邦楽(音楽)との付き合い方
投稿者 - 箕面邦楽研究会 Y.Nami (2005.7.17旧HPより)
またまた、以前のコラムから2年半も経ってしまいました。
さて、今回は「邦楽との付き合い方」と言うか「再会」についてです。
邦楽研究会のメンバーも20人あまりとなってきました。当然それぞれ邦楽を知ったきっかけも経過もみんな違います。幼い頃に「お稽古」として習っていた人。中学・高校で学校のクラブ活動として始めた人。大学の邦楽サークルではじめて触れた人。社会人になってから、社中などで趣味として習い始めた人。各人各様にいろんな経過で邦楽(筝、三弦、尺八など)を始めたわけです。
何らかのきっかけで邦楽を始めた場合、そのまま関わっている間は、演奏を続けていくことはできるのですが、進学や就職・転勤や転職、結婚・子育て、転居などで、演奏していた場(機会)がなくなると、なかなか続ける事(活動の場所を得る事)が難しいです。
次にそう言う場所がすぐに見つかること(進学した学校にサークルがまたあったとか、近くに適当な社中などの先生が居たとか)は稀で、そうならないことの方が多いように思います。
たぶん、
①邦楽が社中や流派に既定されやすく、他流派の場で続けることに抵抗が生じ易いこと。
②邦楽を気楽に出来る場所(学校の邦楽サークル、社会人の邦楽サークル)が圧倒的に少ないこと。
③やはり音が出る楽器なので家とかでは四六時中あまり大きな音は出せないし
などが原因ではないかと思われます。
というわけで、一旦邦楽を止めてしまってから、次の機会を得るまでのブランクが圧倒的に長くなってしまう。または、やれない状況が続いているうちに、邦楽から遠ざかってしまう。ことが多いように思います。
自分もまた、仕事や子育ての忙しい時期(共働きでもありましたので)、かなりのブランクがあったこと(その時期、年1回くらいしか尺八を触っていないとか)も事実でした。そういう時間的に出来ない時期もあります。また、場所としてもたとえば、社中でやろうと思えばできるのですが、学生邦楽出身の自分としては、音楽の追求と同時に、合奏を仲間と楽しみたいということが大きな邦楽を続けたい理由でしたから、師匠(先生)から教えてもらう式の方法は気が進まないということもありました。
そういう自分が邦楽と「再会」したのは、このサークルをつくるきっかけとなった「箕面国際交流協会のJAPANDAY」でのメンバーとの出会いがあったからでした。
せっかく邦楽という音楽に魅了され、またやりたいと思ったときに(合奏活動を)やれないというのはもったいないことです。できたら、同好の士を近隣で募って「地域のサークル」を立ち上げることも方法だと思うのです。最近では、地域の公民館や生涯学習センターなどで、そういったサークルの活動を推奨していく動きもあります。社中に入っている方も、合奏の機会として、個々としての横の繋がりをつくることもまた楽しいのではないでしょうか。
先日、邦楽研究会に「仕事や子育ての最も忙しい時期」を乗り越えつつある女性メンバーが加入されました。うん10年のブランクを乗り越えて! そういうメンバーが増えることがとてもうれしいです。
「Lets play Hogaku togather」