棟方志功聖地巡礼in富山 stage.3 【南砺市立 福光美術館】
随分ご無沙汰しておりましたが、皆様息災でお過ごしでしたでしょうか。
適当にぶらぶら休憩してくださってたかたがおられましたら、大変お待たせいたしました…!
富山から帰ってきて1年以上経ってしまっているので、記憶が薄れて怪しい部分もあるかもしれませんが、なるべく手元の資料等を使い照らし合わせて書いていきますので、よかったらまたご一緒に美術鑑賞はいかがでしょう。
前回は、南砺市にある浄土真宗の古刹・光徳寺で大盤振る舞いの民藝たちも併せて様々なものを目の当たりにしました。凄まじい情報量でしたので笑、これから伺う美術館までの道のりで、夏の終わりの自然の中を歩きながら、のんびりリフレッシュがてら行ければと思うの💫よく晴れた朝は爽やかよ。
森林浴を楽しみながら、歩くことしばらく。さあ、道路沿いに目的の建造物らしきものが見えてまいりました!わ~い、来れた~(*^▽^*)
ではでは、さっそく中へ!きっと涼しいはず…🤭(※現在は冬ですが…💦)
扉を通ると、出入口のすぐ近くにカウンターがありました。入館チケットを購入し、案内パンフレットもいただきます。今回、我々(というか私…)がほぼほぼ棟方志功目当てだったのと、時間配分の都合により、常設展のみの観覧分を選択。(当期企画展は『空する、時する 横山丈樹展』でした。)
ひとまず落ち着き館内ロビーを見回したら、受付カウンター脇にこぢんまりしたミュージアムショップがあり、そして!常設展示室への進行方向には…わあ~~~スタンプ台が✨そのあたりにはひと気がなく、これはチャンスといそいそマイスタンプ帳を出し、押印するため駆け寄ります。(子どもか)
思わぬお土産も手にできたところで、ここからが本番。いよいよ展示室へ!確か通路の壁面だったと思うのですが、まずは鑑賞の手引になるような説明書きが並んでいました。筆者は、現場が撮影可であれば、こういったものはだいたい画像に残しておき、後からでも内容を確認できるようにしています(当地でゆっくり読んでいる時間がない時もあるので…)。役立てば幸い。
それでは、展示室内で筆者が鑑賞した作品のうち、特に印象的だったものを写真に納めてまいりましたので、それらを以下に掲載いたします。解説文はそれぞれ棟方志功研究家として活躍されている先生のご令孫・石井頼子氏に依る展示作品目録から引用します!
▣流離抄板画柵
🔽本作の展示作品7点中の一部を画像掲載
▣胸形變板画巻
🔽本作の展示作品中の一部を画像掲載
▣美魅寿玖の図
※『華狩頌』については下記(単体での写真がなく、申し訳ありません💦)
▣柳緑花紅頌
🔽本作の展示作品中の一部を画像掲載
「特筆すべきは最後の雪萃の柵」と目録の解説にもありましたが、僭越ながら筆者も見た時の感覚として『ああ……これは美しいな』と感じましたね。実は、今回の福光美術館で鑑賞した作品の中では、個人的に断トツでした。大きな作品ではないんですが、胸にまっすぐ入ってくる。清冽の極みだな。モチーフは朝鮮の比翼の墓石、そして四隅に四神が配されているそうです。
いいもの見たわ……来てよかった。今、見返してもじんわり来ますもんね。
存分に棟方作品を堪能した後は、もうひとつの常設展示室で、この美術館のもう一人の常設展示メンバーである日本画家・石崎光瑤氏の作品を駆け足で鑑賞。サイズの大きい作品が数あるのが印象に残りました。綺麗でしたね。
また、コレクション展示については別の券がなくても観覧が可能だそうで、そちらの所蔵品もざっとですが拝見。堂本印象の軸装が目に留まり、意外なところで出会うものだな~と。また、そういった日本画だけでなく工芸品も結構あって、なかなかおもしろかったです!
※ついでに、これらはミュージアムショップでの戦利品の一部と、おまけ!
はい、福光美術館編は以上となります。
皆様ここまで大変お疲れさまでございました~🍵いかがでしたでしょうか?
筆者の総括的な感想としましては、棟方志功が、ご自身の板画というものについて言葉にされている内容を鑑みても、まあもうやはりただ者ではないとしか思えません。(ただ、これに関しては、日本語として読めたとしても、頭脳がいくらよくても、意味がわからない人はおられるだろうな~と笑) ぽややん使いの私は、その概念の前に跪きたい心境となりました。
だから自分は先生の板画が好きなのか…、とあらためて感じた次第です。
それでは、次回は美術館の分館という位置づけでもある、棟方志功記念館愛染苑へまいりますぞ!先にもちらっと記載しましたが、二館を渡り歩くと割引になるのだ🪄🎊
よろしければまたお集まりいただけましたら、皆様をご案内いたします~🚩その時まで、あのへんの原っぱでお休みください。← ごきげんよう^^
※何か不注意等やらかしてましたら、やさしくご教示願えますと助かります