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♯9 小学4年生
9回目の今回は、小学4年生について書いていきます。私の勝手なイメージですが、特性のあるお子様は、小学4年生から5年生にかけて一番安定している印象を受けます。対人関係によるトラブルの数も少なくなっていくのではないかと考えております。
しかし、安定しているが故にお子様の様子をきちんと把握できていないなんてこともあります。お子様の抽象的な課題に対して短期的に改善することが難しくなっていき、親御様が諦めてしまうようになることがあります。
私が関わったお子様であるPさんを例に紹介していきましょう。Pさんは、自閉傾向にあるお子様ですが、他者との関わりをもつことに興味がないので大きなトラブルは起きません。小学校のテストでも低い点数をとることもないので勉強もできないわけでもありません。
Pさんは、人と関わりをもたないことで自身の課題にも蓋をしてしまうことが多いのです。決して一人が悪いわけではありませんが、一人でいることの課題に対しても気づかなければなりません。
私としては、どの年齢になっても課題があるというのが一つの考えになります。2歳の時も20歳の時も程度の差はあるものの課題があり、その課題に向き合って生活する必要があるということです。
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