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個人的名盤レビュー#22 電気グルーヴ 12th ALBUM "人間と動物" (2013年)

皆さまごきげんよう。Loopです!👼
今回も楽しく個人的名盤レビューのほうやっていきたいと思います!
第22回目に紹介するのは電気グルーヴが2013年に発表したこちら…

12th ALBUM "人間と動物" です~パチパチパチパチ~

石野卓球氏とピエール瀧氏による日本のテクノユニット 電気グルーヴ👼
今作は、そんな彼らが2013年2月27日に発表した12作目のフルアルバム。
アルバムタイトルに日本語が用いられたのは何気にこれが初でした。
ジャケデザインに元メンバーの砂原良徳氏が関わっていたりも。

音楽の方向性としては前作"20"の延長線にある何処か懐かしい作風で、
80年代ニューウェイヴを彷彿とさせる古き良きサウンドがメインです。
(何気にインストモノがなく歌モノで揃えられているのは珍しい…。)

また、曲間がなくそれぞれのテンポがざっくりと揃えられているので、
通し聴きした時にスムーズに気持ちよく聴くことができます。
9曲で収録時間50分を切るコンパクトさも繰り返し聞くのに嬉しい仕様。

さて、例のごとく1曲ずつ触れていくよ~(/・ω・)/

01.The Big Shirts
めちゃくちゃディスコ。
テクノというよりこれはディスコって曲(???)
刻むギターとパーカッションの音が聴いていてとても心地よい。
あとこの曲に限らず今作収録曲はキックの響きが重くてカッコいいです。
ドスドスした鳴りで塊で迫ってくる感じがたまらない。

ていうかアルバム1曲目のタイトルがでっかいシャツて…
このアルバム全体に漂うナンセンスな世界観が初っ端から大爆発してる。
意味がないようであるようなでもやっぱり無いわ、みたいな。

最後の超絶ゆるい瀧さんのボーカルにも注目(注耳)

02.Missing Beatz (Album version)
17thシングル表題曲のアルバムバージョン。
シングル曲の安心感よ。
一応アルバム版ではありますが大きく弄らず原曲を活かした微調整。
露骨に分かる違いは最後のオーケストラヒットの鳴りの違いかな?

この曲は発表された当時"今の電気がこうゆう感じやるんだ"みたいな
過去最高にA面然としたとてもキャッチ―な印象を受けたんですよね。
個人的に"N.O."並みかそれ以上の取っつきやすさがあると思う。

歌詞は暗号めいていて、シュールだけどカッコいい。

03.Shameful (Album version)
16thシングル表題曲のアルバムバージョン。
シングル曲の安心k((
ロッテ「ZEUS THUNDER SPARK」 TVCF曲。ガムのやつね。

2曲目同様にやりすぎMixみたいにはなっていないのが良いです。
テクノって謎の引き延ばしMixとかアルバムにいれがちだけれど、
このアルバムは先行曲が割と素材の味に近い状態で入っています。

もろタイアップ先意識やんな雷のイントロからしてカッコいい!⚡
というかこの曲は終始カッコいい。とにかくスポーティーというか
民族音楽的な打楽器の入れ方が男らしくて良い意味で暑苦しくて。

歌詞が極端に少ないのもこの曲には合っていると思います!(*´ω`*)
音を聴くための曲という側面が強い…イメージなので。

04.P
頭がおかしい(誉め言葉)。
イタロディスコっぽいと最初思ってたやつ。
改めて聴き返すとそこまでその系譜じゃないのかな…どうなんだろう。
まぁイタロディスコっぽいということにしとこう。
(この手のジャンルは派生種も多いので安易に触れると怒られそう)

冒頭で書いた頭がおかしい部分は2分過ぎからやってきます…👀👂
狂人セッションとしか言いようがないわよこれはwww
簡素なリズムだけ残してあとは口(くち)ドラム・口(くち)シンセで、
2分40秒ほど謎のセッションを繰り広げるパートがあるんですけど
あまりの衝撃に何とも言えない笑みを浮かべて聴いてしまいます。

