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ドイツの保育園探し

現在慣らし保育中の娘ちゃんですが、ドイツの保育園事情から書いていきたいと思います。


ドイツでの保活

日本でも保育園探しは大変、待機児童問題も解消されないと聞きますが、ドイツでの保育園探しも中々大変です。
ドイツは、州と地域によって保活内容は変わってくるので、あくまで私達が住んでる地域の話です。
なお私たちは、産まれる前から保活はゆるーく始まり、運よく決まったのは生後9ヶ月頃でした。
市によっては、産まれた後じゃないと申請できないところもあります。

KrippeとKitaとKindergarten

保活に当たり、よく耳にすると思われるが、KrippeとKita。これらの違いをサラッと説明すると、
・Krippe
日本でいう保育園ですが、0-2歳までが対象です。
3歳になるまでに、KitaないしはKindergartenを探さなければいけません。
なお、施設によって預けられる年齢は異なり、私たちの施設は生後8カ月以上から預けることが可能です。
・Kita
同じく保育園ですが、基本は2.5-7歳までが対象です。ただ、Kitaの中にはKrippeと一体になっているものがあり、0-7歳までというところもあります。
・Kindergarten
3-7歳までの幼稚園で、小学校入学までの準備という感じです。Kitaとの違いは、丸一日のケアではなく、お昼ご飯を食べての午後までというのがほとんどのようです。
午前中のみ働いて、午後一でピックアップ、というスタイルの家には最適かもしれません。

保育園に入れる条件

Krippeは、多くの州が共働きであることが必須です。
KitaやKindergartenは、片親が働いていなくても入園可能なようです。
基本的には、住んでる市・町の施設に申請しますが、私たちの住んでいる場所は、住んではいなくても、仕事場がそこにあれば、申請可能というところもあります。
ただし、その場合は市からの助成金が受けれないため、保育園代が2倍以上の価格になります。
私立(Privat)の保育園は、他市からの申請も可能です。実際私たちも見つからなかったときは、私立も検討しました。

入園時期

4月・9月からきたら、一斉に入園ということはなく、空きが出たら抽選で選ばれた子供が都度入園となります。
抽選と書きましたが、実際どのように選んでいるかはわかりません。
(申請順、コネ、年齢、家庭環境などなど・・・)

保育園が見つかるまでの道のり①

市の保育園に入るには、ポータルに登録する必要がありました。
申請順に待機リストの順番が決まるかもと思い、妊娠5-6か月中に登録をしました。
子供の名前は決まっていないため、YAMADA UNKNOWN(UNBEKANNT)という感じでの登録でした。
入園希望する保育園やTagesmutterと言う、いわゆるベビーシッターさんを3つまで選べます。Tagesmutter を訳すと「1日ママ」、市が公認しているベビーシッターで、最大で5人までその人の自宅にて面倒を見れます。
昼食も手作りしてくれるところが多いようですが、保育園に比べるとかなり割高です。
保育園を見学したいと思っても気軽に見ることはできず、基本的にはTag der Offenen Türといわれる一般公開日に見に行くことになります。

私たちは、同じ市に住んでいる同僚がすごくいいよと言っていた保育園を第一希望として、それだけで終わりにしていました。
というのも、基本的に住んでいる子供には、保育園許可が与えられると耳にしていたからです。
現実は、数年前まではそうだったそうです。
役所の人はオブラートに包み、”海外からの移住者”が増えたため、と言っていましたが、「難民」が急増したため少々状況が変わってしまいました。
なぜかドイツは、各保育園・幼稚園に全体の何パーセントかを難民の子供に提供しなければいけないそうです。
まじめに共働きしている親、周りのドイツ人もこれには激怒です。
なぜ、働いていない人たちの子供が優先され(時間的に子供の面倒を見れるので)、その土地に生まれ育った子供の優先順位が下がるのか不思議でしょうがありません。

さて、待てど待てど連絡は来ません。
まぁドイツだし、そんなもんだろうと思って待っていましたが、娘が6か月になったら慣らし保育などを始めるのかなーと思っていたため、さすがに2024年の年明けに保育園に連絡をしました。
そもそも私たちが勘違いしていた点があり、申請した保育園はそもそも8カ月が最低ラインでした。
保育園からの返事は、「2024年8月に1人退園するので、入園できる可能性はあります。追って5月ぐらいまでに連絡します。」と。
・・・・・・いや、1人の枠を巡って、何人の子供が申請しているのよ💦
もちろん言われた時期に連絡は来なかったので確認したら、「残念ながらすでに埋まってしまいました。12月に2人退園する予定です。あなた方が私たちの保育園への希望が非常に高いこと、記録しておきます。」

うすうす感じていたものの、それなりにショック。
この辺でようやく危機感が高まりました。
なぜなら、7月からは二人とも仕事に戻ることになっていたので、1-2か月であれば子供がいても乗り切れるだろうと思っていました。
それが、12月はさすがにきつい。
ということで、私立やら別の保育園も視野に入れて怒涛の保活が始まりました。

保育園が見つかるまでの道のり②

さて、別の保育園も申請して数日後、申請した保育園の1つからよくわからない理由で却下されました。
それが原因で役所に行き無事に問題はクリアになり、却下してきた保育園の申請状況も、再び申請中に変わるとのこと。
しかし、数日たっても何も変わる気配がないので、夫がぶちぎれて役所に電話をしました。
ちなみに、ぶちぎれてはいましたが、電話中はいい人を装っており、対応してくれた人もそれなりに良く対応してくれたようです。
これが功を奏したのか、第一希望の保育園から連絡があり、「役所の人からいい言葉をもらったわ。場所違いの同系列の保育園に9月から空きがあるので、そこならいれられるわ。」と。
私立の保育園の見学に行く直前にコンファームをもらえたので、それはそれは大喜びでした。
とんとん拍子で決まり、保育園の見学もさせてもらい、担当の保育士さんたちとも挨拶ができました。
9月1日から慣らし保育開始で、開始1週間前頃に1時間の体験保育があり、
1日の流れや慣らし保育までの意見交換をしました。

保育園が見つかるかもしれないコツ

移民難民が増える前は、申請したところから全部オファーをもらったという人もいます。
ですが、最近は周りに聞いても悪戦苦闘している人たちは多く、保育園もベビーシッターも見つからないので、1年間近く育児休暇を延長背ざる負えないという人もたくさんいます。
1.一般公開日に行き、気に入ったら保育士や保育園の責任者に猛アピールする人たちは多いと思います。
そこでいい印象を残しておくことで、優先順位が上がるかもしれません。
私たちは、一般公開日は旅行中だったため、行けませんでした。体調が良ければ、妊娠中から行くのもいいかもしれません。

2.申請して待ってばかりではだめです。頻繁に連絡することで印象を残せるからです。「鳴かぬなら鳴かせてみせようほととぎす」です。

3.金銭的な余裕があれば、私立の保育園を考えるのも手です。
連絡をしたら、見学もすぐさせてもらえました。
お金はかかりますが、保育園の施設の質はその分高かったりする印象です。
もちろん、子供の数に空きがなければそれまでは待つことになりますが、競争率が高い市の保育園に比べたら、チャンスは高いかもです。

次回は、保育園の費用に関して書きたいと思います。

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