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こういう自分にとって非常に身近な記事は、ゆっくり読むようにしている。

近年の、ネット記事は玉石混合なので、根拠なくても発信されることが多いし、多すぎる。情報としては、すぐ入るけれど、そこから思考を発展させようとするときは、なじみにくいと勝手に思っている。こうした活字の記事は、ゆっくり読むことで記事をかいた記者の情報の深さもみることができた。

1行目から2行目、線で印した所は、レッドウッド(セコイヤ)について記述されていた。当時レッドウッドという名前で、耐久性の高い針葉樹として、そこそこ輸入されていた。
アメリカでは天然のまま放置された自然林、自然林を伐採した後、人間が手をかけて生育させる二次林、これをまた収穫し植林したものが三次林というのだと聞いてたが。
これは、天然のチークと植林のチークの耐久性の違いでよく分かったが
自然林で育った樹木は、厳しい自然の中で野生で生育したため、本来持っている木材全体の耐久性が高いようだ。
海外の保存木材の事前処理として、よりよき注入性を確保するため、人為的キズをつけて、注入深度を深くして、耐久性をより高くしようとのインサイジング処理を、米・カナダ材で見た時はびっくりした。これは、レッドシダー(米杉)にインサイジングして加圧注入したときだが、キズがくっきり過ぎて、日本では合わないなあと感じた。まったく3行目の書かれたような恐れを抱いていた。勇気を出してやってみたのが、上の写真。

国産材の場合は柔らかいので、インサイジングはそれほど目立たない。床板までやって耐久性を上げた方がいいに決まっている。
実際に苦闘した自分には、そういった、細部に至るまでの描写が有難かった好記事であった。


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