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#1 たかはるは何者なのか(高校編)

前回の記事では幼少期から高校生くらいまでの話を書いていますが、
今回は比較的最近の自分史を思いつく範囲(と書ける範囲)で書こうと思います。


音楽大学を卒業してから、ファゴット奏者として名乗らせていただくことが多いですが、なんだかんだ自分のことについては今まであまり語ってきませんでした。

思い返してみると、意外といろんな経験をしていたなあと思います。
自分で自分のことを思い出すきっかけとして書いていきます。

音大に入ったきっかけ

「ファゴットをやってみたいから吹奏楽の強豪校に入りたい」とい思いで入った学校が、地元の市内でトップの進学校。

中学までは、特に頑張らなくても勉強の成績はいい方だったのですが、
入った高校で初めて壁にぶち当たります。

高校入試の面接では「東北大学の薬学部志望です。」と言っていた。
本当の志望動機は「ファゴットをやってみたい」だったのに。

入試の面接でいい大学の名前を出しておかないといけないのは進学校あるあるかもしれない。
2年生から文系か理系かでクラス分けされる学校で、私は理系のクラスを選択しました。
薬学部は無理かなー、看護学部かなーとか思い始めたのが2年生の春。

まあ、動機が「いい学校に入るため」ではなかった私は、勉強に関しては全く身が入らずどんどん落ちこぼれていくわけです。

「勉強できること」でカーストの順位が決まっているような環境で、
無意識的に学校が少しずつ居心地が悪くなっていっていたなと今では思います。

しかし、部活の時間だけはとっても楽しかった。
休みもほぼなく、授業以外のほとんどの時間を部活に費やした。
ファゴットを始めたのは高校からだったが、やる気だけは誰にも負けなかった。

高校2年生になると次第にみんなが志望校を決め始める時期で、
私は正直に言うと行きたい大学がなかった。
でも、環境的配慮をするとなるべくいい学校に行かないといけない。
国公立の大学。山形大学、東北大学、新潟大学、北海道大学、東大京大、、、
そんな圧力を感じていた。

でも私は全く興味なかった。

なんでだろう?頑張らなきゃいけないのに頑張れない。
周りのみんなが高い目標を決めて勉強を頑張っているのに、なんで私は頑張れないんだろう?
そんな気持ちに苛まれて毎日がしんどかった。

何を目指したらいいかわからなくて、ひたすら悩んでいた。

そんな時、
私が通っていた学校には音大に入る人が2年に1人いるかいないかくらいの確率の中、部活でもお世話になっていた一つ上の先輩が音大に受かったことを知った。

それまで音大なんて全く視野に入れていなかった私は、
「そんな選択肢もあるのか」と
唯一興味のある道を見つけ、小さな希望の光を見つけたような気持ちになっていた。

・・・でも、
理系のクラスにいるし、音大って学費も高いし、
親も先生も簡単には納得してくれないだろうし、
そもそも自分の楽器すら持ってないしな・・・
ということを考えると音大進学は全くと言っていいほど現実的ではなかった。

しかし、それ以外にやりたいことがなかった私は、
「音大進学」というものに少しずつ火が付き始めていた。

自分の未来の人生を想像した時に、
薬学部に入って薬剤師になるとか
看護学部に入って看護師になるとか
そんなレールが敷かれた人生ってつまらなくね?って思って、
(もちろんその職業にリスペクトはありますが)

その対極、「音大に入る」って
何者になるかわからないし
それってめちゃくちゃ面白そうじゃん!って

しかもさ、
自分の好きな分野に携わって、
自分も楽しくいれて、
「音楽」で何か少し社会にいい影響が与えられたらいいな。
周りの人を幸せにできたらいいな。
社会貢献をしたいな。

そんな風に思い始めて、
それを周りの人に思い切って伝えてみたら、
少しずつ少しずつ
家族や周りの人も次第に応援してくれるようになりました。

最初は親からも先生からも猛反対されましたが、
「遥らしい道かもね」って思ってもらえたことが嬉しかった。

それから、2年生の夏から急展開。

・ソルフェージュに通い始める。
・小学生で辞めたピアノをふたたび習い始める。
・担任の先生が数学の先生なのに、数学の授業中に楽典と和声の勉強をする。
・Myファゴットを買う(親に大感謝)。
・山形交響楽団のファゴット奏者にレッスンを受ける。
・音大のオープンキャンパスに行って教授からレッスンを受け始める。
・月1〜2で山形と東京を行き来する生活。

↑これ全部2年生の夏の話ね。
自分が本気になった時の行動力ってすごいんだなって自分でもびっくりしました。


そして、
高校3年生の夏に
かの有名な「のだめ音大」で知られる、洗足学園音楽大学にオーケストラ特待生として合格し、無事入学しました。


それからの話を本題にする予定だったのに、
大学に入る前まででこんなに尺を使ってしまったので、
また次回!
あ、まだ本題じゃないです。


たかはるでした。

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