短歌Ⅰ
Oh papaveri,
rossi come il mio sangue.
Oh bel sentiero,
sei come la mia vena.
Portalo lontan lontan…
おぉ、罌粟よ。
まるで僕の血のように赤い。
おぉ、美しい小道よ。
お前は僕の血管のようだ。
運んでおくれ、遠く、遠くへ...
イタリア滞在記Ⅲ
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5月13日(土)
Prima di tutto…
■コメント欄でエミリア・ロマーニャ州の悪天候とアンドレアの悪癖を心配してくださったあなた、ありがとうございます。
実はもう、水かさの増した川を見に行きました...w
でも、安全なところから鑑賞しましたので、大丈夫です!(?)
これからも危険の無いように過ごしたいと思っております。
お気遣いいただき、ありがとうございました!
■Andrea,
grazie per il tuo commento.
Devo creare ancora qualche poesia per "articoli finti" e diventerò sempre più bravo, eheheh...
さて...
朝。雨は降っていないが気温が低い。靴下を履け!履かない!の攻防戦に敗れた後、朝食がてらチェゼーナの教会へ出かけた。
こんな天気だけれど、やはり春なので緑が鮮やかだ。花もたくさん咲いている。
食後、望遠鏡で遊ぶ。
いつまでも接眼レンズに張り付いている彼に、「どんなに待っても水着の女の子は出てこないよ」と言い、望遠鏡を片付けさせ、二人で教会の中へ。
明日はボローニャへ遊びに行く予定だが、予報は雨。
でも、ちゃんと懺悔したし、もしかしたら奇跡が...
ちなみに、夕飯はピザを食べた。
5月14日(日)
まず初めに...
絵文字コメントを下さったあなた、ありがとうございました。
そして、また遊びに来てくださって、とても嬉しいです!
コメント欄を見ると一目で日記の内容が分かり、驚異の絵文字要約力に感嘆のため息を漏らす今日この頃ですw
さて...
前日の懺悔が功を奏することはなく、土砂降りの雨。
本当はボローニャ‐ローマ戦をスタジアムで観戦する予定だったけれど、この天気じゃちょっとね... という訳で、ルイージの車でボローニャ方面へ向かい、雨が上がるタイミングを見計らいつつ散歩をして、昼食をとり、その後タブレットで試合を見よう!...ということになった。
アンドレアと家を出てルイージと合流し、車を走らせていると、カステル・サン・ピエートロ手前で雨が止んだ。
そこで、車を停め、この町を散策することに。
なんだかんだで昼が近くなったので、昼食をとるためドッツァへ向かう。
さて、話は変わるが、僕はイタリア滞在記Ⅰ・Ⅱを通して学んだことがある。それは、"食事のことを書くと『タリアテッレと肉料理が美味い店のメニュー』みたいになってしまう" ということだ。
この反省点を活かし、これからは食べた中で印象に残った物や、ちょっと変わった物のみを抜粋して、写真に残しておこうと思う。
食後、カストロカーロへ移動し、バールでジェラートを食う。
楽しい一日だったけれど、やっぱり雨はやだ。
5月15日(月)
まず初めに...
絵文字コメントを下さったあなた、ありがとうございました!
最後の、よだれを垂らしている顔を見て、ちょっと笑ってしまいましたw
フリッジョーネは砂糖が入っているのかと思うくらい甘く、本当に美味しかったです。
あと、ポップコーンフレーバーのジェラート。見るのも食べるのも初めてだったのですが、塩味とキャラメルのコンビネーションが癖になる感じで結構気に入りました。
さて...
