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15年前なのだが、正確な情報を教えて下さる、木口先生から頂いた講義用テキスト

ウッドエクステリアについて(合成でない本物の木での)あらゆる情報が欲しいと思って行動しているうち、木材全般について多くの知識をお持ちの研究者が集う森林総研とお付き合いいただけた。

森林総研は国家規模の森林の育種から構造・加工等々、様々な専門家集団であり、林業試験所からの知識集積もお持ちで、本当に頼れるシンクタンクだ。自分たちのような会社がお付き合いさせて頂けるとは正直思ってもいなかった。
実学としての、リアルな情報、フィールドワークの結果での情報をお伝えすることの、このやりとりを評価して頂けたのか?と思いたいが。
保存処理でのインサイディングは、自分は、米国でのインサイディング処理木材の耐久性が、インサイディング無しの保存処理木材より、高いことを、現場でみていた。
ただ、日本人の木材に対する感覚で、小さい機械的キズを、欠点と思われないかと躊躇していた。

アメリカの木材業者の方に、日本での保存処理について質問を受けた時、インサイディングは合理的な耐久性より、美的な質感を日本では重んじる様だと答えた。
今、LBウッドは薄い材以外、すべてインサイディングしている。海外の材木より、国産材は柔らかいので、キズがあまり目立たず、均質に耐久性を持たせられることが分かったからだ。


ここで、メンテナンス技術についての言及がされている。メンテナンス技術をどう高めるかにも腐心してきた。ノーメンテナンスという言葉は、自分は色々経験してきて、存在してる物に、使用されてる物に、そういうものはないと思っている。だからメンテ技術を追求してきた。
高耐久性をうたう熱帯材で、実際に高耐久と言えるのは限られる。しかも、エクステリアで使うだけでない、他国では室内の床材としての需要もあり、輸送コストもあり、値段は高くなっている。安い材では、耐久性は落ちる
蓄積量の多い、国産材使用でのウッドエクステリアでは、耐久性を高める施工方法、木材自体の高耐久化、建築金物の耐久化、メンテ技術の向上。これを、意識せず、何気なくできるレベルまで修練している。


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