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イギリス小話***④Corneliusライブ in Barbican Hall

いよいよ今回のイギリス旅のきっかけになったコーネリアスのライブについて綴っていこうと思う。

2024年9月6日、Corneliusの
夢中夢ワールドツアーの一環として開催されたこのロンドン公演は、
私にとって非常に意義深く、美しく、ハプニングでさえも貴重な体験であった。

きっかけについてはこちらの記事を…



イギリス旅の決行とコーネリアスの魅力

私たちはライブの前乗りとして、9月3日にロンドンに入った。
コーネリアスは過去にもヨーロッパでツアーを行っており、海外のファンも多い。
ライブDVDを通じて、海外のファンが彼の音楽に熱狂する姿は新鮮で衝撃的だった。
それらの映像を見て、日本のファンとして常々非常に誇らしく思っていた。

私自身、2017年に初めてコーネリアスのライブを観たとき、音楽と映像が見事にシンクロするパフォーマンスに圧倒され、
ひとたび始まれば、
その遊び心といわば総合ARTの世界に浸ることのできる特別な体験に没入し、
それ以降、コーネリアスのライブは私にとって唯一無二の時間となり、日本での公演も可能な限り足を運んでいる。

海外公演での夢と期待

日本のホール公演では、基本的には着席しながら音楽を鑑賞することが主流であるが、それもゆっくり鑑賞でき、好きな点でもあるけれど、
海外のコンサートでは思い思いに自由に踊り、歌い、写真や動画撮影を自由にすることも許されている風潮に見える。
そんな観客と一体となって盛り上がる海外の公演に身を置くことは、私にとって憧れでもあった。
そんな雰囲気が味わえるかもしれないなんて夢のような出来事である。

でも本当に参加してきたのだ!

色んな意味で予想とは違っていたけれど…

フランス在住のフォロワーさんとロンドンで会うというミラクル!

数年来仲良くさせていただいているフランス在住のフォロワーさんがこのバービカン公演に来ることを早々に決めていらしたので、
密かに彼女に会えることが私の中で1つの一大イベントだった。

偶然にも私たちが泊まっているアパートメントから歩いて十数分の場所に彼女も泊まっていた。

今年の7月に日本でコーネリアスが30周年のライブを行っていたときの限定グッズを、今回彼女に会えることを見越して代理で購入していたので、
会場で会う前に、彼女の泊まっているホテルに届けようと思いついた。

30周年記念ライブのグッズはこの時限りのレアグッズ。あれもこれもハイセンスで欲しくなってしまったけれど、今回の旅行のためにかなり我慢した笑

ライブの日の朝、夫とロンドンの街を散歩の延長の距離感で、彼女にも会うことができ、グッズを手渡すことができた。
今夜現地で会おうねと彼女とそこでは軽くお話をして別れた。


ライブ当日のリハーサルと特別な瞬間


その後夕方まで時間があったので、観光をいくつかした後、いよいよライブの数時間前、待ち合わせたフォロワーさんとバービカンホールで落ち合い、ゆっくりお茶をした。
一緒にバービカンの施設内を一通り回った後、館内のソファーに腰掛けていると、
「リハーサルの音が聞こえるよ!」と
外で喫煙して戻ってきた夫が、私と彼女を呼びに来た。

急いで行ってみると、ライブ会場のドアの前は誰もいず、確かに音漏れしていたのでドアをそっと開けた。

ステージ上でリハーサルをするメンバーとスタッフの皆さん。
それにしても、無防備笑。
小山田さんがちょうどテルミンを演奏して、何かスタッフに指示をしているまさにファンが泣いて喜ぶような風景…。

貴重なリハーサル風景がこんな簡単に見れてしまっていいのだろうか?
と途中悪いことをしているような気持ちになってまたそっとドアを閉めた。
我ながらなんてバカ正直なんだろう。

私たちにはおなじみの注意書き🕶⚡️


バービカンの施設の外観

偶然の出会いと記念写真


そういえばライブ前日、ロンドンのV&A博物館を訪れた時に、
お目当てのグッズ売り場で土産類をしげしげと見ていた私に、
「ねえ、あの人もしかして…」
と声かけてきたのも夫だった。
その先を見ると、同じくグッズを見ていたCorneliusグループメンバーの大野さんだった。
私はびっくりしすぎて大声を出してしまった。

明日のライブ行きます!
楽しみにしてます!
写真を撮っていただいてもいいですか?