先週土曜日の懺悔が効いてきたのか、ようやく晴れた。アンドレアと二人、バールのテラス席で朝食をとる。
食べながら、今月末の南イタリア・シチリア旅行の件でダヴィデとボイスメッセージを送り合う。
今後のイタリア生活をイージーモードにするため彼と仲良くなるべく、ここ数か月間その心を掴むよう心掛けてきたのだが、最近、『イル・ミオ・ピッコリーノ』と呼ばれるようになってしまった。もっとこう、m***a映画みたいにかっこいい感じを想定していたのに... なかなか思い通りにはいかないものだ。
この日はアンドレアが仕事や女の子との約束で忙しかったので、僕は家で過ごした。
理由は不純であれ多忙なアンドレアに代わって洗濯をしておいてやったら、やつは「せっかく、やっと晴れたのになんでそんなことをするんだ」と言いながら、天気予報を表示させたスマホをこちらへ差し出す。翌日の降水確率は100%。それも終日 暴風雨とのことだ。
5月16日(火)
まず初めに。
絵文字コメントを下さったあなた、ありがとうございました!
今週の日曜日まで雨続きで気温も低いようなので、分厚い本が手に入って結果的によかったですw 内容も、まだ読み始めて間もないのですが、レオナルドの母親についての歴史小説で、結構おもしろそうです。
日本では全国的に暑くなるようですね。まだ暑さに体が慣れていないかと思いますので、どうか熱中症に気をつけてお過ごしください。
さて。
午前4時。大切なことだからもう一度言う。午前4時。うちの頭のおかしい35歳児が、
「ローリス、すごい雨だよ! 雷も鳴ってる! 川を見に行こう!」と、ばかみたいに騒ぎながら僕の寝室へ入ってきた。
「胸焼けがひどいから無理」と返すと...
「俺の忠告を無視して寝る前にドーナツ7個も食べるからだよ。本当にばかだな」
「お前も食ったのに、なんで僕だけ...」
「10-7くらい君の小さな脳みそでもできるだろう。さぁ、早く着替えて。雨が止んじゃう!」
「だから無理だって言ってんだろ! こんなに気持ち悪いのに車なんか乗ったら...」
...結局、家を出たのは午前9時。一時的に雨は上がっていた。
...そして、夕方。また川を見に行く。
僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる。というわけで、
「フェンスを伝ってもっと先へ行ってみよう!」と言った瞬間、折れるのではないかと思うくらいの力でアンドレアに腕を掴まれ、
「ばかなことをするな!」と怒鳴られた。
...お前が誘ったんだろ。
ちなみに、今、この地域は停電で、真っ暗な中この日記を書いている。
5月17日(水)
まず初めに...
楽しい絵文字コメントを下さったあなた、ありがとうございました!
現在、スマホの回線は不通で、停電も断続的に続いており、家のWi-Fiルーターが機能していたタイミングで受信した通知メールにてコメントを拝見し、真っ暗な中で笑ってしまいました。
明かりが点かないのはまぁいいとして、ネットが繋がらないのはまるで拷問のようです...w
あと、クッキングヒーター... 今日の飯どうすんだろ...?
さて...
かくして、うちの地下室は浸水した。
昨年、不注意で割ってしまった、うちで一番高価なワイングラスを地下室の物陰に隠したが、その事実も今となっては仄暗い水の底...永遠に闇に葬られた。
それはよかったんだけど、水が引いたら片付け手伝わされるんだろうなぁ... めんどくせぇな...
「ステーキ用ホットプレートが...300ユーロもしたのに...」と悲嘆にくれるアンドレアを、
「お前 最近ガチで腹がヤバいから、逆にちょうどよかったんじゃね?」と元気づけ、二人で町の様子を見に出かけた。
5月18日(木)
Prima di tutto…
■kaekoikさん、コメントありがとうございました。
イーモラのF1中止も残念なのですが、ラヴェンナ県のルーゴという町に、生パスタの美味しい店がありまして、しょっちゅう買いに行っていたのですが、今、ルーゴは中心街含めて水の中...
少なくとも今回の滞在中は、この店のパスタは食べられそうにありません...
地下倉庫(実家の自室より広いので、つい “地下室” と呼んでしまいますw)は、pianterrenoから降りる階段が1段しか見えませんので、収納物は恐らく全滅かと思われます、嬉しいような(?)、悲しいような...
そして、前回のコメントが5・7・5になっていることには、気付きませんでした... まだまだ修行が足りないようです...
