「幸せの限界を決めるのは自分」 少女漫画で見つけた座右の銘
こんばんは、今日もお疲れ様です。
突然ですが、座右の銘にしようと思ったぐらい大好きな漫画のセリフとその作品の紹介を。
「幸せの限界を決めるのは自分なの
…そう教えてくれた人がいたのよ」
酒井まゆ 著
『ロッキン★ヘブン』第7巻 (8巻完結)
集英社 りぼんマスコットコミックス
この作品は2006年から2008年の間に集英社の『りぼん』で連載されていたそうですが、その頃はまだ幼稚園児から小学校低学年だったので、後になって知りました。
後に連載された『MOMO』を機に酒井まゆ先生を知り、そこから遡ってロキヘブに辿り着いたという感じです。
私の周りの同年代の人たちの中には『MOMO』完結後に連載された『シュガー*ソルジャー』なら知ってるという人が多いし私も全巻持ってますが、この作品を知っているという人はどうも見つかりません…(´・ω・`)
現在は廃版だそうですが、古本店やアプリにはまだまだあります。
さて、好きなセリフの話に戻りますが、
このセリフは、主人公の紗和(さわ)の母・紗映(さえ)さんが、藍(らん)に微笑みながら告げたセリフです。
*****ネタバレ*****
紗和と両思いになって交際するも、温かい家庭で育った明るくて世話焼きの紗和と、中学生の頃に交通事故で母を失って父ともすれ違ったままの自分との間に距離を感じ、「好きとか付き合うとか以前に根本的に世界が違う」と思い込んでしまう藍。
第三子を妊娠中に、紗和の三者面談のために学校を歩いていて貧血でふらついた紗映さんは、藍に保健室に連れて行ってもらい、2人になったところで「別れたんだって?うちのムスメと」と切り出します。
紗和からなんとなく話を聞いていた紗映さんは、藍の心情を察し
「私なんとなくわかるもん 松雪(藍)くんの言う“世界”の違い」
「私も中学生の時に両親亡くしてね けっこう色々大変だったから」
と明かします。
紗映さんは、過去に家に来た紗和のクラスの友人たちも「あのかーちゃん最強じゃね?」と言うぐらい、パワフルでノリが良くていつも豪快に笑っているタイプのかーちゃんです。
紗和も、そんな紗映さんと優しい父・和智(かずとも)との間で育ったからこそ明るくポジティブなキャラなんでしょう。
藍も「全然、そんな風には…」と驚き、紗映さんは「そー見える?やった♡」とピースサイン。
紗映さんは初めて和智の家族に会った時のことを振り返ったあと、
「世の中には幸せが似合う人間と似合わない人間がいて
ずっとそれは自分にはどうしようもない事だと思ってた」
「でも違ったの」
「幸せの限界を決めるのは自分なの」
「…そう教えてくれた人がいたのよ」
と、藍に告げます。
藍は「その話をもう少し早く聞けたらよかったです…」と切ない表情を浮かべます。
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家庭環境のみならず、生まれ持った容姿、才能、性格、疾病、その他もろもろで「自分には無理だ」「自分がダメなのは仕方がない」「こんな風に生まれたせいで自分は幸せになれない」と自分の夢や幸せを諦めたり妥協したりしてしまう人も多いと思うし、私もそんな風に考えたりすることがあります。
でも違う。
幸せの限界を決めるのは自分。
こうだから幸せになれない、なんて誰も決めてない。
そういえば過去の巻でも、紗和が
「昔悲しい事があったから
今幸せになっちゃいけないって
誰が決めたの!!」
と言っていました。
素敵な母娘ですね。
以前、酒井まゆ先生のインスタライブを視聴し、ここに記した『ロッキン★ヘブン』を知った経由や好きな台詞についてコメントすると、読み上げてくださった上で「えー遡ってくれたんだ!嬉しい!」「自分の書いた台詞を自分で読むのこそばゆいな…」と、可愛らしい声でリアクションしていただきました。嬉しかったです。
この『ロッキン★ヘブン』、主人公の紗和が制服をきっかけに選んだ高校に胸を弾ませながら入学するも、実は昨年度まで男子校でクラスに女子は他に1人だけ!クラスの男子も不良ばかりの無法地帯!という始まり方なのですが、恋に友情に家族観にと素敵な要素がたくさん詰まった作品なので、おすすめです。廃版なのがもったいなすぎる。ぜひアプリや古本屋さんで探してみてください。