受験英語を語る(第2話:過去問の活用法)
赤本。青本。どのように使えばいいの?
そんなことを考えている受験生は多いのではないでしょうか?私も受験生時代、特に現役時代同じことを思っていました。そして、受験生を混乱させるのは、塾によって活用方法が違うことです。これは、さらに受験生を混乱させます。そこで、今回は、浪人を経験して、わかった私なりの一番良い活用方法を紹介します。
同じ過去問は何回もやるな!
まず、題名通り、「過去問は何回もやるな1」という話をします。これは、私が辿り着いた答えです。ある塾では、過去問を3回繰り返せとか、何回もやれとか言われるかもしれません。確かにこれにはこれで、理由があります。それは、おそらく大学の傾向や時間配分を分析しろという意味で言っているのでしょう。しかし、コストパフォーマンスは良くないです。その理由を以下で説明しましょう。
英語の過去問
英語の過去問って何回もやった方がいいんじゃない?そう思っている人も多いのではないでしょうか?しかし、2回目に同じ問題をといたときに、みなさんは頭の中でどんな風に考えていますか?おそらく意識しないうちに、「これやったことあるな」と思うと思います。これが繰り返しやる意味のない理由です。つまり、2回同じ過去問に触れると、必然的に思い出す作業になってしまいます。この意味がないことは明白でしょう。そのため、私は、1回目の復習に拘って欲しいと思っています。具体的な、復習の仕方を紹介します。
復習で意識すべきは、長文のみ!
はっきり言いましょう。文法問題・単語問題を過去問で覚えるのは、効率的ではありません。なぜなら、文法問題や単語問題は、できるかできないか、だからです。つまり、過去問でできないようでは、理解できていないということになります。その場合、自分が愛用している単語や文法の参考書でしっかり勉強しなおしましょう。
つまり、復習すべきは、長文になります。では何を復習すべきでしょうか?これは2つあります。それは、①長文の内容理解と、②設問で何が問われていたのか、です。
①に関しては、しっかり、一文一文読んで、わからないところは、構文をとる、日本語訳を見るということをやってください。しかし、時間のかけすぎは禁物です。理解することは重要ですが、レベルの高い大学になればなるほど、長文のレベルは上がります。一方で、過去問の解説は、非常に簡易的です。そのため、腑に落ちないことがあります。いちいちそんなことを考えていたら、受験日がきてしまいます。できるだけ、スピーディーに、でも過去問をといたことを無駄にしないために、わかる部分はどんどん飛ばして、わからない部分に焦点を当てて、長文の読み直しをしましょう。
②設問で何を問われていたのかに関しては、その設問が、文法的なことを聞いていたのか、長文の内容を聞いていたのか、それとも、捨て問だったのか(捨て問はMARCHにはないと考えた方がいいと思います)、とにかく何がわかれば解けたのかを振り返ってみてください。そして、またその学部の過去問を解くときの戦略を考えてください。そして、その戦略をメモしておきましょう。これが、1番の財産です。
時間配分の戦略を立てよう!
これは、過去問が所定時間内に終わらなかった人向けの話です。過去問が所定時間内に終わらないことは、割とよくあることです。そんなに落ち込まないでください。というより、落ち込んでいる暇はありません。まず、所定時間内に終わらなくても、過去問は、一度納得の行くまでしっかり解きましょう。そして、復習段階で、次の戦略を立てます。ポイントは3つです。①時間をかければ解けるのか、②配点はどうなのか、③どういう順番で解くのが効率的なのか、です。
①時間をかければ解けるのかに関しては、スピードアップさせるコツを考えましょう。例えば、全体を問う設問がないのであれば、全体の文章は読まずに、設問にぶち当たる度に設問を解こうといったことであったり、段落ごとに設問が1つずつ組まれているのであれば、段落ごとに設問に当たろうであったりといったことです。
②配点はどうなのかに関しては、配点が高く得点の取れる見込みがあるところは、丁寧に解けるように、解く順番の戦略を立てるようにしましょう。
③どういう順番で解くのが効率的なのかに関しては、全体を振り返って、次にどういう作戦で解くのか考えてみましょう。これは非常に重要なことです。これが過去問をやる意味と言っても過言ではありません。しっかり、作戦を練ってできるだけ良い解き方を分析しましょう。
以上が英語の過去問の活用方法です。正直、できなかったら焦ります。でも、できないということを知れたことが収穫です。落ち込まずに、冷静に分析して、次に繋げるようにしましょう。
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