それにしても改めて見ると、絵文字川柳、見事ですね。いや、「雷雨」は夏の季語だから、川柳じゃなくて俳句か... なおのことすごいです!
■Andrea, grazie per il tuo commento.
Proprio adesso che sono qui è successa l'alluvione...
Comunque sia, per me è stata una "bella" esperienza!
La vita è veramente un'avventura, eh?
■りんどんさん、コメントありがとうございました。
読んでいただけるかどうかわかりませんが、ここでお返事を...
メローニはローマ(ラツィオ州)出身なので、今回の大雨で被害を受けたエミリア・ロマーニャ州にはあまり関心がないかもしれませんね。
イタリア人にはお好み焼き好きが多いような気がしますので、今ごろ広島風お好み焼きを堪能していることでしょう。
浸水は、初めての経験でした。
昨日の午後から雨はやんでいるのですが、明日・明後日はまた雨の予報が出ていますので、いろいろ用意してサバイバルに備えたいと思っております。
キノコの写真、見てくださってありがとうございます!
キツネタケ、キララタケ、ハタケシメジをネットで調べてみましたが、キララタケで検索すると、自分が見たやつとそっくりな画像が出てきました。
ずいぶん可愛らしい名前のキノコですね。キララ...w
Allora…
まだ たまに停電するものの、通電しているときのほうが断然多くなった。
スマホの回線も、たまにどこかへ行ってしまうことがあるけれど、所有する2台のうち、常に1台は繋がっている。
通行止めが至る所で行われていて、スーパーマーケットは品薄だけれども、まぁそのうち物流も回復するだろ。
今日の昼飯は、冷蔵庫にあるものでアンドレアが作った。
「トマトソースのレシピ、ブログに載せたい」と言ったら、メモをくれたので、作っている最中の写真と共に、そのまま載せておく。
『魔法のミートボールソース』ってwww www
5月19日(金)
まず初めに。
■ごみちゃん♪
コメントありがとうございます。
読んでいただけるかどうかわかりませんが、ここでお返事を...
少し前からイタリアで過ごしておりまして、普段の行いが悪いせいか(友人はそのように思っているようですw)、悪天候に見舞われましたが、無事こちらに着くことができてよかったです。
幸い、自分が住んでいるところの洪水被害は地下倉庫だけで済み、これから天気も回復してくるようですので、夏に向けて、より生き生きと生活していきたいと思っております。
お気遣いいただき、ありがとうございました!
また、ジェラートの画像を保存していただいたとのこと、ありがとうございます。
日本のアイスも美味しいですが、イタリアのジェラートもとても美味しいです!
■kaekoikさん、
コメントありがとうございます。
震度6の地震にあわれたのですね!
僕が今までに経験した最高震度は5ですので、知らない世界です... さぞ怖い思いをされたことでしょう。
ご両親と一緒にいらっしゃったことは、おっしゃる通り、不幸中の幸いでしたね。
kaekoikさんと家屋の無事を実感してもらえるだけでなく、災害時に親しい人が側にいるのは心強いですから...
ここだけの話、友人は料理がうまいというよりも、材料を選ぶのがうまいような気がします。素材の味を活かすのがうまいというか、何というかw
僕の ”避難場所” は、”お客さん歓迎秘密基地” として運営しているので、安全です(?)
しかしながら、一日の分量は少なくても、毎日書くと全体としてかなりの容量になってしまうため、一つの記事に追記するのは、月曜日から日曜日の一週間分にすることにしました。
週に一回 “引っ越し” をすることになるので、週に一首短歌を詠まなければならないという...w
滞在後半にはルールに則ったイタリア語詩を作りたいと思っているのですが... あまり自信がないですw
さて。
朝から雨。アンドレアと二人バールで朝食をとった帰り、例によって川の様子を見に行く。
帰宅後は読書をして過ごした。
夕方、中華料理を食べに出かけた。
初めての店だから、食べた物の写真、全部の載せとこっと。
本当はあと1,2品食べたかったけど、
「明日は今日よりも強い雨が降るからダメ」とアンドレアに言われた。
確かに、腹壊してるときに避難指示とか出たら最悪だよね。
5月20日(土)
まず、初めに...
