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そう、私は防振双眼鏡を持つ方のオタク

さて、10月26日・27日にスタジアムライブ『LDH LIVE-EXPO 2024 ーEXILE TRIBE BEST HITS-』の開催が決定いたしましたが、LDHのファンのみなさまいかがお過ごしでしょうか?私は発表のあった生配信中に宿を確保しました。

秋のスタジアムライブで必要なものといえば、脱水予防の飲み物、万が一の雨にも対応できるレインコート、そして遠くまで見える防振機能付きの双眼鏡です。

そして広いステージ、全グループのメンバーが混在する中で推しを探すために必要なのは瞬発力、判断力、そして遠くまで見える防振機能付きの双眼鏡です。

ここで、大変気の早い人間が2024年買ってよかったものナンバーワンを紹介させていただきます。それは、防振双眼鏡です。

最初に防振双眼鏡に興味を持ってTwitter(現X)にて検索した際に、LDHのオタクの皆さんのポストばかりが目に入り、現場でも大変よく見かけるため、ここは多数の方が約10万円の双眼鏡を所持している異常バードウォッチング界隈であることは明白ですが、この機会に私もおすすめを紹介したいと思います。

まず、私が所持している双眼鏡は、Vixenの『ATERA II H14×42W』なんですが、こちらを購入してからおよそ半年ほど経ち、QOL(クオリティオブライブ)が明らかに上がりました。

基本的なところで言うと、防振双眼鏡とは自動で手振れ補正をしてくれる双眼鏡です。この機能があるおかげで、本来は推しを追い続けていると手振れで酔ってしまうような10倍以上の高倍率の双眼鏡でも安定した視界を手にすることができます。

私はこの人生、数字に関して2ケタの引き算から詰んでいるので、具体的な解説は各メーカーの公式サイトを見てもらった方が早いと思いますが、実際の視界を見た脳みそ産地直送の感想としては、「YouTubeの240pから8Kに画質が上がった!」といったイメージが近いでしょうか。
視界についても、手持ちスマホの映像からライブやテレビなどで使用されているジンバルカメラ風のなめらかな映像になるためストレスがありません。久しぶりに通常の双眼鏡に持ち変えてみると、8倍でも意外と手振れに視界が影響を受けているのを感じました。

裸眼の視力が悪いので、防振双眼鏡をコンタクトか度入りのサングラスの上から双眼鏡を当てて使っていることが多いのですが、肉眼よりも視界が明るく綺麗に見えるので、最初は脳が少し バグりました。また、14倍という高倍率のものを使っているため、ほとんどどの席からでも“アリーナAブロの視界”といった近さがあり、感動しました。元々はバードウォッチングや、スポーツなどが主な使用目的なこともあり、動いている被写体を追うのに最適です。推しのダンスを目に焼き付けるための、最高の視界が手に入ります。

なお、通常であればボーカルは歌い出しでモニターに映る確立も高く、場所も固定なので探しやすかったと思いますが、なんと現在のボーカル数は20人を軽く超えており、『LDH LIVE-EXPO 2024 ーEXILE TRIBE BEST HITS-』のステージに全員が立つとLDH最大グループのTHE RAMPAGEの人数よりもボーカルの総数の方が多くなります。そのため、マイクを持つ持たないに限らず、可能な限り推しを定点したい全てのオタクに防振の所持をおすすめしたいです。

そんなステージに立つ誰かを推すもの一家に一台持つべき便利な防振双眼鏡ですが、購入するにあたり、まずハードルになるのが値段だと思います。きちんとしたメーカーで購入する場合は5万円から10万円程度が相場のため、出せないわけじゃないけど、即決するのは厳しい、という絶妙な価格帯といえるのではないでしょうか。
ちなみに、私が購入した『ATERA II H14×42WP』の定価は99000円です。ライブで使いやすい、条件を満たすものとなると高額の出費は免れませんが、防振を導入してからライブの席についての心配が薄くなり、“たとえ天井席でも問題なく推しを追えるという安心”を買えたという、お値段以上の価値を感じています。

余談ですが、私は友人と割り勘で購入し、1つの双眼鏡を共同で所持しています。半額で済むのでフルプライスを支払うよりは穏やかな気持ちでいられますし、私と友人は多いときは週4で会っているのもあり、今のところトラブルもなく、仲良くシェアできています。

ただ、当然ながら現場が同日に2つに割れた場合にはどちらか片方しか使えませんし、連番する際も譲り合う必要があります。先日行われた『THE RAMPAGE LIMITED LIVE 2024 *p(R)ojectR® at TOKYO DOME』の2日目に友人と連番した際には、「私は昨日も見たから使ってていいよ!」と気持ちよく双眼鏡を譲ったものの、世界一セクシーにパイプ椅子を折りたたむ長谷川慎さんがどうしても14倍の視界で見たくて、「One More Kiss」のイントロが始まった瞬間に奪い取るという暴挙に出ることになったりしました。

高額な上、万が一落としたら壊れてしまうものなので、即決するための1つの手段としてはおすすめできる一方、トラブルにならないように共同購入する際は、相手やお互いの事情などを慎重に考えた方がいいかなと思います。

99000円、新幹線とホテルを使う、限界じゃない方の遠征費約2回分だと思うと、金銭感覚が狂っている私たちには意外と安いのかもしれません。ただ、すぐに購入するのは抵抗がある、または今回のようなスタジアムライブなどでだけ単発で使いたい場合もあると思うので、最初はレンタルして現場で使用してみるのがおすすめです。

私も実際に購入する前に、ビクセンの10倍『ATERA II H10×21』を、新宿のこちら『マップレンタル』でレンタルしました。
※ここはカメラ関連の貸し出しが主でイベントの重なる週末などは混雑してしまうため、予約していてもなるべく早めに行った方が良いと思います。

