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星とバラのソネット_1
シャルル・ペロー作『シンデレラ』
スピンオフ パロディ
Un paio c'è di sorella graziosa.
Ognuna ragazzina è molto bella.
Il nome della più piccola è Stella.
La sorella maggior si chiama Rosa.
Di capelli, il divario ce n’è a iosa.
Il ciel notturno, di minor sorella,
D’altri, la ros con la luce novella,
ma ha ognuna la chioma assai radiosa.
Le sorelle si stimano così.
Ma la stella non brilla accanto al sol,
la rosa ha spine: loro hanno difetto.
S: “guardar altri dall’alto in basso, sì!!”
Rosa adora cantar il proprio gol
ed è il caratter di lor madre gretto.
(日本語訳)
二人の可憐な姉妹がいます。
どちらの少女もとても美しい。
妹の名前はステッラ。
姉の名前はローザ。
二人の髪はまったく違っています。
妹の髪は夜空で、
姉の髪は生まれたての光さすバラ。
でも、どちらの髪もとても艶やか。
それが二人の自己評価。
しかし、星は太陽のそばでは輝かず、
バラには棘がある。そう、二人には欠点があるのです。
ステッラは言います。「マウントとるの最高!」
ローザは自画自賛が大好き。
そして、二人のお母さんは口うるさいのです。
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イタリア滞在記Ⅲ
6月13日(火)
■kaekoikさん、
コメントありがとうございます。
あのような解説だったにもかかわらず、もったいないお言葉ありがとうございますw
生きていると色々ありますね。落ち込むことも当然ありますが、その後はきっと元気になると思います。
散歩は、おっしゃる通り、車を多用しています。スマートウォッチの歩数計を確認してみましたら、この日は3064歩でしたw
僕は日本にいるとき、毎日1万歩以上歩くのですが、それと比べると三分の一以下... イタリアで生活していると足が細くなるような気がしていたのですが、たぶん気のせいではないですね。
友人は確実に、犬を飼ったらカートに乗せて散歩させるタイプだと思いますw
何歳まで生きられるかわからないのもそうですが、生きているとアクシデントの連続ですねw
臨機応変に、頑張っていきたいと思っています。
前日はアンドレアの父さんが病院へ運ばれて大変だったけれど、この日の朝は、「元気に過ごしている」という連絡が彼の息子のスマホに届いた。
とはいえ、万が一に備えて遠出はできない。そんなわけで、ボローニャ近郊へドライブに出かけた。
まずは例によってバールで朝食をとる。
![](https://assets.st-note.com/img/1686717029663-sql9F0mkg8.jpg?width=1200)
エスプレッソ・コーヒーとクロワッサンはアンドレアの。
その後、ボローニャに着くと中心街に車を停めて散策し、アジアンマーケットで買い物をした。
蕎麦とかそうめんを買ったので、そのうち僕が飯を作る。茹でるだけだけど。
昼食は、ボローニャにほど近い集落のレストランで。
![](https://assets.st-note.com/img/1686717043334-ht7LcznDl0.jpg?width=1200)
野菜のリゾット
![](https://assets.st-note.com/img/1686717062250-ADw0qIZokd.jpg?width=1200)
ミートボール
グリーンピース入りのトマトソースはアンドレアが作った方が断然美味い。でも、ミートボール本体はアンドレアが作ったやつより美味かった。本人には言わなかったけど…
前日からアンドレアがダイエットを始めたので、僕もそれに付き合ってこの日の昼食はこれで終わり...のはずだったのだが、やつが謎の行動に出た。
「ドルチェの代わりに前菜注文しない?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686717077215-5fTuqWV2Zi.jpg?width=1200)
僕が食べたのはサラミだけ。
![](https://assets.st-note.com/img/1686717349204-ApQDB8CqTd.jpg?width=1200)
僕はハードチーズしか食べない。だからこれはアンドレアが一人で食べた。
![](https://assets.st-note.com/img/1686717361804-WpbwtzEfHo.jpg?width=1200)
これは僕一人で食べた。全部美味かったけど、カスタードクリームのフライ(写真左下の四角いやつ)が最高!
