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ウッドデッキを構成する緊結金物考として去年8月に外部エクステリアで使用する金物の重要性を書いたのだが。

近年では、ビス・釘などはステンレスを使用することがある程度コモン・センスのようになってきている。

構造面で使用する建築金具は鉄製がいいのだが、不安点は錆(サビ)である。特に塩害の発生しやすい臨海地域は、錆の進行が速いのでせめて、溶融亜鉛メッキ(亜鉛どぶ漬け)の金具がいい。
まれに、ステン系の金具があることもあるが。

設計家の故納賀雄二氏は、当時電気メッキの釘に対して、エクステリアで使う場合、溶融亜鉛メッキの釘を指定し使われていたが、釘そのものが小さすぎて、溶融亜鉛メッキが実用に足るレベルでの数としては、高額になった。

湘南地方で他社施工のウッドデッキを見に行った時、電気メッキの建築金具が、極端に錆びて、緊結の用を果たしていなかった。

ウッドデッキの初期は、ステンの釘がようやく商品化され始めたころで、金物もアウトドア専用のものもなかったのだが。

金物に対して、錆の件と、緊結の長期的耐力を考えながら、独自で、溶融亜鉛メッキを施してもらった。

ハイデッキなどは、荷重やら応力を考えるも、仕口など作ると、そこから腐朽が始まるので、金具の耐久力も重要な考慮点。


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