タコス警察 #2 Mexican Dining AVOCADO 新宿三丁目店
2018年4月後半某日 新宿
通報を受けたので、暑い中スーツを着て参上したタコス警察。
「新宿の悪しきタコス屋を一網打尽にしてやる」と息巻いている。
通報者は都内ベンチャー企業勤務のOさん。実はこの日が誕生日(めでたい)。
彼女のシャツの胸元には、"DETECTIVES(刑事)"の文字。気合い入りすぎである。
今度は電話でしっかり空席を確認する。潜入捜査前に先方に連絡する警察は、多くいないだろう。
ランチ営業中の店内に潜入する。
Barの綴りが間違っている。今回の相手はかなりやばそうだ。
どうやら随分繁盛しているようで、店の外で待たなければ行けないようだ。
店員「テーブル席だと少しお時間がかかりそうなのですが、カウンター席ですと、はやくご案内できm…」
我々「大丈夫です!待ちます!」
むこうの分断作戦は失敗した。
その後15分程度待ち、店外に貼ってあったポスターの末尾「うーーん、タコスってなんて美味しいんだろう!でも、、」の続きが気になり始めた頃、ようやく店内に案内された。すでにお腹はペコペコである。
席に着くなり、そそくさと注文する。ランチのタコスセットを注文。
ちなみに店内は、メキシコ的オシャレさと可愛さが同居しているような空間で、
「リメンバー・ミー (Coco)」が流れていたりする。通報者Oさんはこの雰囲気だと結構テンションがあがっている。
「確かにメシとしては悪くなかったが、ホンモノのタコスだったのか?」
「美味ければいいんじゃないか?」
「そもそも、こういうのを受け入れる消費者の側に問題が〜〜〜」
「一般人相手に逮捕とか言いにくいっす」
「しかしそうは言っても、〜〜〜〜〜」
長い議論の末、結論が出された。
「今回は不問でどうでしょうか」
こうして危機が去った。タコスは救われた。
タコス警察は、日本のタコスの平和を守るため、今日も街を駆け回る。
今日のタコス屋
Mexican Dining AVOCADO 新宿三丁目店
https://www.mexican-avocado.com/location/shinjuku.html
東京都新宿区新宿3-9-4 増蔵ビル2、4F
おすすめのメニュー
タコライス。おしゃれカフェランチとして美味い。