![](https://assets.st-note.com/img/1686717376662-ODQclWc5G9.jpg?width=1200)
キノコ、カルチョーフィ、オリーブ、ペペローネだけ食べた。
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油で揚げたものは何でも美味い。
食事を終え、レストランを出ると、寄り道しながら帰路についた。
![](https://assets.st-note.com/img/1686717398350-5COw9Y7NCw.jpg?width=1200)
残念ながら閉まっている…
![](https://assets.st-note.com/img/1686717410217-kg4iZx0PV4.jpg?width=1200)
再び車で移動を始めると...
![](https://assets.st-note.com/img/1686717421314-WfDrNA4FB6.jpg?width=1200)
もちろん車で渡ったが、道幅が狭く、欄干等もないため、すげぇスリルだった。
無事 道を渡り切り、少し行くと、開いている教会を見つけた。
![](https://assets.st-note.com/img/1686717432996-HiA8Vp9o3I.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1686717447544-kWhtuYwI0I.jpg?width=1200)
ファサードの扉だけでなく、教会内では告解室も開いていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1686717463648-2rydMI7gUj.jpg?width=1200)
日曜日には教会へ行くことが多いのだが、先の大雨の影響で最近サンタ・マリア・デル・モンテへ行くことができず、しばらく懺悔もしていないため、告解室を前にすると懐かしさすら覚える… と同時に安堵感も覚える。
![](https://assets.st-note.com/img/1686717480385-BseVZaF0wB.jpg?width=1200)
クッション付きの台に膝をついて罪を告白する。
![](https://assets.st-note.com/img/1686717497705-yuBBHJSW8k.jpg?width=1200)
椅子がある。いいなぁ、座れて。あの台、クッション付きとはいえ、長い間 膝をついてると結構痛いんだよね…
6月14日(水),15日(木)
■kaekoikさん、
コメントありがとうございます。
アンドレアのお父さんは、その後、頭の傷はまだ治っていないものの、問題なく暮らしているようです。このまま元気になってくれることを心から願っています。
友人はダイエットをたった一日でやめたようですので、安心して旅行ができるようになりましたら、旅先で食事を楽しみたいと思っています。
彼には懺悔するよりも先に、天罰が下るような気がしますw
■りんどんさん、
コメントありがとうございます。
先日投稿されていた短歌は、『Ling along』、『手をならし』、そして、つつじの花の画像から、なんとなく返歌だと察しておりました。
しかしながら、勘違いだったら恥ずかしいので、鑑賞させていただき、そっとスキを押すことにしましたw
りんどんさんの短歌から掛詞を勉強させていただいていますが、今回も『さく』が見事でした!
いつか自分もりんどんさんのように、自然に掛詞を使えるようになりたいです。
あと、自分で作った詩や歌の「内容」の良し悪しを判断するのが難しく、”いい歌” の定義を早く見つけたいと思っています。
"San Giorgio di Varignana" をGoogleマップで調べてみました。(星4,6の高評価でした) まさにこの教会です!
実は、ここを出てすぐ車の中で少し眠ってしまい、起きたら家に着いていたので、地元なのかな、と思っていたら全然違いましたw
告解室につきまして、こちらの日記に載せたタイプは、誰かが懺悔をしていると扉の上のランプが点きます。そのため、間違って開けてしまうことはまずないと思いますので、ご安心ください(?)
