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【公務員の闇】縦割り行政からチーム医療へ

こんばんは。今日もお疲れ様でした。
今年度、早期退職予定の公務員です。

今日は、自治体から病院へ出向になった職員について、お話しします。

自治体から、一部事務組合等の構成団体へ出向となるケースは珍しくありません。縦割り行政からチーム医療への職務の転換は、とても難しいものとなります。

「縦割り行政」とは、各行政機関や部局が自らの権限や業務範囲に基づいて個別に施策を進める体制を指します。この体制では、それぞれの省庁や地方自治体の部門が独自に政策を実施するため、連携が欠け、情報の共有や調整が不十分になることが問題視されることがあります。結果として、重複した業務や無駄が生じたり、行政サービスが住民にとって分かりにくくなったりする場合があります。

縦割り行政の特徴には以下のような点があります。

1. 省庁・部門ごとの独立性が強い
各省庁や部門が専門分野に基づいて業務を行うため、部門間の協力が不足しがちです。

2. 調整が難しい
複数の部門が関わる問題や政策について、部門間の利害対立が起こりやすく、迅速な対応が難しくなる場合があります。

3. 非効率な施策
同じような政策が異なる部門で実施されたり、逆に異なる政策が不十分にしか実施されないケースがあります。

このような縦割りに慣れ親しんだ職員にとって、チーム医療は横の繋がりの象徴となるものですので、出向先の職員から使えない…と嘆かれる場面があります。多職種間のコミュニケーションで成り立つ病院にとって、縦割り行政は弊害そのものとなっています。

実際に、病院へ出向してきた職員は、すぐに自治体に戻れると思い込み、チーム医療への溶けこみを避けて、仕事を全く覚えようとしない職員がほとんどです。

自治体の職員は、税金を給料に充てていますが、一部事務組合の病院職員は、営利企業として、収入を給料に充てています。

自治体から出向された職員は、給料泥棒と言われないよう、しっかりと働いていただきたいものです。

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