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なぜ「無言接客サービス」は生まれたのか|株式会社LORONG

こんにちは、株式会社LORONG斉藤です!

都内5店舗、仙台1店舗。一人サロンを経営しています。

小規模サロンのブランディングやマーケティングが得意です。一人サロンで働きたい、これから独立したいという方はお気軽にご相談ください!

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*なぜ「無言接客サービス」は生まれたのか


弊社では

美容師がお客様にプライベートの話をしない「無言接客サービス」

を行なっております。



本日は無言接客サービスがどうして生まれたのか、その経緯を書いていきます!

#一人サロン社長ブログ


◆日本で一番静かなサロン

突然ですが、皆さん、自然は好きですか?!
私の故郷は長野県で、周りは田んぼだらけの田舎町でした。よく山に登ったりキャンプしたりして自然の中にいる機会が多かったです。中学の頃には1泊2日で標高2500m以上の山を登る課外授業もあり、地元の子供達は必ず登山経験があります。すごし!

美容師になるために東京に上京したのですが、こっちで働いていると自然が恋しくなります。
大人になってから徐々に当たり前のようにあった「自然」について考えてみたのですが、、私にとって自然は「自分と向き合う時間」だったと思います。

例えば登山でもコツコツと自分の力で登ってくじゃないですか。あれも自分との戦いで「THE 自分と向き合う」って感じ!あと、地元にいた時はボーイスカウトに入隊していたのでですが、キャンプって良いですよね!自然の中に身を寄せている感じ。あの瞬間は好きでした。特に森の中でひとりになった時とか、良かったな…

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登山やキャンプなど自然の中にいる時は仕事のことを忘れます。より自分自身を実感しますね。自然の中にいる時に考えることって自分にとって大切なことだったり、逆に意外にどうでも良かったり…そうやって見つめ直すことができるのが「自然」なのかなって。

一人になって、自然の中に身を置いた時のような感覚。それをどこか東京でも求めていたのかもしれません。


そんな想いの中で、爆誕したのが

「無言接客サービス」!!

です!!

…だと説明が足りなすぎるので、もう少しバックグラウンドを書いていきます!


◆修行したサロン

東京に上京して修行していたサロンでは「もっとお客様を盛り上げろ」と教わりました。いわゆる美容師トークですね。

コミュニケーションをたくさん取って信頼関係を築く。積極的に話して気持ち良く帰ってもらう。その為に話すネタを毎日準備して、話した内容は必ず仕事用のカルテにメモをして、次に備える。
トークに自信のある美容師にはなり話している最中は楽しめましたが、テンプレートのような会話に少し疲れもあったかもしれません。

お客様にとっても、静かに過ごしたいというニーズは高まっていたと肌で感じています。私が修行してた頃はガラケーからスマホに一気に変わっていった時代でしたので、美容室のお席に座ったらスマホをいじるというお客様も年々増えていっていました。ネットでも美容師と話したくないという話題はちょくちょく入ってきました。

そうやって、修行時代の後半からプライベートの会話について疑問は持つようになりました。必要あるのかなって。

当時、LINEなどのメッセージアプリを徐々に使うようになっていたので、対面でのコミュニケーションからネットでのコミュニケーションにシフトしていた背景もあります。

美容師さんから得る情報も調べれば出てくるので、もう美容師のあり方と役割も変化していく必要を感じていました。


◆言葉が通じない中で

5年ほど東京で修行して、その後はODAの青年海外協力隊事業で美容師ボランティアとしてインドネシアに2年間行っていました。メイクやカットを現地の子供や大人たちに教える先生してたんですよね。

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現地の専門学校や、女性の自立支援の現場で
活動をしていました。

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現地はインドネシア語です。2年間過ごすと、日常会話程度ならできるようになりますが、やはり言葉の壁はあったと思います。

けど、美容って面白いですね。

丁寧にカットして、現地のトレンドを取り入れてメイクをすると、言葉で伝えなくても「これがキレイ」だってことはわかってくれるんです!感謝の言葉ももらえます。素直に喜んでくれるんですよね。
ハサミ一本で世界を旅する美容師さんの気持ちもわかりますわ。

