小原二郎氏の”木の文化(鹿島出版会)にパンデミック後の近代住宅の超克を考える上で示唆的な考え方を見る。
西洋建築のインテリアについて、西洋では人間を生物としてとらえ生活環境を理詰めで数量的に解決していこうとする、日本は人間を精神的な存在としてると。
例えば水回りの集中・・・これは、風呂場も人間を洗う場所、トイレも排泄・・と、その観点で行けば同じ空間に収めさせるという思想。
日本は、風呂場にも哲学的瞑想~情緒を感じたり、という場所にする。という例を挙げてる。
そして西洋では、人間を生物として捉えて、理詰めでインテリアを作り、それからエクステリア、都市と遠心的に住環境がバランスを取りつつ外へ向かって発展していったと。
西洋建築が輸入されたとき、エクステリア(これは、建物の外観のこと)が取り入れられて、インテリアは抜け落ちていたと。
ここで氏は、日本のインテリアの魅力は、木材のテクスチャーにあり、生物としての人間はからだに接するところに生物的テクスチャーをおけば心が休まるしそれが自然と。