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与えられるものではない。勝ち取るものだ。

転職先のポジションや年収にこだわる人が多いですが、過去、最初から高いランクで、それなりのポジションで鳴り物入りで入社してきた人たちが、実績を上げられずに辞めていく姿を目の当たりにしていて、最初から与えられる人は弱いなと思っていました。

以前書いたかもしれませんが、始業前の清掃を馬鹿にして、遅刻したり、サボっているような人で、仕事ができる人は見たことがありません。要領よくやって、さっと引き上げる人は仕事ができます。

それはさておき、ポジションを「与えられた人」は「やはり軟弱」だなと思ったことがありました。政治絡みになってしまうのですが、思想信条や好き嫌いやどちらが悪いという話は抜きにしましょう。

今度の衆議院選挙で、ある選挙区から野党の統一候補としてAさんが出るだろうという話がありました。ところが直前になりB党の党首で、カリスマ性のある元俳優のCさんがその選挙区から出馬表明をしました。Aさんは体調を崩したとのことでした。

すると、Aさんの支持者が「そんな話は聞いていない」と猛反発して、その所属政党も「困惑している」などあやふやな態度を取ったため、支持者が分裂しそうな勢いになったため、Cさんが退いてAさんに譲ることになりました。

Aさんが公の場で登場しましたが、原稿を一通り読み上げただけで、ジャーナリストのおじさん達に囲まれた時に、彼らから逃げるように去ってしまいました。

毅然として応対できなかったことに、与えられたポジションの人は軟弱だと思いました。こんなことを書いてはいけないのでしょうが、選挙を勝てるのか疑問です。

その話で思い出したのが、落合監督時代の森野選手と立浪選手のエピソードです。

それまで10数年間にわたり絶対的レギュラーだった立浪選手。落合監督の目には立浪選手の衰えが見えていました。白羽の矢を立てたのが10年近く、実力が認められながらも控えでくすぶっていた森野選手。

新人のように一から徹底的に練習させて、倒れるまでノックを受けさせました。開幕は怪我で欠場しましたが、一軍に戻ってきたら、その日に立浪選手をスタメンから外し、森野選手を起用しました。

立浪選手は珍しくベンチ裏で大荒れだったようですが、森野選手はそのプレッシャーを跳ね除け、結果を残しレギュラーを勝ち取り、ポジションは変わりながらもレギュラーで居続けました。

その話を聞いて、勝ち取るということはこれだけ壮絶な話なのかと震えたものです。

私が応援するオリックスも、開幕時に育成を兼ねて与えられたポジションにいた若手選手の中で、勝ち取ったのは紅林選手だけです。紅林選手も当初は叩かれましたが、研究を怠らず、体重も増やすなど、相当の努力をしていただろうとファンの間では話題になっています。

与えられたポジションは脆いものです。勝ち取らなければ勝負には勝てませんし、活躍できないでしょう。


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