あそこに行きたい
開けて閉めてを丁寧に繰り返していった
ここまでが私
ここからがあなた
湿った土に植わる細い体の線を辿って
確かめ合った
私とあなたの領域
というものを。
開いて閉じて が 無数に潜む 此処
消しゴムでなぞって薄くなった体の線を
日々 と刻む。
皮剥き機は無言で
そして削ってゆく
やがて地面に垂れゆく
この時を 無数 と表明した
あの時
同じ 日々 を歩いて
同じ 開いて閉じて をした
そのまま閉じてゆくモノを見ることが増えた 此処
青い空に 遠い彼方を見つけるは
あなたが此処にいますようにとの
祈りを込めたが
ところどころに転がる私欲も
息の根をきっと殺している
神は日々を無数に削ってゆく