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ショートフードエッセイ『鍋の中にゆっくりと』

一昨日は夏のような暑さで、半袖で一日中過ごしたと言うのに、昨日は急に秋が深まったようだった。
休みの日にしては早めに目が覚めて、主人と2人で寒い寒いと半袖パジャマで笑いあった。

こんな日は、少し前から『寒くなったら食べたいね』と話に出ていた、おでん日和である。

おでんを作る時はいつもよりちょっとだけいい出汁パックを使う。
口の中にじゅわっと広がるお出汁を存分に楽しむためだ。

好きな種は大根と昆布。主人は厚揚げと卵。
主人と一緒になって初めて、おでんの厚揚げも美味しいと知った。
美味しいものが増えて嬉しい。

もちろん他の練り物もたっぷり入れてコトコトコト…しばらくすると台所におでんの香りが充満して、それだけで暖まる気がする。

夜にはしっかりと味の染みたおでんを2人でハフハフと食べ、今シーズン初をたらふく楽しんだ。
秋冬はおいしい季節だ。

ちなみに一昨日の夜は、餃子とナチョスで晩酌。
たった一晩で季節が早送り。

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