その2年間で自分が作る美しさには言葉って必要ないんだなって学びました。

そういった想いもあって、帰国する前から「話さない美容室」の構想はありました。修行した5年間と異国の地での2年間の中で、新しいコミュニケーションとして「静かに過ごせる美容室を日本に出そう」と決意したんです。

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◆周りの反対の中で生まれた「無言カット」

インドネシアから帰国して一年弱で、静かに過ごせる完全プライベートサロン「LORONG」を出店しました。無言接客サービスはその時からスタートです。

※当初は「無言カット」というネーミングでした笑

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ただ、周りからの反対はそこそこありました…というか無言接客を理解して貰えなかったんです。やはり美容室ってワイワイしてるイメージがありますからね。
長く付き合っていた彼女には独立前に振られましたし。元々説明するのが下手で、まずはやってみようという思いでスタートしました。

最初感じたのはお客様も緊張していた様子でした。

小さな美容室でマンツーマンですからね。さらに会話がないのでお客様側も戸惑っているようにも見えました。

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ミニマム空間の小さな美容室

でも、徐々に浸透していく様子も感じました。

我々の美容業はリピートしてもらうことが非常に重要なんですが、話さないことがプラスになって通ってくれるお客様が増えていった気もします。独立して今日まで3年半ほど続いていますが、今でもなんの仕事に就いてどこに住んでいるのかもわからないお客様は多くいらっしゃいます笑

なので、無言接客サービスは少しづつ認知されたような、またゆっくりと認めてもらえたような気がしています。


◆自分と向き合う

「独りになって、自分と向き合う」
そんなビジョンがLORONGにはあります。

一人で静かな自然の中に身を置いている瞬間のように、都会の喧騒を忘れ独りになり、自分と向き合える時間と場所を提供できたらいいなと思って、静かな完全プライベートサロンLORONGはあります。

どの店舗も路面店ではなく、ひっそりした場所にあります。
LORONGはインドネシア語で「路地・小道」という意味があります。現地にいた時に、この先に何があるんだろうと思って路地裏をウロウロしていたのが好きで、あの時のワクワク・ドキドキ感を持っていらして欲しいなと思って名付けました。

美容師にとっても自分の技術と接客に集中できる新しい場所となっています。
例えば、話に夢中になっていると作業効率が下がってしまう可能性があります。細かい作り込みが甘くなってしまう、次の予約に間に合わないなど、無言接客サービスはそういったトラブルを少なくしよりメリハリのある仕事にしています。
また、美容師トークで信頼関係を築く必要がなく、丁寧で落ち着いた接客と、確かな技術でお客様からの信頼を勝ち取るようにしました。

インドネシアで学んだように、美しいものは言葉が少なくても伝わります!

LORONGは美容師という仕事をミニマムにまとめ、技術と接客に特化したサービスだなと感じています。


◆静かなサロンを体験してください

現在、LORONGは都内に4店舗、仙台に1店舗あります。2021年の3月に東京四ツ谷にスパとトリートメントに特化したLORONG DUA spa&treatmentをオープンしています。

今後、この無言接客サービスはより必要としているお客様と美容師に知ってもらえたらと思っていますので、是非ともご利用ください!


東京 代々木八幡2店舗


東京 幡ケ谷


東京 下高井戸


仙台 北四番町


東京 四谷 DUA




今後とも宜しくお願い致します。


以上です!では!





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プロフィール

株式会社LORONG
オーナー 
斉藤達也


一人サロン6店舗経営/静かに過ごせる完全プライベートサロンLORONG/美容師側からプライベートの話しをしない「無言接客サービス」を行っています/仙台に5店舗目、四ツ谷にニューブランドDUAをオープン/ストレスなく一人で働きたい美容師さんを募集してます→ https://lorong.tokyo/recruit/

LINE:lorong_tatsu@works-877605

Twitter:@lorong_tatsu


https://lorong.tokyo/

https://note.com/lorong_official/n/n20b4c549e53c

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