普通、耐久性実験は実験が長期になるため、促進実験をするのが普通である。
木材の耐久性を見るのに、ファンガスセラー実験とか屋外杭試験などあるが、非常に大変な労力と時間が掛かるけれど、
実際に施工されたもので、みないと、もっとリアルにならないと思ったので作って、未だ実行中。
右半分が、LBウッド・・特殊な保存処理下うえで、すべての使用木材に水分の滞留を寄せ付けない撥水能力を持つシリコン塗膜をつけた。
左半分は、無処理の北米・カナダ材。樹種はヘム・ファー(栂・モミ)である。
チョークで作成日を書いておいた。
左は5年もしないうちに、すべてぼろぼろ。一部、保護塗料を塗っていたがその材も同じようにボロボロ。
2024.1月、右半分のLBウッド柱の頭頂部の撥水性を見てみた。16年ほど経過しても、撥水は保っている。
水分を寄せ付けなければ、腐朽しにくくなる。ある意味このシリコン塗膜は、保存処理した後、更に耐久性を強化するためのものとなっている。
紫外線がシリコンを壊す・・ということを既知として、当たりにくい木材の重なり部分(例えば大引きと床板の重なり部分)が水が抜けず、腐朽しやすい。
床の緑は藻で、腐朽とは直接関係はない。
保存処理木材については、海外ではかなり使用例が多い。
木材の自給や合法木材を考えたら、国産材がいいと思う。
しかも、改質するのに、しやすいという特徴がある。