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神戸のほうへ

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神戸初心者がむやみやたらと海と山に囲まれた街を歩き回ります。有益なタウン情報は期待しないでください。。。
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#紀行

【神戸のほうへ/4】須磨浦公園の桜

【神戸のほうへ/4】須磨浦公園の桜

二連続須磨で申し訳ない。

先週までマフラーを巻いて出勤していたのが数日でこの春の陽気。
そして急かされるように街の花が咲きだした。
モクレンが咲き、続いて待ちに待った桜。

関西に来てから、お花見というと万博公園や鶴見緑地など
なぜかずっと大阪に行っていた。
今年こそはおひざ元の神戸で桜を楽しみたいもの。

神戸の桜の名所について詳しくは知らないものの、
以前から山陽電車で通るたびに桜の花が目に

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【神戸のほうへ/3】須磨

【神戸のほうへ/3】須磨

海とは襟を正していくものだ。
私は毎年夏に家族旅行で海水浴に出かける一族に生まれた。

だからこそ港町に、神戸に住んだからには気軽に不意にそして自然に海に行かなければならないのだ。
ある土曜日の朝、7時ころ。
外が晴れていることを確認し、須磨行きの各駅停車に揺られた。

海辺の街…というより港町の神戸では街中からふらっといけるところに海面こそあるものの、そこは港でありおいそれ海に近づくことはできな

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【神戸のほうへ/第1回】大倉山の森

【神戸のほうへ/第1回】大倉山の森

「学生さんですか」
先日自宅のワンルームにクーラーを修理に来た業者の方が帰り際に言った。

なるほど、言われてみれば大学進学と同時に始めた一人暮らしも10年を超えたものの
その間に就職や度重なる転居があったくらいでライフスタイルに大きな変化はなかった。

平日は通勤電車にゆられて大学に行き21時くらいに部屋に帰っていた。就職後とほとんど変わらない。
そして休日は図書館に行く。それも変わらない。

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【神戸のほうへ/第0回】はじめに

【神戸のほうへ/第0回】はじめに

人の顔を覚えるのが苦手だった。

そこで初対面の人を覚えるときのコツようなものを会得した。
頭の中で地図を広げその地図の上のその人のゆかりのある土地(最寄り駅だったり初めて出会った場所だったり)にピンを立てて記憶するのだ。
それはたぶん昔から地図を見るのが好きだった自分だけにしか効果を発揮しない方法かもしれない。
大学に進学して上京するとこれまでとは比べ物にならないほどの人とつきあうことになるのだ

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