ところで、これから寝るところなのですが、リンデンがてとてと歩く姿を夢に見そうですw
...策略的なものを感じる。
先日、アンドレアの父親が救急病院に運ばれた。これは本当だろう。あいつはそういう類の嘘をつく人間ではない。
その後、アンドレア・パパの容態は安定したものの、今週の金曜日、つまり明日、彼は心臓専門医の診察を受けることになっている。
その結果によっては、何かあったら実家に帰らなければならない息子が一週間も地元を離れるわけにはいかないため、シチリア旅行を中止せざるを得ないという。まぁ、それは分かる。
おかしいのはここからだ。
今日、15日(木)。アンドレアはこう言った。
「君の就労ビザの件でダヴィデと直接会って話をしないといけないから、結果がどうであれ彼の住むC***へは行こう。ついでにナポリを観光して、二日くらい滞在したら一旦家に戻って、残りのバカンスは近場で過ごそう」
...シチリアから自宅へ戻るのならば話は別だが、ナポリからだったらすぐに帰ってこられる。にもかかわらず滞在期間がたったの二日?
しかも彼は、この話を切り上げた直後、
「ところで、東アルプスでのバカンスのことなんだけど、もう予約しようと思うんだ」と、楽しそうにスマホをいじり始めた。
...まだ診断が下っていないのに、一週間の旅行の予約をするのか?
どうやら僕を、あまり長い期間南イタリアに滞在させたくないらしい。
昨日、14日(水)。車の中でこんな話をした。
A「シチリア旅行、楽しみにしていたのに...ごめんね」
L「別に。お前が悪いわけじゃないし、特にシチリアにこだわりがあるわけでもないから。結果がどうであれナポリには行くんだろ? 友達になるのがM***の人間だろうがC***の人間だろうが、そう変わらないよ。それに、今までナポリに住んでたダヴィデが突然C***に引っ越したってことは、あいつ、C***の関係者の可能性が高いよね。それならそれで別にいいし」
...なんであんなこと言っちゃったんだろ。
きっと、あれだな。最近あいつ協力的だったから、つい油断して...
彼はいい子ぶっているけれど、そんなにいい子じゃない。ただ、見かけによらず臆病で慎重なのだ。
もちろん僕だって、あまり近づきすぎてはいけないことくらい分かってる。ラヴェンナにいた頃、みんなから「ローマ以南でここでやっているようなことは絶対にするな」と言われた。
でも、もう2,3歩近づいても大丈夫だと思うんだよ。
あと2,3歩近づけば、イタリアでの生活をイージーモードにするだけじゃなくて、もっと面白いものが見られるのに...
誓ってもいい。明日、医者が何と言おうと、あいつは今日の提案を変えない。
6月16日(金)
■kaekoikさん、
コメントありがとうございます。
親心も嬉しいのですが、そろそろ友達に昇格(?)したいと思っています。
日本を発つ前、友人から、
「昨晩、恐ろしい悪夢を見たんだ。旅行中、海沿いの町を散歩しているとき、人混みの中で君がいなくなったんだよ。それで、『どこへ行ったんだ?!』って叫んだところで目が覚めた。だから、南イタリアにいる間はずっと君の手首を掴んでおこうと思うんだ。いいね?」と言われたことがあります。
実現しないことを切に願っています...w
昨夜アンドレアと久しぶりに取っ組み合いのケンカをし、気まずいまま朝を迎えた。
「ローリス、朝食は...」と切り出す彼に、
「いらねぇよ!」と返したら、余計気まずくなった。
しかし、午前11時頃。半ば力ずくで車に乗せられ、強制的にマクドナルドへ連行される。そして、ドライブスルーを抜けるときには仲直りをしていた。マックの力は偉大だ。
昼過ぎ。やつは父親の受診に付き添うため実家へ帰った。その間、僕はハッピーミールについてきた猫のぬいぐるみ(SQUISHMALLOWSのやつ!)をバスケットゴールへ投げたり、漫画を読んだり、ピアノの鍵盤にシールを貼ったり、昼寝したりして待つ。
夕方。家に帰ってきたアンドレアが、
「念のため薬が処方されたけれど、特に異常はないそうだ。今まで通り、普通に生活しても問題ないって言われたよ」と、微笑む。そして、
「予定していた通り、来週の月曜日に南イタリアへ出発しよう」と付け加えた。
...予定通り南イタリアへ行けるなら、昨日、何のためにケンカしたんだろ? と思いつつ、アンドレアの父さんに問題がなくて本当に良かった、と胸を撫で下ろす。
夕食は、ルイージを誘ってファエンツァのレストランへ出かけた。
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盛り付けが微妙だけどガチで美味い
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ストロッツァプレーティは美味しかったけど、量が全然足りなかったのでセコンド代わりに注文した。パスタの後にピザ食うとすげぇ腹膨れる… セコンドの比じゃない
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メニューに載っている名前を見て、変わったドルチェだな、と思ったけれど、実態はほぼセミフレッド。
来週の月曜日に予定通り南イタリアへ出発するということは、週末は旅行の準備をしなければならない。そのあとも色々忙しいだろうから、この日記はしばらく書けなくなるけれど、前々から計画していた『歌紀行』を書くのがすげぇ楽しみ!
