「邦楽の魅力」
投稿者 - 箕面邦楽研究会 Masakatsu I. (2001.1.1旧HPより)
私は、もともと高校時代に、洋楽器を弾いており、クラシック一辺倒だったのですが、最近ではほとんど洋楽器に触れることなく邦楽にどっぷり浸かっている状態です。なぜなら邦楽には洋楽に無い多くの魅力があるからです。今日は、その一部ではありますが、お話したいと思います。
私と邦楽の出会いは、今から7年前、大学のクラブからでした。もともと音楽好きだった私は、現在でもお世話になっている師匠が演奏する、山本邦山の「壱越」の演奏を聴いて、邦楽に惹かれました。当時の私にとって邦楽は、古めかしいというイメージがありましたが、この曲は、かなり強烈に速いテンポ、複雑なリズムの曲で、そのような古い考えは、一気に消えうせ、私は邦楽を始めることにしました。
邦楽は、オーケストラのような大編成のものや、室内楽的に小編成のものもありますが、特に私は邦楽のよさは、室内楽的な所に良さがあると思います。もちろん大編成的なものも良いことは良いのですが、やはり楽器の種類から見るとそこでは洋楽器の方が多くの楽器でさまざまな表現の仕方がたくさんあります。しかし、小編成の場合、洋楽器に比べると邦楽器では、一つ一つの楽器の表現力があるところが魅力的です。
私にとって邦楽器は、口ではいえない洋楽器には無い独特の雰囲気があるような気がします。たとえば、フルートと尺八を比べたら、フルートは、すごく澄んだ綺麗な音を作る反面、尺八には、わざと擦れた音を出して音の渋みを出すことにより音楽に厚みを持たすことができます。(私の勉強不足で、フルートにもそのような手法があるかも知れませんが・・・)この面が私の最も惹かれる魅力の一つです。