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先日メンテさせていただいた、他社さんの作られたウッドデッキ・・・

床板2枚とその根太が腐朽、グレーゾーンも散見。黒いのは藻が枯れたもの。


ハードウッドとわかるが、樹種の特定まで知識不足のためできない。よく一般に使われる樹種と思えばウリンに思った。

お客様に伺うと、このデッキは14~5年経過ということだった。

持ち帰ってきた床板を切断してみると何か、芯腐れのような腐朽の仕方だった。みた感じ、あまり密な感じがしない。

手直しした現場社員にきいてみると、雨の当たらない所のデッキは吸水率が低く、水をはじくような感覚だったが、太陽光の当たるところは、水分をよく吸収したという。
全体がほぼ同じ条件なのだから、多少のタイムラグで他の箇所も、順番に腐朽していくから、予防するとしても、容易ではない。
ただ、水分吸収が本当なら、メンテとしてのDOT散布の効果はでそうだと思った。

一方、こちらはフェンスとしての使い方である、イペ材。

珍しいことに、抜け節が見える。

フェンスの下枠の厚みが薄いため、下枠・上枠が重みで若干垂れている。フェンスはそれほど、腐朽箇所ではないが、そこそこ耐久性がある。


ウッドデッキの材料について説明に、”~年ほどの耐久性があるとされている。”

”~年の耐久性がありそうだ。”との表現が平然と使われている。


大事な部分だが、伝聞・推表現表現になっている。

耐久性を見定めるほどの年数の経験がないのか?材料についての理解はいらないとおもっているのか?


よくノーメンテとか言い出すけれど、これは絶対、材料そのものに精通し、工学的に安全性が保たれる経過年数を使用箇所ごとに、平均値を調査した上でなくては言えないと思う。

フィールドワークの結果をもたず、経験の蓄積なく簡単にいうのは、今時ではあるが、製造責任への無関心。

せめて、メンテナンスの導入をしていただきたいものだ。



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