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足首骨折の記録_全身麻酔って安全だけど、ちょっと危険(再建後6ヵ月半、抜釘術後17日)_34

全身麻酔。
生きてきて初めての経験。
しかも一気に今年2回経験するとは、本当に人生は分からない…

以前の記事で少し触れたように、私は薬剤にアレルギーがあるらしい。
とは言え、自分の感覚としては軽い部類。
アスピリンにだけ反応してしまう、呼吸困難系の症状が出る。
気道が狭まって、食道付近も圧迫され、水や自分の唾も飲み込めなくなる。
それでも1時間程度で反応が消失するし、いままで死んでないわけだから、やばいはやばいだろうけど、かといって治療する方法もないので、いままで放置していた。一

ただ、うちの父親はすでに亡くなっているんだけど、父親の死因はいわゆる薬剤アレルギー系だったのだった。
微妙に心配になって、近所の町医者で原因薬物の特定をお願いしたことがある。

町医者曰く
・遺伝はしない(と考えられている)
・原因物質の特定は、はっきり言ってあんまり意味はない、なぜなら治療する類のものではないので。
・特定調査はできなくもないけど、特殊な症状なので結構お金かかりますよ、じゅうまんえん以上くらい

…ということで、特定検査まではしてなかった。

それと「全身麻酔」がどう関係してくるかというと、
実は今回全身麻酔2回目で、やっぱり「アナフィラキシー症状」のような状態になったのだった。

いままでアスピリン喘息だけかなと思っていたんだけど、私はやっぱりなんらかの薬剤にアレルギーがあって、アスピリンだけではなく複数の可能性があるっぽい。

一回目の全身麻酔ではでなかったのが不思議だと思っていたんだけど、アナフィラキシーって2回目以降に出るものらしく。(看護士さん談)
誰にでも起こる可能性があるので、ここに一応記録として書き留めておく。

まず、抜釘術での全身麻酔で、手術中ではなく、手術後に起こった。
麻酔からさめて術後数時間たってから。
夕食食べられることになって、さあめしだめしだと思って水を飲もうとしたら、なんだか飲み込めない…
息苦しくなってきた
無理やり病院飯を口に入れて飲み込んでいったが、どんどん気道が狭まり食道も狭まり、胃に落ちていかない。そうこうしてるうちに吐いてた。

おや…

ただ、私はとにかく入院状態をはやく抜け出したくて、この症状が出たということを知られたら退院遅くなっちゃう!という理由で、何も言わないという選択を取った。

結局翌日になっても症状が続いていて、朝ごはんは食べられず、さすがにちょっとやばいと思い始め、看護士さんに症状をお話したところ

「ああ…それはアナフィラキシーですねぇ…ちょっと血中酸素濃度測ってみましょう」

ってことで、パルスオキシメーターつけてみた。
でも、特に酸素濃度の低下は顕著には出ていなかった

ただ、ちょっと看護士さんが警戒しはじめて、当直医に報告が行ってたらしい。担当麻酔科医がやってきていろいろ話を聞かれた。

結局、治療らしいことは何もせずにそのまま大事には至らず退院となって、その日は一日息苦しいままだったけれど、翌日には通常に戻っていた。

微妙なもやもや感が残る経験だったけど、その後調べてみたら、「全身麻酔後に体調に異変が出る人」は一定数いるらしいことが分かった。
私のように軽いショック状態になったり、重いと吐いたり、酔ったような状態になったり、頭ががんがんしたり、という人もそこそこいる。
場合によっては手術中にショック状態に陥る人もいるらしい。

正直なところ、「全身麻酔っていやな経験を完全にスキップできるから、ある意味楽だなー」とは思ったけど、なんだかんだ言って、やっぱり危険と言えば危険、全身麻酔。

しかし、はっきりそれと分かれば対処の方法はあるらしいので、もうこうなったら任せるしかない。

人間の命って案外はかないですよね
結局、毎回すごろく振ってるようなもんなんだな。
うっかり最悪の出目だったら、はい死亡~!人生さよなら!
そのくらい明日は不確かなんだなと思えば、今日生きてられることをもう少し楽しめるんじゃないか、なんて思った。

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