とりあえず、曲がりカドは何度でも
何の話かというと、“肌”の話である。
これまで、
Age.26:「あれ? なんか前より乾燥が……」
Age.33:「あれ? プチプラベース※に
違和感……」
などと惑うたびに、
「それ……
肌の曲がりカドですよっ!!」
待ってましたとばかりに諸先輩方が現れ、道ゆく先の保湿やら、デパコス※の使いどころやらをご指南くださった。
で、この度、3度目の曲がり角がやってきた。
朝、いつもどおりお気に入りのチークをつけると
Age.41:「あれ? うそ?
つけたら、老けたっ?!
そんなことあるのかっっ?!?!」
5年ほど、自分史上いちばん似合うと思い使ってきたチークだ。何度も底見えさせて、リピートしていたのに……
最近、メイクのあと、ぜんぜんテンションが上がらないとは思っていたたけれど……
じわじわバランスが悪くなっていたのだろう……。ショックである。
そして、ピンチなのに、今まで導いてくださっていた“曲がりカドの人々”が現れない……
(今の職場は男性ばかりなのだ)
うーむ……
リサーチだけしていても何も変わらない。
ファンデもチークもなくなるタイミングだったので、化粧品カウンターで相談してみることにした。
普段カウンターに行くときは、買うものを決めて、色や質感の最終チェック的な感じで行くことが多い。
何が必要か迷っている状態でどう話そうか……。
とりあえず、手始めにチークの色味を見直したいことを伝えてみる。
何色か試してもらい、相談していく中で、今までの色が似合わない気がする理由は“くすみ感”が原因なんじゃないかということに気づく。
「だったら、ファンデーションの色味を
変えてみるのもいいかもしれませんね……」
思い切った提案をされる。
今使っているファンデは、肌の色とピッタリ同じオークル系※の色味とトーンだ。
それを、ピンク系に変えて、トーンも明るくするという。
首の肌色が意外と明るいことと、使っているファンデが薄づきのリキッドタイプだからできるメイクパターンだ。
「年齢を重ねたら、色味やトーンを落ち着かせ
ていくべきだと思い込んでいましたが、こう
いう方法もあるんですね!」
今まで使ってこなかった色のチャレンジ。
でも、きちんとなじむ。
つけてもらって楽しくなったので、提案してもらったパターンにのってみることにした。
とりあえず、これから先も、まだまだ肌の曲がりカドにぶつかってしまうだろう。
できればぶつかりたくはないけれど、新しく知ることがあって、新しいチャレンジもあって、面白かったりもする。
若いままでいたり、アンティーク的な美しさは無理でも、「何だかいい感じじゃない?」くらいのヴィンテージ感は出していけるよう、何度でも曲がりカドを通り抜けようと思う。
まぁ、まずそのためには、床で寝まくるおふとんクエストを早急にやめないとっ!
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安心してお読みいただくための用語解説
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※プチプラベース
…比較的安価(プチプライス)なコスメで
仕上げるベース(肌を整える下地、ファン
デーションなど)メイク。
※デパコス
…デパートコスメ。ハイブランドの化粧品な
ど比較的高価なもの。
※オークル系
…ファンデーションの色味は大きく2パター
ンに分けられる。黄みが強い肌色をオーク
ル系という。さらにトーン(明るさ)で、
バリエーションが変わる。
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