6月26日(月)
kaekoikさん、
コメントありがとうございます。
南イタリア旅行、色々ありましたが、楽しんできました。
残念ながら『歌"紀行"』にはならないのですが、無事、詩の "材料" も仕入れることができ、本当によかったです。
ちなみに、旅行中、宿泊先の部屋以外では本当に手首を握られていました...w
ごみちゃん、
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
先日、南イタリアから戻って参りました。
旅行中はとてもよい経験ができ、本当によかったと思っています。
また、友人のお父さんは、その後も元気に暮らしているようです。
お気遣いいただき、ありがとうございました。
ごみちゃんも教会に行かれるのですね。
こちらは先月の大雨被害の影響が残っており、行きつけの教会(?)へはまだ行くことができませんが、今年のクリスマスには再訪し、懺悔できるといいな、と思っております(?)
お仕事、お忙しい事と存じます。
暑さも本格的になってきたかと思いますので、夏バテや熱中症にならないよう、よく食べて水分をとり、お体に気をつけてお過ごしください。
シチリア旅行から戻った翌日の、先週土曜日(6/24)。
ダヴィデの奥さんがわがまますぎて、これ以上一緒にいられねぇと判断し、「もぅこんなところにいるのやだ」と自分から訴え、予定を二日早めて南イタリアのとある町からエミリア・ロマーニャ州の家に帰ってきた。
ちなみに、理由はそれだけじゃなくて、南イタリアが嫌いだということが分かったから。
相当な金を持っていないと北イタリアと同レベルの暮らしはできないし、観光する分には全く問題ないけれど、それ以外では方言がきつくて何言ってるのかを理解するのにすげぇ神経使うんだもん...
でも、観光するだけなら、それなりのホテルが割と高価なのと、ちょっと特別な区域や都市部の治安が悪いことを除けば、南イタリアはとてもいい所だ。
見どころはたくさんあるし、人懐っこく、親切な人が多い。
特に、海の透明度は素晴らしかった。
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あと、飯。
以前から「南イタリアの男は料理が上手い」という印象を持っていたが、それに漏れずダヴィデも料理が上手かった。
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このほかにもセコンドとコントルノ、そしてドルチェを用意してくれた。美味かったけど、僕としてはアンドレアが作ったほうが…
そして、今回の滞在では「南イタリアの女性も料理が上手い」ということが分かった。
シチリア旅行から帰った日の夜、ダヴィデと同じ建物に住む夫婦の奥さんが飯を作ってくれたのだが、めちゃくちゃ美味かった。
知り合ったばかりの人に招待された夕食の席で料理を撮るのは失礼だよな...と思ったため、写真が一枚も残っていないのが残念。
南イタリアでは、料理をする人の腕もいいのだろうが、"素材の良さ" が彼らの手助けをしていることは間違いない。
というのも、シチリアの野菜や果物はすげぇ美味い。特に道端で売られていたオレンジが最高だった。
今回の旅行では、あのわがままな女のせいで...じゃなかった、色々あって思い通りに見て回ることができなかったけれど、いつかまた南イタリアを、特にシチリア島を訪れたいと思っている。
でも、ちゃんと観光するには、然るべきメンバーを揃えた上で、二週間くらいの時間が必要かな...
