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【法学部生向け】 94条2項の第三者 序! 水曜の夜会

こんばんは。lotterです。
記事をのぞいていただきありがとうございます。

法律知識を解説している水曜の夜会。

今は通謀虚偽表示という条文をやっています。

これまでの記事はコチラ。

前回、通謀虚偽表示というのは第三者との関係で考えるべき条文で、その第三者って誰?

というところまでいきました。

今日は第三者の定義をみていきましょう!

1.条文

(虚偽表示)
第九十四条 相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。
2 前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。

今回も条文。しつこいぐらいに条文!

この94条2項にいう「第三者」にどんな人が当てはまるのかという問題でした。

YouTube用黒板 11

前回取り上げた例はこんな感じ。

で、Sさんは第三者ではないというお話でした。

2.Cさんは?

では、Cさんはどうでしょう?

答えから言うと

第三者に該当します!

はい終了!とはいかないのが法学部。

なんで該当するのかを書かないと試験では点数がもらえません!

なので、「第三者」とはどんな人をいうのか(つまり定義)を理解して、その定義に該当するかどうかを検討する。これがお作法です。

そして、94条2項の第三者とは

①当事者及びその包括承継人以外の者であって、
②虚偽表示の目的につき法律上の利害関係を有するに至った者

とされています。これは判例でそう考えられているし、今も破られていない通説的見解です。まる覚えてもいいくらい

そして、これに該当する人の代表例が、Cさんなんです。

Cさんは、

虚偽表示によって見た目的には権利を取得した人(Bさん)から、権利を取得するための行為(売買契約)をした人

です。

こういう人は、

もともとの意思表示(AさんとBさんとの間の意思表示)が無効になると、権利を取得できなくなってしまいます。

なので、「法律上の利害関係を有する」ということです。

正直、学部生ならこのぐらいでもいいと思うのですが、これだと普通すぎる!

次回はもう少しここを掘っていきます!

最後までおよみいただきありがとうございます。
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