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退職に際して思うこと

7年間勤めた銀行を辞めます

はじめてのnote投稿となります。本来自己紹介のような投稿からはじめるのでしょうが、昨日が最終出社日で7年弱勤めた銀行を去ったので、今の思いを備忘的に記したく、こんな投稿からスタートになります。

これまでのキャリア

私は都内の大学卒業後、都市銀行に入行しました。
そのころには僧籍を持っていましたが、ファーストキャリアとして銀行を選んだ理由については話すと長くなりますので、それはほかの機会に回そうかと思います…笑
首都圏⇒地方⇒首都圏と3部店を経験しました。
振り返れば振り返るほど、私は本当に出来の悪い(おまけに生意気な)銀行員でして、一緒に仕事をした方々や担当したお客さまに迷惑をかけていたんだろうなと感じています。
その中でも、一応7年間働くことができたのは、やはり周りの優しいサポートがあったからとしか言いようがありません。結果的に実力に見合わない成果を残し、表彰を頂いたことも複数回ありました。ありがたいことではありますが、賞を貰えるほど「本当に自分なんかが貰ってよいのか」と情けなく、恥ずかしくなるような実力しか持ち合わせておりませんでした。

「独りだけど、一人ではない」

私の好きなお経の言葉に「独生独死 独去独来」(『無量寿経』下巻)というものがあります。これは生きることは孤独であり、人生で生じる悲しみ・怒り・苦しみは決して他人が代わってくれることの無いことを教えている言葉です。
しかし、この言葉は生きることは孤独であることが示されているからこそ、周りの方々の優しいお気持ち・お支えにも気付かせてくれる文言でもあると、私は味わっています。
今、会社を去るにあたり、私を優しく支えてくれた方々の存在を思い出し、この言葉を深く噛みしめている次第です。確かに人生は究極的には「独り」なのかもしれません。しかし、私は幸いにも支えてくれる優しい方々に出会うことができました。「独りであっても、一人では無かった」そんなふうに自分の銀行員生活を振り返っています。

最後に

通常、お経の文言を自分に照らし合わせて都合の良いように味わうのは褒められたことでは無いかも知れません。
しかし、自分なりに7年間働いてみて、味わいの深まったお経の言葉を今回は挙げさせていただきました。

本格的なお坊さん生活の、はじまりはじまり🙏

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