当初は今日(6/26[月])旅行から帰って来る予定だったので、昨日・今日と特にやらなければならないこともなく、地元で映画を観たり、食事に行ったり、家で "Gomorra" を見たりして過ごした。
知らない土地を見て回るのも楽しいけれど、住み慣れた土地で普通に遊ぶのも、とても楽しい。
さて、今週は詩の個人レッスンがある。
週の初めはその準備をして、後半からは『まだタイトルのない小説もしくは叙事詩』を書き始めるつもりだ。
6月29日(木)
amakoujiさん、
コメントありがとうございます。
僕は、海水浴... というか、泳ぐのが大好きです。
水質の観点から海よりプールの方が好きなのですが、今回の旅行で訪れた海は本当に綺麗で、プールよりも断然よかったです。地元の海とは大違いですw
amakoujiさんも、帰省される娘さんたちと一緒に、海水浴を楽しめるといいですね。
kaekoikさん、
コメントありがとうございます。
『旅行なんて、すべてがOKでなくても、何か一つ心に残るものが得られれば十分』という言葉は、胸に刻み込んでおこうと思います。
完璧であろうとすることが完璧から最も遠いということを分かっていながら、自分はかなりの完璧主義者でして、それで後悔することが多いので...
これから書く詩にも、あまり気負わず挑戦したいと思っています。
南イタリア、特にナポリとシチリアの話し方には癖があるように思いましたが、観光中に会話を交わした人たちは、皆さん標準的なイタリア語を話されていましたので、滞在中に言葉で困ることはないと思います。
ただ、地元の方々と仲良くなることをお考えでしたら...頑張ってくださいw
自分は、お年寄りと話をしていたとき、ほとんど聞き取れていないにもかかわらず分かったふりをしていたら、分からないなら分からないと言え! と怒られ、イタリア語を覚えたての頃を思い出し、懐かしい気持ちになりましたw
今回の旅行では、多くを見ることはできませんでしたが、北と南で別の国かと思えるほど異なる印象を受けました。
自分もいつかまた、必ず南イタリアを訪れると思います。kaekoikさんも、防犯対策をしっかりして、ぜひ!
ここ数日、詩の個人レッスン(授業中、なぜかアンドレアが隣に座っていたので結局 "個人" レッスンではなかったけれど)の準備や、授業のまとめ、宿題などをやっていて日記を書く時間がなかった。
前から分かっていたことだけれど、やはり先生は半端ない。
僕が数カ月間どんなに頑張っても解けなかった問題を、涼しい顔して秒で解説しやがった。
昨日のレッスン後、別れ際に「君の書いた詩を見せてね」と言われ、今日、宿題提出のメールに対する返信にも「君の詩を待ってるよ」と書かれていた。
そこで、アンドレアが次のように言う。
「ジョバンニについての詩を書いて彼に送りなよ」
男が男に詩を贈る...だと?
...それはともかく、今日の晩飯は僕が作った。
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![](https://assets.st-note.com/img/1688066701302-HQ5WoUe922.jpg?width=1200)
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そばつゆはキッコーマンが作ってくれたやつを使ったから普通に美味かった。
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![](https://assets.st-note.com/img/1688066884162-TqWmnYcftG.jpg?width=1200)
明日は『まだタイトルのない小説もしくは叙事詩』のプロットを立てようっと。
7月2日(日)
kaekoikさん、
コメントありがとうございます。
南イタリアから帰ってきて1週間以上が経ち、最近は個を確立しつつあります(?)
詩のレッスンはとても有意義で、おっしゃる通り、とてもよい思い出になりました。
ただ、東欧への旅行は...訳がありまして、中止確定です...
りんどんさん、
コメントありがとうございます。
事件現場が快適すぎて戻ってきてしまいました(?)
自分にとって、『凍らせたら宝石みたい』な海水に入るのは初めての経験でした。(コメント欄でも相変わらず凄い表現力ですね!)
