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店舗休業時のソーシャルメディア活用事例 〜顧客とのつながり

ループス・コミュニケーションズ

新型コロナウイルスの感染拡大、緊急事態宣言の発出により、実店舗を持つ多くの業種は休業要請などによって「売り場」をなくす事態が引き起こされました。緊急事態宣言が解除された今も、感染予防の観点で通常どおりの営業に戻れずにいる店舗もあります。

このように実店舗に大きな影響がある中で、販売機会を生み出したり、顧客の満足度を高めたりしていくにはどのような方法があるのでしょうか？

今回はその参考として、緊急事態宣言下に、各企業がInstagramやTwitter、YouTubeを活用して行ったプロモーション事例を紹介します。

※本文中、Instagram事例のキャプションは投稿の一部を抜粋したものです。

①ライブ動画を活用した不安解消

・土屋鞄のランドセル @tsuchiya_randoseru

休校・休園により自宅で過ごす時間が長くなったお子さまたちの、気分転換になりますように。そんな思いから、以下の日程でインスタライブを配信します。土屋鞄のスタッフや職人が、ランドセルのご紹介／おうちにあるもので楽しめるものづくり／普段は見られないランドセル工房の製造過程／の三つのコンテンツを期間限定で配信していきます。
ライブ配信でご紹介していた「土屋鞄のランドセル比較」は、すべてIGTVからもご覧いただけます。
似た色味ごとに回を分けてご説明しておりますので、ご検討いただいている色があればご参考になさってみてください。

店舗休業により、購入検討時に実際に商品を見たり、店員へ質問したりすることができない中、土屋鞄のランドセルはライブ動画を活用し、スタッフや職人による商品紹介や質問受付を実施。ライブ動画はIGTVでも公開されており、動画を繰り返し観てじっくり購入検討することができます。


②ハッシュタグ企画を用いた満足度向上

・スターバックス公式 @starbucks_j

たくさんの # スターバックスATHOME の投稿、ありがとうございました✨
みなさまにシェアいただいた素敵な一杯に、休業中店舗のバリスタからのメッセージが届きました☕️💚
少しずつ紹介していきます。

離れていてもつながりを感じる一杯となりますように😊
# AcupOfThankYou
# おうち時間
# STARBUCKSATHOME

スターバックスは「#スターバックスATHOME」を用いてコーヒーブレイクの写真投稿を募集。さらに、ユーザーから集まった写真にメッセージを付け加え、来店時の「あの体験」を再現しました。店舗が利用できない中、ファンの満足度を高める粋な計らいといえます。


③自社商品を活用したテレワーク支援

・THE SUIT COMPANY @thesuitcompany_official

ジャケット、パンツ共にウォッシャブル素材で、汗ばむ季節のお手入れも簡単。OFFスタイルの着心地の良さ、ONスタイルのきちんと感。
どちらも兼ね備えた理想のテレワークスタイルを、実際のTHE SUIT COMPANYスタッフが自らモデルとなり紹介します。

「テレワークコーデ」を提案するアパレルブランドは多くある中、THE SUIT COMPANYは自宅での働きやすさ、過ごしやすさに着目した実用的なコーデを提案。自粛生活のニーズに合わせて、自社商品の強みを生かしています。

THE SUIT COMPANYは、リモート演劇集団「劇団ノーミーツ」を起用し、ほぼフルリモート環境で撮影した以下のテレビCMも話題になりました。


④バーチャル背景を用いたテレワーク支援

・無印良品 @muji_net

無印良品による注文住宅、「無印良品の家」は、ビデオ通話アプリで使用できるバーチャル背景を提供。きれいに整ったインテリアの画像はビデオ通話で活用しやすいのはもちろん、使用しているうちに、まるでカタログを眺めているかのように、無印良品の家の魅力が自然にインプットされます。


⑤自社ブランドを活用した #おうち時間 支援

・ディズニー公式 @disneyjp

ディズニー公式は、本場アメリカ、ディズニーリゾートのチュロスのレシピを公開。そこでしか味わえない人気料理のレシピを共有し、ファンに楽しみながら再現してもらうことで、関連施設にまた足を運びたくなるきっかけを作り出しています。


⑥バーチャルストア動画を用いた不安解消

・Galaxy Mobile Japan @GalaxyMobileJP

店舗への来店体験ができるのが、Galaxy Mobile Japanのバーチャルストア体験動画。まるで本当に店内を見渡しながら、目の前でスタッフが説明してくれているかのようです。スタッフ役の女性が丁寧に、聞き取りやすい声で説明してくれるため、商品に対する不安の解消にもつながりそうです。


⑦コラボ動画による癒やし提供

・仙台うみの杜水族館公式

宮城県にある仙台うみの杜水族館は、星野源さんの「うちで踊ろう」とコラボした動画を公開。しかも、コラボするのはスタッフでなく、かわいいオットセイやイルカ、ペンギンたち。自社コンテンツ（＝動物）の認知度を高めながら、自社ならではの癒やしを提供しています。


⑧スキルを活用した外出自粛支援

・美容室 mille  ミルチャンネル

東京・吉祥寺などに店舗を構える美容室 milleは、外出自粛により髪を切りに行けない女性へ向けて、セルフカット方法をレクチャーする動画を公開。スキル（＝カットの技術）を広く共有し、外出自粛中の生活者の不安や心配を解消することで、潜在顧客の掘り起こしにつなげています。


⑨メソッドを活用した外出自粛支援

・スポーツクラブ ルネサンス  ルネサンスチャンネル

スポーツクラブ ルネサンスは、自宅でできるトレーニング動画を公開。「ルネチューバー」と呼ばれるインストラクターが、運動不足解消にも役立つトレーニングを分かりやすく紹介してくれているのがポイントです。自社のメソッドを活用し、生活者がその効果を実感する機会を生み出しています。


まとめ

このほかにも、実店舗を休業せざる得なくなった企業や店舗は今、ソーシャルメディアを活用したプロモーションを行っています。動画、画像、ハッシュタグ企画など、その方法はさまざまですが、コロナ禍の中、以下のような観点でまとめられたコンテンツがありました。

▼コンテンツ例
・商品購入・サービス利用検討時の不安解消
・商品購入・サービス利用後の満足度向上
・自宅での過ごし方に関する支援
・自宅での働き方に関する支援
・外出自粛による運動不足・ストレスの解消

私たちの生活が大きく変わる中、生活者に寄り添うプロモーションを考えていくことが重要になるのではないでしょうか。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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