天然木のウッドデッキで、ショックだった2つの出来事。
自分たちが、長年ウッドデッキを施工してきて2度ほど、”定説””と思われたものが打ち砕かれことが2つあった。
この件は、このnoteにすでに書いてはいるが。
1つは、オランダで100年の耐久性を持ったという触れ込みで盛んに木橋など重構造建築物に使われた、ボンゴシ(アゾべ・エッキとも)の10年前後の腐朽。・・・北海道の、ある林業試験場の方が質問や相談を受け付けていたので、ボンゴシ腐朽について伺ったときは”施工の方法に焦点が当たっている”と話された。
自分は、空想科学小説のH・Gウェルズの(宇宙戦争)のラストシーンを想起して、”火星人が、火星にない微生物によって倒れたように、オランダにない生物で劣化という可能性”を言い出したものだから、荒唐無稽に思われたのか相手にもされなくなってしまった。
その後の研究では、オランダにない(シイサルノコシカケ菌)での腐朽と特定された。
たまたま、原因の方向性は合っていたようだが、
日本で試されていない素材の耐久性を”他国の気象条件やら土壌にある腐朽菌の違いを捨象して、他国の耐久性で論じることが危険という事実が分かったことは、いい財産になったのかもしれないと思う。
2つめは、先日書いたように、木材の細胞に加圧処理の保存剤が全注されるということで、耐久性が大いに期待された、SYP(サザン・イエロー・パイン)
保存剤が細胞に行きわたれば、腐朽確率が非常に低くなるから長期の耐久性が期待された。
そもそも、無処理のSYPの蓄積量は多いらしいし、構造的な耐力も期待できるので、期待した。