見出し画像

♯5 年長児

 5回目の今日は、年長のお子様について書いていこうと思います。年長のお子様で見てほしいポイントは就学にむけてになります。

 私が関わってきた印象としては、お子様の多くがひらがなや数字がわかる方が多いです。ただ、できないからといってダメというわけではありません。

 ♯4でも投稿しているように、できるできないではなく、小学生に向けて今どのような力が必要なのかということを学べたらと考えております。

 特性のあるお子様の親御様は、特に焦ってしまう方が多いです。あれもこれもできていないと。でも、それは異なります。まずは、できていないものに優先順位をつけてから始まります。

 そのため、できていないからといって悲観的になる必要はありません。本来、ひらがなや数字は小学校に入ってから再び行うのですから。

 今日も私が実際にかかわってきたFさんとGさんの例を紹介していきます。

 Fさんは、自閉傾向が強くひらがなや数字はもちろんできず、話すことも単語レベルです。就学に向けて不安なことが多い様子です。そんな時、みなさまならどうされるでしょうか?

 私は、10時間ほどかけてFさんがどうなりそうかということを考えました。私が関わった感じだと、ひらがなや数字ができないことよりはコミュニケーションにおいて最もつまずくだろうと考えました。

 そのため、年長の頃からひらがなや数字には手を出さずコミュニケーションの土台を作ることに時間を注ぎました。

ここから先は

463字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?