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Mordor Intelligenceの木製デッキの市場規模と市場規模株式分析・成長傾向と成長傾向予測(2024~2029)を読んで。
この調査は、世界市場における木製デッキについての分析であるだけに、地域も大きく広がっていて、各国や地域の特色も概観できる。
2024~2029においての成長率を5.39%と試算しているが、複合材デッキ(WPC・・いわゆる人工木材)は市場の成長を妨げるものとしている。
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国産材の状況を、三遠南信の中山間地に育ったため、何とはなしに記憶しているが。その地域の山は、低いが急峻なので、材木の運び出しは大変な労働だったのを、祖父・父・叔父・近所のおじさんによく聞いた。
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自分の時代は、鉄索(てっさく)が主流で、山の中腹から川を越えて、材木を渡らせて、トラックで運んでいた。
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1964年東京オリンピック辺りだろうか、製材所での匂いも変わっており、外国産丸太が、多く入ってきた。丸太は、関税がなくなったせいか、安い外材が大きくシェアを伸ばした。
戦後の植林された国産材が、出荷もされず。輸入住宅が増えたことも相まって、自給率も急降下してきた。
やっと、政府も重い腰を上げ、自給率を上げようとしてきている。
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森林蓄積もふえてきているが、森林国といわれる我が国だが、木材の伐採をする技能者も高齢化しているのは事実だ。
昔は、林業といえば、その地域では”山林王”といわれるような、古くからの名家もあったし、林業はその地域の主要産業であった。
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住宅着工戸数が減ってくるのだから、外部エクステリアなどは、国産材の非常に大きな市場になるべきなんだけれど、基本的な改質の一歩目とされる、防腐処理の生産量が欧米と違い極端に低い。
もう何十年も、こういう話は聞いてきたが、そのまま。
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