北の酒クローリング

札幌在住のライターの能登と申します。北海道の酒蔵やお酒の情報を発信していきます。お酒のラベルをテーマに、北海道の酒づくりの歴史や操業中の酒蔵の歩みを紹介した書籍『ほっかいどう地酒ラベルグラフィティー』好評発売中! https://dockisha.com

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最近の記事

「乾杯をもっとおいしく。」上富良野ツアー参戦記

●人生サイコーの一杯 2024年8月上旬、サッポロビール上富良野ホップ研究圃場(ほじょう)。 気温25℃、道北の夏らしい爽やかな陽気。 はるか頭上までツタが伸びたホップ畑の真っただ中。 カンカンに熾った炭火からの熱気を放つ焼き台の上では、上富良野の特産品として知られる多田精肉店の味付き豚サガリにジリジリと火が通り、タレが焦げる香ばしい匂いが漂ってくる。 おそらくサッポロビールのエライ方であろう男性のスタッフさんが、直々にビールサーバーから「サッポロクラシック」を注いで

    • 全国から113種の日本酒が勢ぞろい!

      札幌近郊の北広島市といえば、2023年に開業した北海道日本ハムファイターズの新本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」があることで、全国的にもすっかり有名になりました。 そんな北広島市で「日本酒を飲みまくる夏フェス」が開催されると聞きつけた我々(?)は、あまり下調べをすることなく、ほぼほぼ成り行きまかせで現地へと向かったのであった――というリポートをお届けします。 ●北広島市はこんな町(イベント概要とアクセス) さっそくですが、イベントの概要は以下の通り。 しかしこ

      • コクと苦みが爽快な「SORACHI1984」をオンタップで!

        新千歳空港からJR北海道の快速エアポートに乗って、およそ35分。 JR札幌駅に着いたアナタは、重いキャリーを持ち上げてホームに降り立つと、長い階段をウンショウンショと下ることになります。 北海道とはいえ、7月も半ばの札幌は、なかなかの暑さ。 ようやく改札口がある駅構内に到着し、やれやれ、ちょっとひと息つきたいところ。できれば一杯、いきたいところ。 ハイ、ここです! 『BEER STAND SORACHI』は、サッポロビールの注目銘柄「SORACHI1984」のみをオンタ

        • 水、米、技の三位一体、道北の注目蔵元

          ◉新天地で醸(かも)す酒 さて、今年も夏を迎えて、北海道旅行にうってつけのシーズンになってきました。 お酒好きの皆さんにとっては、旅先での「酒蔵めぐり」ほど心弾む旅程はないのではないかと推察しますが、かく言う私も蔵元を訪ねては「フムフム」とうなずきつつ蔵の設備や展示物を眺めたり、直営ショップで財布のヒモがゆるゆるになったりしてしまうタチでございます。 だって『ここでしか買えない「蔵元限定酒」』『この時期だけの搾りたて生原酒(数量限定)』といったポップを見てしまうと、こ

          Mikkeller(ミッケラー)が飲めます

          仕事の合間に 札幌の繁華街・狸小路5丁目のビルの谷間に、ポッカリと空いたスペースがあります。もともとはJRAの場外馬券場があった場所ですが、そのエリアが期間限定で開放され、「空き地」という名のフリーダムなスペースとして運用されています。 2024年6月某日、札幌もようやくグンと気温が上がってきまして、拙著『ほっかいどう地酒ラベルグラフィティー』の出版社である亜璃西(ありす)社さんで打ち合わせを済ませ(スキあらばPR)、ちょっと時間が早いながらも軽く一杯引っかけようかという

          Mikkeller(ミッケラー)が飲めます

          境内でビール! 日本酒! 【イベントルポ】

          初夏の陽気に恵まれた5月某日、札幌市中心街に位置する神社の境内で、盛大にお酒をいただいてしまおうという野外飲酒イベント「日本酒オールスター燗謝祭 in 札幌 2024」が開催されました。2019年以来、実に5年ぶりに復活したイベントだそうで、全国的にもそういった催事が増えてきている感がありますが、我々飲み手にとってはうれしい限りです。 さて、もともと「御神酒(ごしんしゅ・おみき)」は欠かせないお供え物の一つ。古来から神様とお酒は切っても切れない間柄です。ふだんは境内で勝手に

          境内でビール! 日本酒! 【イベントルポ】

          年に一度の限定販売「たれ口酒」で乾杯!

          5年ぶりの開催! 福司酒造『蔵開放デー』 道東の釧路市にある福司(ふくつかさ)酒造が4月21日(日)に開催した『蔵開放デー』に参戦してきました! コロナ禍の影響で実に5年ぶりのフル開催となった、この蔵開きイベント。年に一度、この日しか販売されない数量限定「たれ口酒」の入手という、比較的レアな実績を解除したので、以下リポートします。 軽く紹介すると、福司酒造は大正8(1919)年の創業。同地では唯一の造り酒屋で、丘陵地の中腹にある住宅街の住吉(すみよし)に酒蔵を構えてい

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          『酒蔵開放』の限定酒、飲んでみた【感想編】

          当日、現地で購入した限定酒などをリュックサックに詰め込んで自宅まで持ち帰り、じっくり飲んでみました。以下、参考までに感想を。 ◉搾りたて生原酒「今朝ノ酒」720ml/1,500円 アルコール度数21度、大辛口の生原酒(普通酒)。「仕込81号」「2月11日搾り」「蔵元限定販売品」といった文言がグッと来ますね、いいですね。 このラベル内でも説明されていますが、いわゆる「ふな口酒」(もろみをしぼる圧搾機を酒槽〈ふね〉と呼び、そこから最初に流れ出る酒を直接瓶詰した未濾過の生原酒

          『酒蔵開放』の限定酒、飲んでみた【感想編】

          男山(旭川)の『酒蔵開放』体験記

          男山(旭川)の『酒蔵開放』に行ってきた 旭川の酒造メーカー・男山株式会社が年に一度、例年2月に開催する感謝祭的イベントが『酒蔵開放』。コロナ禍の影響で3年ぶりのフル開催となった2024年2月11日の日曜日、札幌⇔旭川の日帰りで参加してきました。来年以降のご参考までに、以下リポートします。 イベントの正式名称は『男山 第46回酒蔵開放』。開催時間は午前10時~午後3時、会場は男山の本社・工場(旭川市永山2条7丁目1‐33)の敷地内で行われました。 さてそもそも何で参加し

          男山(旭川)の『酒蔵開放』体験記

          ライター能登の自己紹介

          札幌在住のライターの能登亨樹(のと・なおき)と申します。よろしくお願いいたします。ふだんは旅行ガイドや人物インタビューなどを中心に、幅広いジャンルの記事を書いています。 このnoteでは、北海道内の酒蔵探訪やイベントルポなどを中心に、さまざまな酒系(?)の情報を発信していきます。道内の蔵元や酒場を訪ねる際のガイドとしてお役に立てば幸いです。 ちなみにふだんは全国各地の出版社・制作会社・媒体の皆様から依頼を受けて、企画・構成から取材・校正まで、締切厳守の完パケ仕上げをモット

          ライター能登の自己紹介