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自作短歌

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御殿山みなみとして発表した短歌です
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第二回笹井宏之賞応募作品「プレイリスト」

第二回笹井宏之賞応募作品「プレイリスト」

2020年2月1日発売『ねむらない樹』vol.4にて、最終候補作品として10首掲載いただきました。ありがとうございました。

  
 プレイリスト   御殿山みなみ

イントロに反応したらちがってて翌日にそっちを口ずさむ

うきうきの露出をしても歩道にはうきうき罪ということば、ない

残念賞が一万円のくじ引きを考えついてからの寄り道

噛む子ではないといわれている犬に睨まれる 目線もついてくる

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短歌を三十首書いていました「わさび猫」

短歌を三十首書いていました。

テーマは「へんな文語」です。

よければご笑覧ください。

  わさび猫     御殿山みなみ

 出張を終えてこころのどこだろう洗濯機の本気を眺めおり

 謎の力を秘むるようなり額へとひらり貼らるる絆創膏の

 歯みがきの鏡にはんびらきたる眼のじきに開店する花屋さん

 気がつけば昼の去りおり部屋獏のせいにはできぬぼくのぼんやり

 黄昏。魔法のあるやい

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短歌十首「手入れをやめて草が生い茂る売却予定地の写真」

短歌十首「手入れをやめて草が生い茂る売却予定地の写真」

手入れをやめて草が生い茂る売却予定地の写真  御殿山みなみ

たしか霧の朝に利き手の反対で揺らしたことのあるさくらんぼ

人形も持たず参拝客たちは腹話術士のくちびるをして

どちらとも老人ホームなんだけどこれをいつまで驚くだろう

夕焼けはまだ先だけど整った雲に胸がつぶされてしまいそう

帰ったらつけっぱなしのテレビから知らない芸人の声がする

アイドルのめがねと、めがねのアイドルと、電池がないと

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自選三十首ver.3

短歌の人として自己紹介用に自選三十首をつくっています。前回のものから半年たってますので、ちょっと差し替えたりして更新します。ご笑覧ください。

自選三十首(2019年11月7日時点)

運転手さん前の車を追いかけて そのまま抜いて海へ向かって

番号で呼ばれてはいと言えた日のぼくはすごく すごく人間です

シャワー超よわくしたらさ 超よわいお湯でてくんの 穴ぜんぶから

寝袋で定義している寝室にあ

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短歌五十首『トロイメライ』

短歌五十首『トロイメライ』

精進します。

トロイメライ
御殿山みなみ

天国に扉があれば部屋もありそしたらそこで揺れるビー玉

いねむりの果てにかなしく立つ駅のすべてを辞書で調べていたい

五月雨の先祖はきっと海だけどずっとわたしが浮かべてる虹

ウィンカーがなぜか鳴りつづけるような遠距離恋愛をしています

お花見をこじつけできる 犯人の書いてある本ばかり読むので

軟式テニスの話になれば仮置きのシャラポワが走るし点も取る

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短歌三十首『Thistopia』

短歌三十首『Thistopia』

第六十二回短歌研究新人賞応募作品です

Thistopia      御殿山みなみ

となりあうビルの住所のはちゃめちゃに違うそこにも降るのか雨は

マスクするだけでおちつく こわくなる マイナンバーにマイとあるのが

そのひとは駄菓子屋のなんでもなさを伝えきれないまま旅立った

信号を頭のなかでさわるとき青から赤に変えていたずっと

行けたからこそ喉元に貼られてる選挙に行ったふりのたやすさ

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自選三十首ver.2

去年の7月、おそらく誕生日を迎えた時点でしょう、自己紹介のために自作短歌を三十首選んでました。あれから半年以上が過ぎて、読み返してたら更新したくなったのでします。そのままの歌も多いですけどね。

なんとなく気分で口語の歌に絞ってみました。どうぞご笑覧くださいませ。

自選三十首(2019年4月1日時点)

運転手さん前の車を追いかけて そのまま抜いて海へ向かって

さわげない悶絶がある人生の角

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第一回笹井宏之賞応募作品『E hito』

第一回笹井宏之賞応募作品『E hito』



『ねむらない樹』vol.2が発行されましたので、応募作品を公開させていただきます。

選考過程において、最終選考候補作という形をいただきました。ありがとうございました。上誌に十首抄録いただいています。

今後もがんばっていけたらいいなと考えています。どうぞよろしくお願いします。冒頭の画像のテキスト版を、下記に掲載します。

E hito  御殿山みなみ

抵抗の始まりとしてかなしみは第一楽章

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連作三十首『運転』

第61回短歌研究新人賞 応募作品です。

運転

乗り込んだ営業車からエンジンの音、を、明るく空耳したい

PからD はみでた棒は削られる アルファベットのあそびのはなし

肩に吸いつくシートベルトでよみがえる丸腰にはりついた怒声の

左折してサイドミラーをひゅんと過ぎたものがさいわいだったらやだな

ぼくはいまうさぎとかめのうまである軽めの追突事故を横目に

ちょっぴりの雨にいちいちワイパーを

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自己紹介代わりの自選三十首

自己紹介代わりの自選三十首

突然だけども短歌仲間の宮本背水氏がこんなことをつぶやいておられた。

Twitter上でいいねをもらった数だけフォロワーの短歌を紹介するという企画をされていた背水氏、なんと100名超の引用をされていたのだ。頭が下がります。

その背水氏の言とあっては説得力がある。ので、僕もやってみようかなあと思ったのであった。ぜひ他の方のも見たいなあという気持ちで、自己紹介させていただきます。

自選三十首(20

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短歌五十首『畜生』

短歌五十首『畜生』



2018年2月26日に、仕事のストレスから #あらぶるままにもらったタイトルで五首連作 というタグのツイートをしてしまい、9タイトルいただいたために五十首連作を詠みました。最初の五首は2月7日にこれまた仕事のストレスから詠んだものになります。お題をくださった皆様、ありがとうございました。

横書きバージョンは↓ここから↓

畜生/御殿山みなみ

国立出のわりにはバカになれてると飲み会で 現場か

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土台をつくる

土台をつくる

2017年9月23日に発表のネプリ『土台』に収録しました短歌連作です。

すべり台の先の砂場のたのしげな声に押されて逆から降りる

得意げにミッション・ポッシブル並べ今日も楽しくないなあなんて

もう次のジャンプが並ぶコンビニで焦りを忘れたいレッドブル

年下が活躍しだす 年上は活躍してる 不景気なのに

ばあさんに割られるまではいつまでもただ台本のない桃太郎

会社員めでたしめでたし そう思う僕

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テスト

心情に下線を引けば解答を百字以内でもらえるらしい

ぼく抜きのVサインたちの合同を二辺夾角相等で解く

睦みあうように電子を分けあってNaClなぜしょっぱいの

本当に偉いんだろう皇帝というくらいだし(名前が出ない)

I'm fine. しか知らなくてスミス先生の前ではいつも元気だ

ただし摩擦を考えなくてよいのならペンはすらすら走ってもよい

返り点どう打とうとも喜怒哀楽きみにすべてを読み下さ

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