自宅に届く形や、ロッカー式のレンタルなど、防振双眼鏡を取り扱っているレンタル業者は増えているようですが、大型のライブイベントの前だとライバルも多いので、なるべく早めに予約はした方がいいかなと。
なお、1度だけでなく、ライブがある度にレンタルという手もありますが、1泊2日で5000円程度かかるお店が多いため、ツアーを全国追ったり、月1以上で現場に行き、推しを定点観察するタイプのオタクは思い切って購入してしまった方がコストパフォーマンス的には良いかもしれません。
私も最初は都度借りればいいうや、と思っていたものの、昨年の年間の現場の数が50を超えていたので、都度借りていたらレンタル料半年分もいかずに余裕で買えてしまうな…と冷静になった結果、購入に至りました。

そして、そんな値段に関する事情を除くと、購入の際に1番ネックになったのが重さと大きさです。
購入した『ATERA II H14×42WP』のサイズ感は18.1×11.7×6.8cmで、防振ではない8倍くらいのスリムな双眼鏡2つ分程度のイメージでしょうか。重さは本体が559g、それにアルカリ乾電池単4形2本なので、実際の重量は580g程度になるかと思います。500mlのペットボトル1本分より重く、ちょっとしたダンベルくらいの重さです。

これはサイズ感を比較しようとしたものの、そもそもLDHのアクスタがビッグな傾向にあるため、まったく参考にならなかった時の画像です。

580gを手に持って2時間以上のライブを耐え抜くことができるのか?というのが第一関門でした。また遠征が多く、荷物も多くは持ち歩かないタイプなので、あまりかさばるものは…という気持ちもあり、最初は先ほどレンタルの下りで触れていた、同じくビクセンの10倍『ATERA II H10×21』も候補にしていました。こちらも358gで一般的な双眼鏡よりは重いですが、大きさはかなりコンパクトです。

ただ、電気屋さんで何度か試した中で1番明るくて近くて見やすい!と感動したのが『ATERA II H14×42WP』だったのと、値段も数千円の差だったため、結局は大は小を兼ねるのでは、という結論で14倍の方を選ぶことになりました。
結論的に、購入してから劇場、ホール、ガーデンシアター、アリーナ、ドームと様々な規模で使用してきましたが、14倍は近すぎる!と感じたのはTDCホールのアリーナくらいだったので、大ホールやアリーナ、ドームあたりでの公演が多いLDHのアーティストのファンの方は12~14倍くらいを持っていても、近すぎて見えない!といったことはないかなと。

また、実際に使用した感覚として、580gという重さについても意外と気にならないです。以前、『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2024 "CyberHelix"』のファイナルでステージと真反対の正面スタンドを引いた際に2時間以上ほぼ片手から離さずに双眼鏡を覗き続けましたが、あまり疲れは感じませんでした。むしろブレを気にせずに軽く構えられるので、通常の双眼鏡よりも手や腕に無駄な力がかからない印象です。
共同で双眼鏡を所持している友人も2時間を超える舞台で無理なく使えているようなので、健康な成人女性であれば重さはあまり気にしなくても良いかもしれません。
個人的には、ライブ中は落下防止のストラップを首からぶら下げずに片手に巻き付けて使うと楽な姿勢がとりやすく、より疲れにくいと感じました。

所持しているのが『ATERA II H14×42WP』だけなため、こちらに関する話ばかりになってしまいますが、サイズや機能など、向き不向きは当然あると思うので、お近くに双眼鏡の取り扱いのある電気屋さんなどがあれば、実際に試してみるのが1番良いのではないかなと。
個人的には好きですが、『ATERA』のシリーズは若干ピントの合い方に見え方に癖があるため、CANONなどの商品の方が使いやすい方もいるかもしれません。

都内だと新宿のヨドバシカメラでは双眼鏡が屋外に展示されており、実際に使用して遠くを見ることもできました。
お近くの方は大きさや見え方の確認におすすめですし、夜に行くとライブ会場での環境に近く、明るさの参考になりました。

最後に耐久性について。防振双眼鏡自体は使用目的がアウトドアがメインのため、値段感や繊細そうな機能の一方で、もの自体はかなり丈夫に作られている印象です。『ATERA II H14×42WP』も防水仕様なので、夏のめざましライブでBALLISTIK BOYZからちいかわの水鉄砲で撃たれても全然無事でした。
そして私は粗忽な人間、いつもライブ中に持ったまま「ジャンプ!ジャンプ!」と煽られるままに飛び跳ねていますが、こちらも特に影響はなさそうなので、落下や、持ち運びの際に硬いものと衝突に注意するなど、通常の双眼鏡と同じ点に気をつければ粗忽な人間にも扱いも難しくはないと思います。

なんと、50cmのアクスタの半分以下の大きさです!!!

さて、あと10日ほどで『LDH LIVE-EXPO 2024 ーEXILE TRIBE BEST HITS-』が開催されます。
EXILE TAKAHIROさんが先日行った武道館ライブで“三代目 J SOUL BROTHERS の山下健二郎さんがEXILEを踊る”ということだけ教えてくれたため、現時点で山下健二郎さんがEXILEを踊ることだけは確定しているスタジアムライブ。記念すべきこの公演でも私は防振双眼鏡を手にし、目に8Kを宿し、EXILE TRIBE全体で10人以上いる推しを追いたいと思います。最近また増えました。岩谷せんせい…。

そして私は雨宮兄弟か、それに類するものが出てきた場合自分がどうなるかわかりません。当日不審な人間を見かけたら一思いに介錯をお願いします。


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