と、立て続けに喋ってしまったような気がする。
大野さんは優しくも、ちょっとびっくりしたような顔をして写真撮影を快諾してくれた。

夫に撮ってもらった写真を後で見ると、私の顔は満面の笑みだった。
いつも写真での笑顔は苦手なくせに…
再び、夫GJ!と感謝!!

それにしても海外公演前日にプライベートで博物館を回れるなんて余裕があるんだなぁと良い意味で、改めてリスペクト!!


コンサートの幕開けと歓喜

ライブの日に戻ろう…

あのオープニングが始まり、
To Be Here
BARBICAN HALL  LONDON

とリーダーが指さす先に緑のネオン色が灯る。
会場にAudienceの歓喜の声がどよめく。
それだけで鳥肌が立ち、込み上げるものがあった。

会場は満席で、予想とはまるで違い、皆さん凄く静かに座って食い入るように鑑賞していた。

おそらく、察するに、私が初めてコーネリアスのライブを見た時と同じように、その情報量の多さにしばし微動だにできないような衝撃を与えたのではないかと勝手に思う。

誇らしすぎた。
ほらカッコイイでしょ?
この曲も、この曲も
という気持ちで、いっぱいになる。

感動のパフォーマンスの数々と
AVPで確認するリーダーの並々ならぬ思い

今回のアナビュー(Another View Point)はロック史の面々と、
間に細野さん、幸宏さん、坂本さんの映像がそれぞれ時々混ざっていた。
バービカンは御三方との思い出の会場ですもんね…

Too Pure

温かい反応に包まれて、
Corneliusのライブパフォーマンスに国境はないと更に強く感じた。
ホントに贅沢な経験をさせてもらった。
ありがとうございます。
祈るような、この世の全てに感謝してしまうような瞬間だった。

予想外のハプニングと夜行列車


だが、そんな感動的なライブであったにもかかわらず、最後まで見届けることができなかったのである。
これも予想とは全く違っていた点の一つ…

この日は夜ライブの後、夜行列車に乗ってエジンバラに行く予定をしていた。
列車の時間は23:40。
ライブの始まりは19:30、ライブ時間が2時間前後でも余裕で間に合うだろうというプランだったのだけど、OPまさかの1時間押し、漸く20:30に青葉さんのACT後30分休憩を挟むという。

青葉さんの公演も素晴らしかった。
会場からもその熱気を感じ取れた。

だが、どんどん時間が予定とズレていく内に、顔が青ざめた。
Corneliusのステージは21:30開始。
最後まで観ていたら今日の移動手段、及び宿も失ってしまうと踏んだ私は泣く泣く途中で退席を決意する。
夫は最後まで見ようとLIVEを優先してくれようとしたけど…
正にgive me a cue(ここから出る合図をくれ!)状態  

T^Tトホホ…

決意を持って環境と心理を見届けた後、
退場した私たち。

心で泣いて、汗はびっしょり…
慣れない道をバービカンホールから駅まで迷いながら何とか辿り着き、
地下鉄に乗ってユーストン駅へ。
スーツケースを荷物預け所に取りに行き(ここでも一悶着あったけど割愛)
何とか夜行列車の発車時刻にギリギリセーフで間に合った。

海外公演の経験不足がここに出てしまった。

無事に乗れた寝台列車、その名も
「カレドニアンスリーパー」
の狭い室内のベッドの上で、さっきまで目の前で繰り広げられていた素晴らしいライブを思い出し、忘れないうちに…とXにポストした。

濃厚すぎる一日と感謝の気持ち


ライブ目的で来たはずなのに、
残念ながら最後まで見ることは出来なかった事は後々まで悔やまれたが、
色んな意味で濃くて濃くて忘れられない一日になった。
本当に貴重な体験をさせてもらった。
次からはプランの設定には充分な余裕を持って作成していきたい笑


顔を洗う洗面台
寝台列車に乗ることもかなりの一大イベント!
エジンバラに着いたあとのほっとした表情。



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