下手の横好き
人を「好きになる」という感情(もの)がわからなかった
気になる
気持ちが昂る
かっこいい
話していたい
をとりあえず「好き」ということにしていた
そして私がつくった「好き」を誰かに求めていた
肯定して欲しかった
私の「好き」はちゃんと「好き」ですか?
確かめたかった
燻る気持ちをこのままにしておけなかった
そしていつも私だけの「好き」に満たされて
私があなたに言う「好き」も全て自に言い聞かせていただけなのだと気づく
最低な欲しがり
欲しがるだけであなたに与えることはやはり躊躇った
ずっと満たされたかった
ずっと何かに満たされたかった
先生に、伸び悩んでる成績のことを相談したら「水甕に溜めるような感じ。毎日毎日コツコツと勉強することで水甕はいっぱいになる。」そう助言してくれた。助言どおり毎日やっていたが成績が伸びることはなかった。実はその水甕には穴が空いていて、水など溜まっていかないのを私はうすうす感じ始めていた。
満たされることはなかった
「好き」で満たされたら
そうとも思わなかった
人がいう「好き」をそのまま受け止められれば自ずと水甕に溜まっていく
養生テープをただ貼ればいいことに今更気づいた
私は「好き」という感情(もの)がわからない
そのまま20年生きてしまった
これからも「好き」がわからないまま「好き」だよ と答えるのか・・
つくづく馬鹿である
好き 嫌い
なんて子供でもわかることなのにいつのまにか
嫌いとも言えなくなった