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美容師とAIの現在地と可能性【2024年振り返り】
こんにちは、斉藤です!本日はAIについてです。
2024年はかなりAIに触れてきた年でした。AIツールとしての発展もかなりあった年だったと感じます。
ただ、サロン業界全体ではAI活用が限定的な分野も多く…AI自体も、使う側も、双方で成長過程にあります。
本日は、現在の状況を整理しつつ、2025年のさらなる発展にも期待しながら、現状をまとめてみます。
役職による必要性の違い
まずは、サロンや現場でAIがどのように活用されているのかを見ていきます。
特に、経営者含むマネージャーとスタイリスト(職人)では、AIの向き合い方に大きな違いを感じた一年でした。
スタッフにも「AI良いよ!」と活用方法を伝えても、興味がまだないように感じました。一緒に勉強しながら取り組めた一面もありますが、まだまだ浸透できていない現状です。
さて、マネージャーとスタイリスト、それぞれの立場でどのような場面でAIが役立っているのか、具体的にまとめてみたいと思います。
1. サロンマネージャーや経営者のAI活用
経営者やマネージャーは、現状AIを主に以下の目的で活用しています:
業務効率化:資料作成のサポート、文章作成やアイディア出しなどで業務負担を軽減。
SNSサポート:投稿文の提案や画像の加工など。アイディア出し。
マーケティング支援:エリア調査、SNS広告の最適化やターゲティング分析、キャンペーンの効果測定。
クリエイティブ活用:画像生成AI、クリエイティブの提案など
上記の活用はサロン全体の運営を効率化するために役立っています。
またデータ分析に関しても今後はより強度が上がってくると感じました。
私もかなり活用できた年だったと思います。
業務効率化やクリエイティブで、仕事柄ほぼ毎日ChatGPTは活用していました。優秀な部下みたいな感じですね。
画像や動画、音声、音楽ツールなどのクリエイティブ面はかなり進化してきていて、個人としては満足した年だったと思います。
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2. スタイリスト(職人)のAI活用
やはり役職がある、役割があるという美容師には、活用の幅が幅広かったと思います。一方、やはり現場のスタイリストがAIを活用するケースは少なく感じています。
主に活用方法としては以下のようなクリエイティブ面メインで限られているかなと:
口コミの返信:お客様からのコメントや質問に迅速に対応。
企画ポップの作成:キャンペーンや商品案内のデザイン作成。
SNSサポート:投稿文の作成や画像の簡単な編集。
クリエイティブ制作:稀にAIを用いてスタイル画像や動画コンテンツを作成。
もしかしたらプライベートでの活用は増えているかもしれませんが、業務での効果的な活用はまだ感じません。遊びで生成を試してみるあたりまでは行った方もいると思います。
3. 美容師に浸透しない理由
スタイリストの間でAI活用が十分に浸透していない背景には、以下の課題があります:
手軽さの欠如:現在のAIツールは専門的で、簡単に使えるサービスが少ない。
必要性の認識不足:日常業務の中でAIの必要性がまだ感じられにくい。
職人的なプライド:AI活用のクリエイティブを認めていない。
今後の課題と展望
今後はスタイリストが気軽に使えるAIツールの普及が鍵となります。
特に、SNS運用に親和性の高いAIサービスが提供されれば、AIの認知度が現場へ浸透し、美容師全体の生産性やクリエイティブ力が向上する可能性があると感じています。
なので、2025年はもっとAIが身近になるような、そういった新しいサービスに期待をしています!