びっくりするくらい透明で、まるで真水のような感じだったのですが、やはり塩水ですので、泳いだ後は体がベタベタになりました。
前回食事を作ったのはおよそ1年前、たしか月見そばだったと思うのですが、今回は卵がなかったため上手くできましたw 次回はそうめんに挑戦したいと思っています!
ATTENZIONE: 本文中にセミの抜け殻の写真が掲載されています。
この日の午前中。久しぶりにサンタ・マリア・デル・モンテ教会を訪れた。
いつも通りバールで朝食を買い求め、教会の庭で食べようと思っていたのだが、うちの35歳児が「アリがいっぱいいるから外で食べるのは嫌だ!」と言い出す。そこで、車の中で食べることに。
今までそんなことはなかったのに、彼は最近、やけにアリを嫌う。きっとYouTubeか何かでアリの気持ち悪い動画でも見たのだろう。
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![](https://assets.st-note.com/img/1688363955267-ecdpYDRAzc.jpg?width=1200)
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![](https://assets.st-note.com/img/1688364646369-0R0oVvXg6O.jpg?width=1200)
【Spoglia meravigliosa】
Divina opera, super scultura!
Ogni essere è l'arte della natura…
(2 endecasillabi a rima baciata)
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![](https://assets.st-note.com/img/1688364688298-7DnVNIqBHB.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688364697700-DOzP5h3daQ.jpg?width=1200)
告解室で南イタリアでの出来事を洗いざらい白状させられたのち、帰宅。
![](https://assets.st-note.com/img/1688364748660-HiCxgh8cqV.jpg?width=1200)
その後、アンドレアは女の子との約束があり、一人で出かけていった。
この日の夜は男5人で食事に行く予定だったので、僕はそれに備えて昼寝。きっと深夜まで話し込むことになるはずだから...
そんなわけで、午後8時半。
車で家を出て、途中ルイージを拾い、集合場所兼食事場所のbruschetteriaへ向かった。
![](https://assets.st-note.com/img/1688364917126-uCCjyQWGmR.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1688364926096-2225qYmUH8.jpg?width=1200)
7月4日(火)
没収された。僕がアンドレアにスマホを、ではなく、アンドレアが憲兵に車を。
今朝、Lugoへ向かう途中。「この辺り、すごく見えにくい所にautoveloxがあるんだよ」と話している矢先、憲兵の検問に遭遇した。
路肩に誘導されている時点で既に苛立っていたため、
「僕に話させてよ」と言うと、アンドレアは、
「彼らは俺に用があるんだよ。頼むから黙っててくれ」と、こちらの目を見つめた。
だから、黙っていた。
アンドレアが各種書類を憲兵に手渡し、程なくして、2人の憲兵のうち南イタリア訛りのあるほうがアンドレアの苗字を呼び捨てにし、自動車保険証が要る、と言う。
Ma chi credi di essere… “Signor M.”, eh? と思いながら横目でアンドレア見た瞬間、今日の予定は全てキャンセルになると悟った。
彼は、
「渡した書類の中に入っていませんか?」と、”憲兵が必要としている自動車保険証” が入っていないことを知りながら、尋ねる。Meridionaleは、
「4日前に期限が切れてる」と不機嫌そうに答えた。
アンドレアは、
「先月更新したと思うんだけどな... 探してみます」と言いながらグローブボックスを開ける。そして、そこに手を突っ込み、ありもしないものを探しながら呟いた。
