4. 【A】ちゃんと書ける英語力を身につける方法
Ami, thank you for your question! この note は Ami と Aya が Q&A を交換する形で書いています。今回は Ami からの質問に Aya が答えます。
今回の質問は「書けないから英語が嫌い!とならないようにするにはどうしたらいいか」だったので、英単語がちゃんと書けるようになるために必要なことを挙げますね〜
が、その前に、逆に単語が書けない理由を押さえておきたいと思います。
それはズバリ、ローマ字の知識です。
英語もローマ字もアルファベットを使いますが、読み方が異なる点がとても多いです。トランプで遊ぶとき、同じトランプでもゲームによってそれぞれのカードの意味が異なりますよね。それと同様にアルファベットは複数の言語で使用されていますが、それぞれの言語においてそれぞれの文字の読み方が異なります。ですから英語を勉強する際には、まず、頭の中にあるローマ字の読み方のルールを一旦リセットして、代わりに英語の読み方を上書きする必要があります。
そのルールの上書きの一環として重要なのが、子音と母音の区別でしょう。
日本語は、ひらがな1文字につき1音ですがローマ字ではほとんどが2文字で表記することに着目します。例えば、「た」は ta ですね。2文字ありますから、英語では t と a の2音に分割できます。ta = ta ではなく ta = t + a です。さて、 t 単体はどんな音でしょう?と子どもたちに問うと、めちゃくちゃ考えて答えてくれます。この理屈をもとに子音21文字の単独の音を学んだ上で、音の足し算をする形で英単語を読む練習を重ねると、すんなりと進出単語も読めるようになります。
とにかくオススメしたいことは、発音とスペルのパターンを発見させること!
単語学習をする際には、特に母音 (a, e, i, o, u) の読みをベースにグルーピングすると効果的です。例えば、 tree を覚えられたら、他の ee と書いて「イー」と発音する three, see, street, sweets などの同系のものを覚える。次に同じ「イー」と読むけれどスペルが異なる eat の系統の単語も、eat, read, sea, speak, … と連ねて覚える。
似ているものを一括りにする習慣をつけると覚えやすくなります。また、スペルを忘れてしまった場合に、適当に書いても正解できる確率が上がります。
最後に、最重要ポイント!
英単語の勉強は、意味とスペルを同時に勉強しないことが大切です!
意味とスペルをそれぞれに覚えても、脳内で情報をすり合わせてくれますから問題ありません。また、二兎追うものは一兎も得ずと言う通り、別々に学習した方が実は効率が良いです。
意味を覚えるのは、英単語のルックスを眺めて勉強します。スペルという細部に意識を向ける必要はありません。単語の見た目の造形的な雰囲気に、意味のラベルをつけて覚えるので十分です。英単語を書けなくて良いので、英単語を見て日本語の意味を言えれば OK。また、英単語の中から日本語の意味に合うものを正しく選べるようにするとスペル学習にも役立ちます。
スペルを覚えたいのであれば、意味は無視しましょう。その代わり発音は外せません。単語の音の響きと文字の並びを合わせて覚えます。英単語の発音を聞いてスペルを正しく書き取れるようになれば完成です。
子どもたちは、楽しいことや悔しいことは何度でも繰り返し練習しますよね。例えば、逆上がり。小学校低学年の間、飽きるほどやり続けませんでしたか?スペル学習も同様に飽きるほどやってもらいたいものです。そのためにゲーム感覚で取り組むべきです。スペル学習は長い道のりです。中1 から何百個何千個という単語と出会ってスペルのパターンを体得して、将来的に知らない単語を当てずっぽうに書いても正しく書けてしまうようになることがゴールです。長い道のりだからこそ、発見や工夫を積み重ねて楽しんでもらいたいですね。
そういえば、Ami の娘ちゃんが先日「ションは覚えてん! tion やろ!」と言っていました ♪ ちなみに今はレッスンで、中1 の単語のスペリング大会をしています。私が発音する単語を聞いて書き取る大会です。小学生のころには見せなかった集中力で 20分程度で 100語を書いていますよ〜。中1 単語が済んだら中2、中3 と中学3年間の全単語を3月末までに完走する計画です!
それでは、まとめます!