5分50秒ぐらいからかな?鳥の鳴く声が入るのも良いんですよね。
電気で鳥の声か犬の声が入る曲は大体ヤバイ説あるよね。

05.Slow Motion
ちょっぴりセンチメンタルな雰囲気漂う歌謡曲路線の超歌モノ作🎤
後にBESTにも収録/30周年記念作にリアレンジ版が収録されました。
(リアレンジ版の30th Mixがまた格別なんですよね✨)
アルバム曲ながらA面ばりに優遇されています。

シンプルな四つ打ちの上に、哀愁漂うシンセとボーカルが乗る1作。
歌詞も珍しく情景が浮かんでくるような言葉選びだったりします。
変な言い方だけど人に薦め易い楽曲。

06.Prof. Radio
5曲目アウトロからのこの曲のイントロへの繋ぎだけでご飯食べれる。
私がこのアルバムの中で一番好きなのがこの"Prof. Radio"です(*´ω`*)
"ドリフのほんとにほんとにご苦労さん"をサンプリングしています。
執拗に繰り返される1小節があると思うのですがそこが該当箇所。

サンプリング元知って聴くのと知らないで聴くとで印象変わりそう。
私は最初知らなかったのでイケてるフレーズやんって思ってたよ()

この曲は全体に漂うムードが不思議オシャレな感じでとても好きです。
リズムがバシッと入ってはいるんだけど浮遊感も内包しているような。
1分50秒からはその浮遊感の極みのようなパートもあります✨
聴いていると何となくバスルームが浮かんできます🛁

07.Upside Down (Album version)
15thシングル表題曲のアルバムversion。Single版は2009年発売。
ノイタミナで放送されていたアニメ"空中ブランコ"主題歌でした。
他シングル曲に比べて割とアレンジ変更が為されています。

発売前に曲目を確認した際、この曲が収録されるのが驚きでした。
というのもこの曲だけ2010年以前に発表されていたものだったし
先にベスト盤にシングル版が収録済みだったからです。
そうした理由から私の中で過去の曲という印象になっていました。

ですが!こうして通しで聴くと時間の経過とか全然気にならない。
シングル版よりも抑制の効いたアレンジになったこともありますが
ちゃんと"人間と動物"の一部を担っていて感動します(´;ω;`)

この曲はピチュピチュした打ち込みのポップさがとても可愛いし、
そこに対して入ってくるヴァイオリンのアレンジも凄く素敵です。
シングル版ほどアニメ主題歌しすぎていないのもまた良い。

08.Oyster (私は牡蠣になりたい)
タイトルだけ見るとネタ枠っぽいですがめちゃめちゃ骨太なテクノ曲。
演奏時間も7分37秒と長め。大作ですね。すごく風格漂う大作です!👀
ブイブイしたシンセ音が大活躍。歌詞の暗号っぷりもカッコいいです。

9曲目がカバーということで個人的に本編の締めはこの曲なのかなと。
聴き終えたときに映画を1本見終えたみたいな気分になれる名曲です。
アウトロの余韻を残す形もとても好き。

09.電気グルーヴのSteppin' Stone
The Monkeesの楽曲 "(I'm Not Your) Steppin' Stone" のカバー。
卓球さんがサビ以外の部分を日本語詞に置き換えられたそうで、
何だかちゃんと電気グルーヴの楽曲になってるのが凄い。

モンキーズ版はもっとカントリーロックな作風だったりしますが
こちらはテクノ前夜、クラウトロックな質感を覚えます(/・ω・)/
適度にテクノ色が入ってでもテンション上がりすぎない感じで。

ちなみにこのカバー、デモ自体は今作の10年前にはあったそうで
そちらの音源では卓球さんがベースをお弾きになっていたそう。
10年越しにこうしてアルバムに収録されるの凄いですよね。

ちょっとズレるけど卓球さんはTainted Loveのカバーも凄く良いよね。
↓めっちゃめちゃ空耳アワー。語感に全振りしてるカバー✨↓


ということで今回は電気グルーヴの12作目のアルバムを紹介しました!
9曲入り、曲間無し、リピート聴きにとっても適した名盤だと思います✨
"ダンスミュージックはEDMとかしか聴かないんだよね~!!"
みたいなかたにこそぜひ聴いて欲しい。懐かしくてカッコいいから。

それではまた別の記事で!('ω')ノ

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