「完全に忘れてた。保険の期限切れは結構な額の罰金だ。でも、まだそんなに日が経っていないし、すぐに払えば多少割り引いてもらえる。ここで問題を起こさなければね。頼むから、黙っててくれよ」
「僕だったら、たった4日のために1ユーロだって支払わないけど。それに、素直に従ったら車だって取り上げられるよ? そうだ。先月、お前の父さん救急病院へ運ばれただろ。そのあとも頻繁に通院してるよね。あと、お前...先々月、何か自動車関係の支払いしてたじゃん。その時の書類をMeridionaleに見せて、『これですかね?』とか何とか言え。その隙に僕がもう一方の同情を引くから...」
「ローリス、頼むから」
頼まれた。だから、黙っていた。
アンドレアは忌々しい罰則の書面にサインをし、憲兵はキャリアカーを呼ぶ。
僕が車から降りると、どうやらこの辺りの出身らしいもう一方の憲兵が、
「まだ手続きに時間がかかります。この先にバールがあるから、その子をそこで待たせたらどうですか?」と、アンドレアに言った。
僕が中学生だったら、こいつの顔面を殴っていたと思う。
その後。無事、秒で保険を更新したアンドレアは、明日、車を引き取る手続きをしにカゼルマへ行く。コマンダンテと話ができるらしい。
当然、僕も行く。来るなと頼まれても行く。とても楽しみだ。
7月6日(木)
kaekoikさん、
コメントありがとうございます。
東欧旅行が中止になったのは残念ですが、僕の住んでいるところは来週から気温が40℃くらいまで上がる予報が出ていますので、東アルプスで避暑ができ、本当によかったです。
...とはいえ、今回の滞在はいつも以上に予定通りにならないので、最後までどうなるかは分かりませんが...w
"抜け殻の詩" を褒めていただき、ありがとうございます。
上達が感じられるようになるまで、まだまだ時間がかかると思いますが、セミの辛抱強さを見習って頑張ります!
今回のイタリア滞在も残すところあと1か月となりましたが、まだ色々な所を訪れると思いますので、行く先々で珍しい写真が撮れたらいいなぁと思っております。
いつもこちらの秘密基地に遊びに来てくださり、心から感謝申し上げます。
りんどんさん、
事件現場からこんにちは。コメントありがとうございます。
"旅行中にたくさん食べても、その前に食べなければまぁいいか" という感覚なのだと思いますが、アルプス地方の料理は高カロリーなものが多いので、残念ながらプラスマイナスゼロにはならないですねw
井戸... 周りの赤い花に気を取られて、井戸そのものに注目していませんでした...
おっしゃる通り、昔はこの井戸の水が使われていたのでしょうね。
水道水よりは井戸水のほうが "聖水" という感じがします!(?)
昨日、7月5日(水)。
色々あったが、無事、押収された車がアンドレアの元に戻ってきた。
しかし、それと同時に僕が熱中症にかかった...というか、医者に診断されたわけじゃないから、熱中症っぽい症状に見舞われた、と言うべきだろうけれど。
一昨日、件の諸手続きの際、憲兵に「日陰で待っていろ」と言われた。だから僕は帽子とサングラスを車内に置き、日向で待っていた。
もう一生日陰に入らないつもりだったので、昨日もずっと日向にいたのだが、押収された車を引き取る頃にはひどい頭痛とめまいがし、家へ帰って体温を測ったら39℃を超えていた。
こんなことになったのは憲兵のせいだ。それなのに、なぜか僕がアンドレアに怒られた。
そして、今日。
夕方くらいに元気になったので、夕食がてら、アンドレアと二人でコインランドリーへ出かけた。昨日・今日で5回も取り換えなければならなかったシーツ、家中のタオルやTシャツなどなど...これら全てを一気に洗って乾かす。
洗濯機を回している間に、コインランドリーそばのピッツェリアで夕食をとった。
![](https://assets.st-note.com/img/1688671955789-b0Rfs6P9lw.jpg?width=1200)
エビのカクテルが乗ってるやつなんて初めて食べた。すげぇ美味かった。
食事を終えてコインランドリーへ戻り、洗い終えた洗濯物を乾燥機にかけて、車内で待つ。アンドレアはそれから40分、ずっと運転席で眠っていた。
悪いのは憲兵だけれど、しばらくの間はこいつにあまり迷惑をかけないように気をつけようと思った。
ところで、次回から先に掲載した記事『まだタイトルのない小説もしくは叙事詩【マドリガルⅠ】』に秘密基地を移すことにする。