ドイツの保育料
今回は、ドイツの保育料に関して書いていきたいと思います。
日本でも無償化になっているところが増えてきてうらやましいですが、ドイツは実際どんな感じなのでしょうか。
保育料
大きく分けて、ドイツの保育料は以下のように分かれています。
1.無料(食事代は別途払わなければいけない)
ドイツではまだ少ないですが、無料にしている州や市もいくつかあるようです。ただし、保育料は無料ですが、別途食事代は支払わなければいけません。
また、保育園によっては寄付金としていくらか徴収しているところもあります。
寄付金なので払わなくてもいいといえばいいですが、やはり保育園への印象はよくないので、ほとんどの人が払っているようです。
2.市が決めた一律料金
私たちはこのパターンです。市が設定している料金を収入にかかわらず払わなければいけません。
3.収入によって変わる
例えば、両親の収入が2万EUR以下の場合は無料、それ以上は5000EUR増えるごとに保育料も増えるという感じです。
この場合は表になっていることも多いので、自分の収入に当てはまる金額を払うことになります。
その他、保育時間によって値段も変わってきたり、兄弟がいる場合は兄弟割引もあります。
16州別に見た保育料の違い(2024年現在)
バーデン=ヴュルテンベルグ
自治体で取り決められており、費用の差が大きい州の1つです。
Heilbronn(ハイルブロン)では無料に対し、観光で有名なHeidelbergは最大450EURかかり、ほとんどの場所で収入によって決められます。バイエルン
バイエルン州も統一した費用の決まりはないです。
ただ、3歳以上小学校入学までの子供は、1人につき毎月100EURの手当がでます。また、年収が6万EUR以下で、保育園(Krippe/3歳未満)の申請をする場合は、州が毎月100EUR/人給付金がでます。
なお、州都のMünchen(ミュンヘン)は、幼稚園(Kindergarten/3歳以上)の費用は無料となっています。ベルリン
2018年からベルリンの保育園・幼稚園はすべて無料化しています。
食事代として毎月23EURを払うのみと、親としてはとてもありがたい州です。ブランデンブルク
0-3歳未満の保育料は、収入によって決められます。
2023/2024に在籍の子供は、小学校入学までの最後の2年間は無料でしたが、2024/2025から在籍する3歳以上の子供は基本無料になります。ブレーメン
0-3歳未満の保育料は、親の収入と兄弟の人数によって決められ、3歳以上は無料です。ハンブルク
ハンブルクに住んでいる子供(1歳以上小学校入学まで)は、毎日5時間(温かい昼食込み)の保育費は完全無料です。5時間以上の保育時間を希望する場合は、別途収入や家族構成などをもとに費用が算出されます。ヘッセン
3歳以上の保育料は無料です。6時間以上の保育時間を希望する場合は、時間ごとに費用が発生します。このルールは、市が管轄している保育施設にのみ適応され、それ以外の保育施設では有料となります。
3歳未満の保育料の算出方法に統一したルールはなく、市や保育園によって変わります。メクレンブルク=フォアポメルン
2020年からすべての保育料が一日10時間まで無料で、食事代の支払いのみ必要となります。ニーダーザクセン
3歳以上は、1日8時間までの保育費が無料です。8時間以上の保育時間を希望する場合は、別途保育費が必要です。ただし、低所得層は無料となる場合もあります。
食事代は必要で、3歳未満の保育費は収入によって変動します。ノルトライン=ヴェストファーレン
この州は、親の収入によって保育費に差がとてもあります。
基本的には小学校入学前の最後の2年間は無料で、居住区の青年局が、両親の年収と保育時間(25/35/45時間/週)をもとに保育費を決定するようです。例えば、低所得で0EURでいい人もいれば、790EURを毎月払う人もいるようです。ラインラント=プファルツ
2歳以上は2020年から保育費は無料、食事代のみの支払いになりました。
なお、学童費用は両親の収入により決定されます。ザールラント
2027年1月までに、段階的にすべての保育費が無料になることが決定されています。ザールラントの保育費は他の州とは異なり、各施設の人件費の10%が保育費として計算されます。ただし、2027年までに2.5%まで下がる予定です。
また、兄弟がいる場合は2人目は上記の保育費の75%、3人目は50%、それ以降は25%のみが請求されます。ザクセン
自治体によって保育費は変わってくるため、場所によって費用に差があります。Krippe(0-2歳)では、施設の人件費諸経費の15-23%を、幼稚園(3歳以上)は15-30%超えて保育費を請求してはいけないとなっています。
また、自治体によっては小学校入学前の最後の年の保育費を無料にしています。兄弟が同じ施設にいたり、保育時間で保育費は変わってきます。
ドレスデンでは、3人目、それ以上の子供が保育施設に行く場合は、食費を除いた保育費は無料になっています。ザクセン=アンハルト
この州も、自治体によって保育費は変わってきて、収入と保育時間をもとに決定されます。また、兄弟が幼稚園にいる場合は、年齢が上の子供の保育代のみで、下の年齢の子供は無料になります。州都のMagdeburgは、0-2歳までのKrippeの平均保育費を150EUR(10時間保育)と報告しているのに対し、その他の同州の都市では、150EURに最大130EURが加算された値段となっています。シュレースヴィヒ=ホルシュタイン
この州は、いずれの保育費も一律のルールが決定されています。
3歳未満:最大5,80EUR/週1時間あたり
3歳以上:最大5,66EUR/週1時間あたり
例えば、40時間/週の保育時間の場合は、毎月232EUR/226,40EURとなります。兄弟がいる場合は兄弟割引の申請できたり、低収入家族も別途減額申請ができます。チューリンゲン
この州も各自治体にゆだねられており、収入や子供の数などで保育費が変わってきます。ただし、幼稚園の最後の2年間は、無料となっています。
いかがでしょうか。さすがドイツ、各州が半独立状態であるだけ、保育料一つをとってもバラバラだなと印象です。
また、州都が安いのに周りの自治体のほうが高いというのは、予算の関係もあるのでしょうか。
我が家の場合
では、我が家はどうなっているのかというと、市で定められている一律料金となっており、契約している保育時間によって変わります。
なお、保育時間の希望は出せますが、希望がかなわない場合もあります。
というのも、保育時間が長い子供たちがいれば、保育施設は保育士をたくさん雇えるからです。
娘の保育園も、プランとしては2日もしくは3日のみの保育もあります。
ただ、娘と同じグループの子たちは欠席の場合を除いて5日間毎日いるので、全員5日間のプランだと思っています。
例えば、待機リストの順番は1番目、ただし保育時間は3日間のみ希望。
それに対し、順番は2番目だけど5日間プランを希望となっている場合、2番目の方が優先される可能性は高いのではないのかと推測。。。
以下、詳細なお値段です。ご興味ある方は是非ご購入いただけたら嬉しいです。
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