ブラック企業に勤めていた話②
おはようございます。ロング缶です。
三日坊主で終わると思っていたnote、暇すぎて仕事しているフリにちょうどよく、有能ですなぁ。
さて、前回の続きです。今回の記事はこれから就職活動を始める方や転職活動を考える人にとって有用になるように書きました。
私の血となり肉となった経験を無駄にはしたくありません。
もし良かったら参考にしてくだされば幸いです!!!
前回の記事はこちらから!
■ どういう点がブラックだと感じたのか?
ブラック企業といっても感じ方は人それぞれだと思っています。
ある人にはストレスフルで過酷な仕事がブラックと感じても(労働条件はさておき)、別の人にとってはやりがいのある素晴らしい仕事だったりします。感じ方は人それぞれなんです。
前職はアパレルメーカーと書きましたがオーナー企業だったため、
基幹部署の売り上げが悪いと会長が定期的にフロアを巡回しては物言いをする……
そんな雰囲気がありました。
これを読んで異常だと今は思うことができます。
今の会社は会長社長がフロアを練り歩いている姿を一度も見たことがないですし、歩いていても階段を下るくらいです。
それだけ前社の会長は暇だった=商談も仕事もない ってことなんですよね。
さらに、売上が悪いと上層部が会長に呼ばれて部屋で罵声を浴びせられ、噂だと日本刀を見せつけられる……らしいです。こわ。
そのストレスで中堅社員や末端の部下である私が部長から八つ当たりされる……
※これによって私は二度、胃腸炎になって会社を休んだことがあります。
社内の雰囲気は悪く、売上もさらに落ちる……
という悪循環。転職しようにも休みづらいし、平日18時を過ぎての面接はほとんどなく、スキルもないから自信もない。
蟻地獄のような環境でした。
それでも、一社目だったためその環境に慣れてしまっていました。
社員の間ではブラック企業だとは囁かれていましたが、私にはその自覚がありませんでした。
というのも、他の企業の実情を知らなかったので中小企業はその日常が当たり前だと思っていました。
■ 嫌なことばかりだったのか?
では、嫌なことばかりだったのかというとそうではありません。
売上には直結しなくとも、現場のスタッフには感謝されることが多く、少なからず誰かの役に立っている仕事であったためやりがいが全くなかったわけではありません。
また、先輩後輩の距離が近く風通しも良かったので、自分の意見がしっかり言えたことも良い点ではありました。
総合職として男女関係なく仕事や役職が割り振られていたのもあったと思います。
また、取引先の小さな会社の社長にお小遣い稼ぎとしてその会社で簡単な作業をお願いされたこともありました。
グレーではありますが飽くまで労働者としてではなく、知り合いの会社を手伝うテイで交通費と時給換算でおこづかいをもらいました。給料を上げてもらえなかったのでとても嬉しかったです。
良い思い出です。
■ 辞めようと思ったきっかけ
辞めよう辞めようと思っていた理由はいくつかありました。
・玉突き人事によって希望していない部署に異動命令があった
・給与に不満があった
・同期で私だけ昇進させてもらえなかった(理由を聞いても誰も詳しく教えてくれなかったしたぶん理由なんてなかったことに納得いかなかったです)
一番のきっかけは秘書職の同期が辞めて、私がその穴埋めのために異動を命じられたためです。同期が辞めることを知っていたので、私が穴埋めに使われないようにと事前に根回しをしておいたのにも拘わらず指名されてしまいました。本当に腹が立ったし、給与や昇進の不満も爆発して、半ば喧嘩別れのように辞めていきました。
■ 選択は正しかったか?
もっと早くに決断していれば、若さだけで転職市場を勝ち上がっていけたかと思うと悔やまれます。
ただ、タイミングとしてはラストチャンスの波にうまく乗り切れたようにも思います。
理由は、私が退職したのが2019年の2月で、有休を使いきって、今の会社に入社したのが8月。
そして新型コロナウイルスが蔓延し始めたのが2020年の2月。
入社して半年でコロナ禍だったので、もし数ヶ月でもあの会社で転職を躊躇っていたら、転職活動が延びてコロナ禍に巻き込まれて、ズルズルと居座っていたか、辞めてニート生活だったような気がします。
■ その後どうなったか?
アルバイトを辞めた後や転職した後って、以前の職場がどうなったか?をふとした瞬間に思い出して気になって調べたりしませんか?
私の場合は、前職以外にも初めて経験したアルバイトもブラック職場だったので、その時もそういう気持ちになりました。このままでは自分のメンタルがやばい!と思ったので逃げるように辞めたんです。
私調べではありますが、ブラック企業(特に個人経営のお店や社員100人未満の零細企業)はやがては必ず憂き目に遭います。長い目で見ても10年以内には。
面白いことに私が勤めていた両職場は、私が辞めた2~3年以内に衰退していきました。
個人経営の飲食店はビジネスホテル直結の小料理屋だったにもかかわらず、跡形もなく潰れていました。
アパレルメーカーは自社ビルを取り壊して移転し、都内のとあるビルのフロアに移転しました。自社ビルだった頃に比べてワンフロアに全ての部署が凝縮しているかと思うと、窮屈だし業績も悪化したのかなと言わざるを得ないです。
■ ブラック企業に共通点はあるのか?
あります。確実にあります。中小企業なら尚更。
大手企業はその点、パワハラ防止策などコンプライアンスの教育がしっかりしているのでほとんどないと思いますが、職場や運にもよるのかもしれませんね。
共通点はDVの男性に似ているなぁと感じます。
私が見た共通点は
①社長やオーナーが職場を私物化している(公私混同している)
②社長室や外観だけ無駄に豪華
③職場で怒号が飛び交っているが外面は良い
①に関してはまず間違いなくブラックの兆候あります。
偉い人が職場に自分の私物を置きまくっていたり、宅配便の受取先にしたりすることがあれば、まずブラックを疑ってください。
②は言わずもがな、DV男と同じです。自分のものだけ飾り立てて身内には全くお金をかけないのが特徴。本当に気を付けてください。
③もDV男の特徴に似通っていますね。
外面が良いので、社長が交際費にはお金をかけます。ただしこれは入社しないと分からない点でもあるので、現職の社員に聞くか、辞めた社員が書いた口コミはチェックしておいたほうが良いです。
■ まとめ
いかがでしたでしょうか?
二度の胃腸炎にも見舞われて(あれって市販の痛み止め効かないし夜眠れないほど痛いですよね……)自分のメンタルがやばいと思って一目散に逃げたのは今振り返ってみてもナイスジャッジだったなぁと思います。
というか、あの環境で鬱にならなかったのが不思議。今でもあの経験を糧にしている&面白がってるところはあるかもしれません。
レジリエンスや負けん気は普通の人に比べたら強いかも?
今回でブラック企業に勤めていた話は終わりです。
ご参考になれば幸いです。
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