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震えた思い。~本とカフェ~

汝、星のごとく。

ずっと傍に置いておきたい、じっくりと言葉をかみしめたい。

そんな風に思えた一冊だった。


友達から借りたのをきっかけに読み始めた本だったけれど、読めば読むほどのめりこんでいってしまって何度夜更かししたことか…

簡単にあらすじを紹介すると、

ある瀬戸内の島で育った高校生の暁海と京都からの転校生櫂。二人は身勝手な親に振り回されながら、そして島独特の密閉された社会の中である種の鎖に縛られて生きていた。そんな境遇を共有しあう二人は徐々に心を通わせていく。それから二人は高校を卒業し暁海は島に残り、櫂は漫画の道を目指し東京へ。互いを思う気持ちは変わらない二人だったが、地理的にも心理的にも離れてしまった二人はだんだんとすれ違っていく。
あらゆる人との出会い、彼らの言葉、どん底に突き落とされたような出来事、そのたびごとに彼らは成長し、ついに自らもまた身勝手で自分の弱さを他で補おうとしていたのだと気づかされる…
他人の評価ではなく自らの強い意志と自らが信じる愛にまっすぐに生きる、そんな強さを教えてくれる一冊です。

人がなぜ人を求めるのか、、、ひとりで立っていたいけれどいざ自由を手に入れると怖くなる、、、ひとりと孤独は違くて、、、愛は呪いでもある、、読み進めるごとに出てくる登場人物たちのちょっとした一言、心の声がこれらの思考を促してくるのをひしひし感じた。だからこそゆっくり、じっくり味わいたいと思える本だったのだと思う。
しかもその答えはひとつではなくて人生における様々な転機ごとに違った答えを出すのだろうと思うから、私の本棚でしっかりとその存在を残しておきたい。
(ということで友達に本を返した後、すぐに本屋に行って購入しました~)

てなわけで本の紹介が長くなってしまったけれど、
そんな「じっくり系」の本をゆっくり読めるカフェを紹介。

『アンヌ・マリーカフェ』で気持ちのいい朝のスタートを

平日の朝だったからか、お客さんも私含めて2人。
コーヒーを入れる音と心地いい音楽だけが聞こえる落ち着いた空間。


私はカフェオレにトーストを注文。
その他にも、サラダやヨーグルト、ゆで卵のついたセットもありました。


トーストは予想通りの厚切りトースト。
カフェオレは思った以上に大きなカップに入れられて出てきたのでびっくり!これはゆっくりするには丁度いい量😊
本を読みながら、文章を頭の中で反芻しながらトーストをもぐもぐ。
バターがじゅわあって口の中に広がる~
パンの生地もふわっふわっ。


カフェオレを飲み終わるのと同時くらいに読んでいた本もクライマックス。
あともうちょっとこの世界に浸っていたい…切実にそう思った。
(カフェのBGMにも促されて?)うるうるしてしまった、、心が震えた。

いい本を読み終えた後のなんとも言えないふわふわした感覚とカフェのモーニングで満たされた体で、今日もいい1日になりそうだ。

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