊細で温かいことがダダ漏れなのだ。かわいい。愛しい。抱きしめたい。
今回はそんな彼の、思わず「かわちいねぇ。。。」と唸ってしまうエピソードを軽く7点集めてみた。お茶請けにでもどうぞ。
①毎日ボムの眉毛を持って人並みを眺めていた
![](https://assets.st-note.com/img/1663339459333-GAAEoveDqc.jpg?width=1200)
先ほども引用した画像だが、この格好で毎日その辺の人の前世を覗いて楽しんでいたらしい。周りを見てくれ。屋台のおじさんに引かれてるぞ。
周囲の視線を気にする、という描写が一切入らないんですよね、この子……。
②ジェハたちに会いたくて取引所を一週間探しまくる
上記の甲斐あって、取引所でぼったくられそうになっているジェハたちを見つけたセインくん。ところがチームへのお誘いを一旦断ってしまったため、自力でジェハたちを探すハメに。
「済河がチームに誘ってくれて、本当はすごく嬉しかった」との言葉通り、セインくんは取引所の近くを一週間徘徊し続ける。ちなみに本人には伝えていない。何でだよ!!! 言えよ!!!
その後、無事にセインくんはジェハたちと再会することができるのだが、その話のタイトルが『失いたくない光』だったのでオタクは泣いた。同話収録のドンチョルのエピソードと掛けてるんだろうけど、きっとセインくんにとってジェハたちも「光」だったのだと、信じていいですよね?(虚空に向かって)
③飯を奢ってもらうはずが、いつの間にか狩りに参加させられていた
![](https://assets.st-note.com/img/1663947187103-PeLrf72xNO.jpg?width=1200)
(飯をおごる約束なのになんでボム狩りに来てんだ…?)
(護身用に短刀持っててよかった……)
取引所でジェハを助けた際に「お礼に飯でも奢らせてよ」との申し出を受けていたセインくん。俺はハンターじゃないと言い出せない時点で既に「かわちいねえ。。。」な案件なのだが、その後、知らん間に狩りに参加させられている。一周回って心配になる。一歩間違ったら死んでるんやけど?
ちなみにこの短刀、マンガ版では「護身用」と言っているが、ノベル版では自分でも訳がわからないまま衝動買いした——みたいなことをブツブツ言っていた。もうかわいいから何でもいいよ。
④「俺を守れよ!!」
読んだ方が早いので抜粋します。
世引はわざとらしく顎を突き出して言った。
「分かった。一緒に行ってやるよ。その代わり、危険が迫ったら俺を守ると約束してくれ」
「おい、どこに行くんだ?」
「今……何か見えたから」
「何かって、ボムか? ボムが現れたのか? ならさっさと俺を守れよ!」
世引は怯えたように、周囲をきょろきょろと見回した。
世引が済河に向かって、何かを伝えるように口をぱくぱくさせている。
(俺を守れって!)
(なんだ、冗談じゃなかったのかよ……)
確認なんですが、セインくんが一緒に行きたくて付いてったんやんな??
⑤返り血で顔を汚しすぎてドグォンに拭かれる
そんなセインくんだが、後の戦いではちゃんと活躍を見せる。ただ最初の狩りでは、我を忘れてボムをめった切り(※原文ママ)にしてしまい、仲間を驚かせることに。そんなセインくんに歩み寄ってくれたのがドグォンだった。
後方の様子を窺っていた跳健が世引に歩み寄り、肩に手を乗せた。
世引は飛び上がるかのように驚き、後ろを振り返った。手には短刀が強く握られたままだ。
跳健がにやりと笑った。
「俺まで殺すつもりか?」
「え? あ……」
世引は自分が今何をしたのか、よく分かっていないようだった。
〔中略〕
「よくやった。でも気持ち悪いから、血は拭いとこうぜ」
跳健は世引の顔についた血を手の平でぬぐった。
大人しく顔を差し出していた世引が、突然立ち上がって言った。
裏社会育ちで汚れ仕事には慣れっこのドグォンと、裕福な家庭に育った医大生のセインくんとの差がよく表れたエピソードだ。そういやセインくん、弟なんだよな……。かわいいな…………。
⑥図星を突かれると顔が赤くなる
代表的なものを2つ抜粋。
「君のせいで坊やが拗ねてしまったではないか! 謝れ!」
世引が顔を赤らめた。
「別に拗ねてなんか……。それにさっきから、『坊や、坊や』って何なんだよ。あんた俺より年下だろ?」
「そんなこと言って、アラートが鳴ると真っ先に飛び出すくせに」
湖水がそう指摘すると、世引が顔を赤らめた。
「俺がいつ! 俺はただ用事があって出かけただけだ」
「その用事って、ボムと戦うことだろ?」
「当然だ! あいつらを生かしておくわけにいかねぇだろ!」
照れ隠しに揚げ足を取っている前者も、カッとはなっているが素直な後者も、どちらも味わい深い。さっきから弟ムーブがすごい。
⑦す〜ぐ質問攻めにする
興味のあることには食いつきがよく、いきなり口数が多くなるセインくん。独り言も多いが、「?」の数は本当に多い。
「ホントか? 前からヤバそうだったけど、結局ダメだったか。どうするんだ? 新しい武器を買いに行くのか? あいつらだけで行ったらまたぼったくられるぞ」
世引は興味深そうな様子で跳健のそばに座ったが、跳健の視線を感じると、すぐに目を逸らした。
ネタバレになるので詳しくは伏せるが、「前からヤバそうだった」のはドグォンの武器ではない。つまりこの件についてドグォンを質問攻めにしたところで何の成果も得られないはずなのだが……。
なお、セインくんがドグォンを質問攻めにするシーンは、この後のノベル版45話でも登場する。答えのないことを人に延々と尋ねるセインくんは、少し切なく、胸が痛む。
*
とまあ3,000字にわたって「セインくん、かわちいねえ。。。」なエピソードを繰り広げてきたわけですが、いかがでしたでしょうか?
断腸の思いでカットしたエピソードもたくさんあった。中には不思議な言動もあったが、彼がボムをめちゃくちゃに怖がっていることも、仲間に構ってもらえるとやたらと満たされた様子になることも、彼のバックボーンを知ると丸ごと愛しく思えてくる(彼の生い立ちについては、マンガ版14話/ノベル版23~24話にくわしい)。もしもセインくんに興味を持って下さった方がいたら、ぜひ触れていただきたい。
それでは、セインくんが末長く新市の光でありつづけることを願って!
ありがとうございました!
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