16人って多いと思ってた
※セトリバレなし
※ステージ構成バレあり
9月11日、THE RAMPAGEのドームライブ『*p(R)ojectR® at TOKYO DOME』の1日目公演が行われた。私はこのライブに大変感銘を受け、自分が権力者ならば今すぐにでもTHE RAMPAGEのドームツアーを開始してもらいたいのだけれど、残念ながら権力を持たない一介のオタクなので、こうして怪文書をしたためることにしました。
1日目の公演が終わった最初の感想として、このドームライブを経たTHE RAMPAGEの“圧”にもうアリーナは耐えられないかもしれない、セキスイハイムスーパーアリーナの天井が吹き飛び、風通しが多少良くなってしまうかもしれない、そんな風に思った。
これまで結構色々なジャンルを渡り歩いていたので、LDHに限らず国民的アイドルだったり、バンドだったりのドーム公演も含めて足を運んでいて、そのどれもが楽しい思い出として残っているけれど、その中で特に衝撃だったライブといえば、2019年に行われたGENERATIONSの『少年クロニクル』だ。
ステージ全体がテーマパークのような仕掛けで溢れていて、バラエティ豊かな構成も含めて「ドームってこんなことできるんだ!?(していいんだ!?)」と驚いたのを今でも強く覚えている。公演後に放心状態になって“このライブを楽しんだ今の感情を絶対に上書きしたくない”という謎めいた理由で翌日の良席のチケットを人に譲るという奇行に走ってしまったことは、今でも後悔している。
今回のRAMPAGEのドーム公演は、「人間ってドームでここまでできるんだ!?」の連続で、あの時のジェネに感じたものとはまた違った衝撃があった。抽象的な表現になってしまうけれど、“人間の生命ってこんなドームで燃やせるんだ”という驚きだったように思う。
1つ前置きすると、私は人の顔と名前を覚える機能が壊滅的なのでRAMPAGEを覚えるのに丸3年かかっていて、音楽が好きという理由で半分も一致しないままツアーだけ参加している時期もあった。
家族や友人の顔すらうろ覚えというおしまいな記憶力を棚に上げ、16人ってさすがに多くない…?と当時はよく弱気になっていたと思うけれど、今はその16人という数字が個性であり、強みでもあることがよく分かっている。
16人いる中で、それぞれ個性豊かなメンバーが揃っていることはもちろん、今回のドーム公演ではその個性は維持されながらも、ダンスや歌、パフォーマンス力、筋肉、そういったステージに立つためのスキルが、今できる極限まで磨かれ、高いところで16人全員の数値が揃っているように感じた。
藤原樹さんが先日のインスタライブで、TGCに出演した際のエピソードを振り返った際に、ドーム公演を控えた自分たちの“圧”について、至近距離で感じた観客が口を開けて驚いていて嬉しかった、といった言葉で語っていて、私はライブ中にこの時の発言を思い出していた。
私が感じたものが“圧”という言葉で正しいのかはわからないけれど、メインステージに16人揃った彼らを見るときに、緊張や、目を奪われるような感覚が確かにあったのだ。観客がみんなステージに立つ16人から目が離せなくなるような、そんな時間だった。前回ツアーのラスト曲にも同じような感覚を覚えたような気がする。
それぞれが磨き抜かれ、16人で1つの塊になった時に美しい怪物のような姿を見せた一方で、1歩花道へと飛び出せば、こぼれ落ちそうなほどドームの上部に詰まった観客を見上げて笑顔を見せ、足元のアリーナ席に手を振って全力で走って踊る、良い意味で泥くさい、いつもの彼らもいるのだ。ドームライブでは3本の花道が設置されていて、これがファンと彼らを繋ぐ道のようにも感じた。
私はその外側の1本に比較的近い位置にいたのだけれど、この3本の花道にメンバーが並んだ時に人が足りない瞬間がほとんどなくて、16人グループの強みだなと思った。熱狂するファンに囲まれながら、私は少し気持ち悪い方のオタクなので、14倍の双眼鏡を覗いて、「みんな輝いていて飛ぶ汗もラメのようだなあ」などと考えていた。
また、そんなメンバー1人ずつの煌めきを写すモニターの良さについても触れておきたい。今回は2日間のリミテッドライブということもあり、メインステージ自体はシンプルなものだったが、縦長のモニターが2つあって、ソロダンスの時にこれがほぼ定点で踊っているメンバーの全身を見せてくれるのだ。こうしたモニターの存在でそれぞれのパフォーマンスの良さが際立ったのか、メンバー関係なく、全員の見せ場での観客が大いに盛り上がっていたのも印象に残った。
三代目がエンドステージの時にこんな縦長のモニターを使っていたような気がするが、RAMPAGEもこの縦長モニターとの相性が良いように思う。 ダンスが見てえ、定点で!という願いがライブで叶う貴重な体験だった。
人間を極限まで磨き上げた姿ってステージに立つ誰かを応援している人はそれなりに見たことがあると思うけど、16人という大人数を同じだけ磨いて、同じだけ整えたものを目にする機会はあまりないのでは。今日見たRAMPAGEは集団として1つの生き物のような生命力と美しさがあって、その求心力から目が離せなくなるというのが貴重なエンタメ体験だった。月並みな言葉だけれど、16人の心が限りなく1つに近づいていることが感じられるステージだった。
これから寝て起きて明日の18時になれば、またあの体験ができるのかと思うと、気分が高揚する。
めちゃくちゃに鍛え抜かれた肉体美、そして貴重なエンタメ体験のために、予定が合えばぜひドームに足を運んでもらいたい。まだ間に合うはず。
最後に一つだけ重大なネタバレをするので、見たくない人はスクロールはせずに閉じてほしい。
鈴木昂秀さんが脱ぎます!!!!!