AIスタイル画像が台頭してきた年
AIスタイル画像の活用。
業界の中では2024年1番のAIトレンドだったと思います。特に販売サイトで購入する利用者も多く感じました。ホットペッパーなども規制を明記しましたが、構わず利用する方が多い印象です。
反発も多かった分野ですが、少しづつ地味に浸透してきたなと感じていて、サロンの集客やキャッチに役立ったと感じています。
販売サイトの利用のポイント
外注でのスタイル画像活用は、スタイリストが手軽にクリエイティブなコンテンツを導入する手段として今後さらに普及が期待されます。以下は、AIスタイル画像を購入するメリットと活用例です。
高品質なスタイル画像の入手
販売サイトを通じて、AIで生成されたスタイル画像を購入し、集客利用やアイキャッチに活用。効率的な時間管理
自分で画像を作成する手間を省き、施術や接客に集中できる。独自性の向上
他サロンとの差別化を図るために、トレンドを反映した画像を迅速に取り入れる。
AIスタイルの活用例
集客サイトやSNSでのキャッチ画像で使用
店舗内のメニューや企画ポップへの使用
顧客へのカウンセリング時に利用するイメージ画像として活用
上記の理由やメリットにより、AIスタイル画像の活用は今後も増えていくと予想しています。価格競争やいろんな媒体、個人での活躍も増えてくるでしょう。
また、お客様側の目が慣れてきているのも感じていて、それにより認知度や活用が増えていくと考えられます。
個人としても学べた年
以前、noteでもまとめましたが、私自身も画像生成AIにはしっかりと取り組めた年でした。学べたことも多く、特にバックショットなどはかなり綺麗に作れるようになりました。
まだまだ、AI画像の特徴が払拭できない段階ですが、現状はそれに慣れてきている空気もあり、これからまたどうしていくかスタッフと一緒に考えていきたいなと思います。
↓最近出した画像を置いておきます↓
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これらの写真はほんの一部で、合計どのくらい生成したでしょうか…リアル系からクリエイティブまで幅広く生成できました。
バックショットやサイドショットなどもかなりクリアになった年です。画像生成AIはコツなどもかなり掴めてきたので、どこかでアップしていきたいのですが…時間があれば取り組みます。
AI活用したお客様へのアプローチ
AIを活用したスタイル提案は成長過程
お客様に対しての直接的なAI活用はほとんど無い現状です。
例えば…AIによるスタイル提案サービスはありますが…
現状ではまだ成長過程にあり、いくつかの課題が残っているように感じます。
精度の限界:髪質や顔型の分析が完全ではなく、提案が一般的なものに留まる場合がある。
顧客への浸透不足:AI提案が新しい技術であるため、顧客が信頼感を持ちにくいケースも多い。
コストや導入のハードル:サロン側の負担が大きく、全体への普及には時間がかかる。
現在の段階では、AIは補助的な役割に留まり、現場での活用が限定的です。本格的な実用化にはさらなる技術革新が求められます。
スタイル提案サービスの課題
下記の精度が上がってくると、よりスタイル提案サービスとして浸透してくると感じています:
髪質や顔型の分析
AIが髪質や顔型、肌のトーンを分析し、お客様に最適なスタイルを提案。ビジュアルシミュレーション
施術後の仕上がりイメージをリアルタイムでシミュレーションし、お客様が具体的にイメージを共有できる。トレンドスタイルの提案
SNSや雑誌から集めた最新トレンドを基に、お客様に合ったスタイルをAIがピックアップ。カウンセリング時のスタイル選び
具体的なビジュアルを見せながら、施術内容をお客様と共に決定。提案の幅を広げる
お客様の希望に加え、AIが新しいスタイルを提案することで満足度を向上。コミュニケーションの活性化
AI提案を活用することで、お客様との会話が弾み、信頼関係が強化される。
段階的にAIが普及していく
AIのスタイル提案はまだまだ普及していない現状で、「美容師からの提案」の方が現実的な段階です。なので、お客様に直接的なアプローチよりも、スタイリストの仕事をサポートをするようなAIの浸透が早くなるように感じます。
美容全体としてはDX化が進み、大手を中心にAIを積極的に活用しているようです。そういった美容業界全体での普及は非常に感じています。
資本がある企業からの参入で、消費者がAIに慣れていくという段階です。
なので、長い目で付き合っていくのがAIですね。
まとめ
AIの技術の発展は非連続的なので、いつ美容師業界に本格的なAI活用ブームが来るのか正直わかりません。
でも、その分、ある日突然「これだ!」っていう革新が起こる可能性もあるので、ワクワクしながらその瞬間を楽しみにしています!
2025年もAIを活用して自分とサロンを盛り上げていきたいです。
本日は以上になります。
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■プロフィール
株式会社LORONG
一人サロン経営者 斉藤達也
静かに過ごせる完全プライベートサロンLORONG/美容師側からプライベートの話しをしない「無言接客サービス」を行っています
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