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特別授業「問いの美学」渋川駿伍さん

※この記事は2021/03/03の投稿の再掲載です。

1/29に特別講師として来てくださったポップコーン起業家で株式会社KakedasCEOの渋川さんの授業「問いの美学」について紹介します! 渋川さんは昨年も一度来てくださったことがあるので、2・3年生にとっては2回目の授業でした!

今回の渋川さんの授業は、今まで来てくださった特別講師の方の中で1番自由な印象を受けました! 

特別講師に来てくださる方は、皆さんタイムラインを用意してそれに沿ってスライドなどを使って進めていく授業構成が大半です。 けれど今回の渋川さんの授業は、まず「問い」についての解説があり、その後はzoomのチャットや通話で学生と対話したり、Loohcs高等学院(以下ルークス)の教員陣との議論を行ったりしました。 

言いたいこと・伝えたいことを一方的に教える授業ではなく、学生と距離を縮めようとしてくれているのが伝わってきて、それがとても新鮮で嬉しい気持ちになりました。

実際には後半のスライドも用意して来てくださっていたけれど、それを切り捨てて対話の時間を作ってくださったようです。(後半のスライドの内容、どんなだったのか気になる、笑)

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「問いの美学」の内容についても、個人的に刺さる部分が多くてとても楽しかったです。

「いい質問とはなにか?」→「美学であり規定しきれない」「その問いは核心に近づいているか」の「核心」とは社会と個人で変わってくるんじゃないか?という議論や、一人称(日記、思考)・二人称(相手の思考を引き出す)・三人称(アウフへーベン)ごとでそれぞれの良さがあるということ。
中でも私は、三人称の「誰も予想していなかった結論にたどり着く」のは、一人ではできない相手がいるからこその面白さだと思いました。

 他にも「有益な問い」は失敗が担保されている空間で生まれるものである、また「問いは純粋であればあるほどいい」という話から展開した「問う力は実は先天的なものなのかもしれない。そう仮定すると、どんどん失われていくのか?いや、後天的にトレーニングできる部分もある」など、様々な切り口・いろんな視点から「問い」と向き合うことができた時間でした。

「問いを『奪わない』かつ『与える』教育」っていう話がとても刺さりました。 私はLoohcsに入学してから問いが生まれなくて悩むことが多かったので、今回の授業のテーマとして「問い」を通して、私一人では思いつかなかった見方を知ることができたので面白かったです!

あと個人的に感じたことなんですけど、渋川さんの話し方がものすごく好きなんです。笑
授業中、「渋川さんのこと、人間としてすごく好きだな」って思ってました。(もちろん授業も聞いてます!)
私は人間観察が癖で、表情の変化とかに敏感なタイプの人間なので、色々察してしまったりとか、必要以上に考えてしまうことがあるんですが、渋川さんに対しては100%安全な人間だと思うことができたんです! これって本当にすごいことだと思います。人間って無意識に・自分でも気づかない内に、癖とかで、相手に不快な思いをさせてしまうことってあると思うんです。過去にそれで傷ついたこともあったので、私も意識的に気をつけるよう心がけているのですが(すごく難しいです。)

だから、何気ない時の表情も穏やかで、相手に100%安全な人間と思わせることができる人って本当に強いと思うんです。 チャットで質問が来た時に、どの質問にも「質問をしてくれてありがとう」っていう思いがすごく伝わって来たし、質問に対して出てくる言葉が綺麗で、話し方も丁寧で、すごく大切に質問を扱っているように感じました。公園で遊んでる娘がくれたどんぐりをハンカチに包んで大事にしまう、みたいな感じです。(伝わりますか?)

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(2020年の授業風景)


実際に授業中にあったやりとりだと、渋川さんが質問を聞いた感想として「いい質問だなぁ」て応じた後、「どうしていい質問だなって思ったのかというと__」と一つ一つの質問をちゃんと拾い上げて、その質問を広がるところまでできるだけ広げる、みたいなことをしていたんです。 これはちょっと共感してもらえるかわからないんですけど、授業中という限られた時間の中で、自分が発した質問が長い時間取り扱われるのって、嬉しくないですか?笑 

この時質問したのは私じゃなかったんですけど、もし私だったらこんなに話を広げてくれて嬉しいなって思っていたと思います。
「質問する」って、簡単にできる人もいるけれど、ハードルがある人もいると思うんです。もし的外れの質問だったらどうしよう、とか、拾ってくれなかったらどうしよう、とか、あんまり反応なかったら怖いな、みたいな。 だから、渋川さんみたいにちゃんと拾って向き合ってくれる人だと、質問しやすい空間ができて、質問する側もハードルを超えて質問できるようになったり、プラスな働きが連鎖的に起こっていくんだなって思いました。

渋川さん、本当にありがとうございました! コロナがおさまったらキャンプに行きたいです!! また授業でお会いできるの楽しみにしてます!!

Reported by Mirai


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