イギリス小話***①ファッション
つい先月の9月、せっかく二週間もイギリスの風土を味わうという貴重な経験をできたのだから、これから気が向いた時に音声入力と左手のみで( 帰国後、まさかの右肘骨折のため 笑)ちょっとしたエピソードを旅行記がわりに綴れたらなと思う。
第1回目はファッションについて。
イギリス人のファッションを細かくチェックしていたわけではないけれど、すごくファッショナブルだったとか、おしゃれだったとか
その一見して目を奪われる街並みや、建築物ほど感銘を受ける出会いはなかったような気がする。
その中で、どうにも見過ごす事ができなかったのは、沢山の女性が下半身ピタピタのレギンスパンツを躊躇なく履いていて(老いも若きも、痩せぽっちもグラマラスな人も関係なく)ヒップラインも丸出しで普通に街中を歩いていて(正直ほとんど下半身裸?みたいで目のやり場に困る)、本当にそれが目立った。
後で調べてみたらどうやらこのピッタリレギンスのブームは結構長く続いているらしくイギリスだけではなく、欧米各国で見られる現象のようであるらしい。
おそらく日本人なら体型が丸出しになるあのスタイルはいくらファッショナブルな欧米人が流行最先端として取り入れてたとしても日本のファッション誌で取り上げられたり、いつの間にか浸透している様子は想像できない。
日本では、むしろいかにして体型カバーをするかの提案でワイドパンツが流行ったり、少しでも細見えするような着方のHowTo特集などがファッション誌で組まれるのが自然な感じがするように思う。
もう一つ、気になったのはメイクをバッチリ決めている人の少ないこと。
もちろんメイクに集中してずっと見ていたわけではないのであくまでも雑感にすぎないのだけれど、最近の日本人のメイクに対する力の入れようは度を超えているような気もしている。
美しく見せようという向上心は確かに素敵だけれど鼻を少しでも高く見せるためのハイライト、彫りを深く見せるためのシャドウ、血色よく見せるためのチーク、そういった小さな技をたくさん使いこなす日本人。
特別なメイクの勉強をしていなくても、これぐらいは皆当たり前に、簡単にこなしているはず。
そもそもこのような小細工がいらないほど、目鼻立ちがはっきりしているし、彫りも深いし鼻を高く見せる技もいらないイギリスの人々。
だからなのかありのままの自分をファッションで隠すとか、カバーするとかいう認識がもしかしたらあまりないのかもしれない。
お尻が大きくたって足が太かったって胸板が厚いからって気にしている様子の人は本当にいない。
だからそんな中にいると多分自分も日本では多少の冒険心が必要なスタイルも何も気にならなくなると思う。
おそらく、1年もイギリスに住めばあのパツパツのレギンスを履いているような気さえする。
結果、日本人がいつのまにかシミつけてしまった彫りが深い方が美しいというような偏った価値観をあのピタピタレギンスを見て思うのであった。
これからも、シミついたメイク方法はもしかしたらずっと私も続けていくかもしれないけれど、ある時ふっと「何やってんだろう?」って思う時が来るかもしれない。
それって結構な意識改革かも!