絵文字コメントを下さったあなた、いつもありがとうございます。
"Manualetto di metrica italiana" は必要最低限の知識がコンパクトにまとまっていて、けっこう気に入っています。
明日から天気が良くなるようですので、景色のいい所で、本で学んだことを活かしながら作詩の練習ができたらいいな、と思っております。
ちなみに、絵文字のフォーチュンクッキーは僕が食べたものと全く同じでした。写真を撮り忘れても問題なかったですねw
さて...
バールでの朝食時。雨音をBGMに、人生初のストルネッロを編む。
テーブルの角を挟んで右隣の席に座り、エスプレッソを飲むアンドレアにスマホを押し付け、僕は口を開いた。
「見ろ! 完璧なストルネッロだ! やっぱり僕って天才だな! やろうと思えばこんなにもあっさりできるんだから!」
「ローリス」
「...何?」
「リーマはどこへ行った?」
「...あ」
5月21日(日)
Prima di tutto…
■Kaekoikさん、コメントありがとうございます。
お返事をこのような形式ですると決めたことを、今日ほど「でかした!」と思ったことはありません。コメント欄でイタリア語詩について熱く語ると、「なんだこいつ...」と思われてしまいそうですのでw
それでは、暑苦しくならないよう細心の注意を払いながら、語らせていただきたく存じます。
もし、「なんだこいつ...」と思われましたら、どうかご無理なさらず、読み飛ばしてくださいね。
おっしゃる通り、イタリア語において最も心地よく感じられる韻律は、11音節、正確に表現しますと、行の最後のアクセントが10音節目に落ち、これに加えて6音節目または4,8音節目あるいは4,7音節目にアクセントが落ちる、endecasillaboだそうです。
これに次いで美しいとされるのが、7音節、正確には、行の最後のアクセントが6音節目に落ち、それに加えて1,2,3,4音節目のいずれかにアクセントが落ちる、settenarioです。
また、5音節、正確には、行の最後のアクセントが4音節目に落ち、それに加えて1,2音節目のいずれかにアクセントが落ちるquinarioは、緩急の “急” を表現するのに相応しい韻律とされているようです。
ストルネッロに関しましては、1行目のquinarioでは “呼びかけ” が表現され、一般的には花に対してなされるとのことですので、”一般的には” ということは絶対条件ではないな、と考え、今回はピザに呼びかけてみることにしましたw
あの生肉みたいなピザ、トマトがびっくりするくらい濃厚で、とても美味しいんです!
また、ストルネッロと呼ばれるためには、1行目のquinarioに続く2行のendecasillabo同士が *子音で韻を踏み、さらに1行目と3行目が韻を踏んでいなければなりません。つまり、僕の作った短文は、ストルネッロではないのです...
(こっそり追記_2023.5.29) 正しくは、『*子音で韻を踏み』→『アクセントの落ちる母音が異なり、それ以降は同様の韻を踏み』です。
■>A.
Ad ogni cosa tu Andrea mangi di più, vero?
Attento alla pancia perché sta diventando grande, eheheh...
Allora…
ようやく晴れた。
バールで、クロワッサン(コルネットじゃないフランス風のやつ)とイングリッシュブレックファーストの朝食をとっていると、バラの花が目に留まった。
というわけで、今日はバラを題材に詩を作ってみる。
(追記_2023.5.29) *完璧に間違っています。
普通の記事としてnoteに載せて自慢してぇ...!
でも、日本語に訳すとせっかくの音節も韻も、台無しになっちゃうんだよなぁ...!
仕方ない... せめて記念に、ここに清書しておこうっと。
(追記_2023.5.29) 上記の詩はストルネッロじゃなかったから修正しないと...
Ros rugiadosa,
sei un tenero bacio della musa,
una spina soave e dolorosa.
...まぁとりあえずこれでいいか。
次こそは必ず...!
ところで、次回から先に掲載したフェイク記事『短歌Ⅱ』に秘密基地を移すことにする。